Thursday, July 31, 2014

股関節を開くことと膝の故障の関連性

うーん、今日はどうも夏風邪をもらったみたいで、喉が痛いです・・・ ジンジャーワインを飲んで安静状態です・・・(汗)

そして、またクライミングの本を読んでいます♪

クライミングの本を読むと、どうも、クライマーがバレエに熱いラブコールを送るわけは・・・

 股関節の柔軟性

のためのようです。 バレエで股関節の柔軟性(横の開脚)を増すための運動と言えば、

 プリエ

です。プリエとはバレエ式のスクワットのことです。

■ 何が違うの?

バレエ式のスクワットと、バレエ式でないスクワット、何が違うの?というと、

 ・股関節の外旋を主たる目的とし
 ・内転筋を使い (大きな筋肉である大腿四頭筋をつかわない)
 ・背筋はまっすぐ

と言う点がまったく他の通常のスクワットと違います。これは

 重力を味方に付けたスクワット

です。通常のスクワットは股関節の外旋を要求しません。では、

 外旋すると何が良いのでしょうか?

外旋すると股関節が大きく横に開き、床を押す力でジャンプや回転ができます。

■ 動きの原動力

プリエは、バレエの基本のキなので、誰でもプリエを身に着けないとジャンプやターンに支障が出ます。熊哲(日本で一番有名な男性ダンサー)だって、ロイヤルバレエスクールに入った時、ドゥミプリエを覚えなおしされたくらいです。

とりあえず、一般市民のバレエに対する誤解は根深いので、ガツンと一発、普通みんなが思っているのとバレエは違うよって映像を送ります(^^)。 

プロの男性ダンサーがジャンプやザンレール(バレエの回転技。すごく難しい)を披露していますが、全部これは、プリエと言われるバレエのスクワット、を原動力にしています。




で、これらの動きの基本が以下のビデオのプリエという基本動作です。単純にスクワット。バーレッスンと言われる基本レッスンで毎回出てきます。プリエのマスターだけに10年って感じです。




見て分かるように、1番、2番、3番、4番、5番を5つの足のポジションでスクワットします。

それぞれ、重心位置が違います。 バレエで最も重要なのは5番です。

が、クライミングで出てくるのは、2番の足を開いた状態だけだと思います。

■ 膝の故障

で、私がプリエがクライミングに近しい、役立つと思う点は、

 クライミングでも、ACL(前十字靭帯損傷)が問題なんだ~

という点です。 プリエは言うまでももなく、ボルダリングのスターティングポジションで、股関節が開けば開くほど、腰の位置、つまり重心が壁に近くなり、バランス保持に有利です。

■ ACLの原因

バレエではよく知られていますが、前十字靭帯や半月板の損傷など、膝の故障(ついでにいうと腰の故障)の原因は

 つま先と膝の向きが不一致

だからです。

骨は一直線に並ぶのが最も自然で無理がないのです。その骨の並びを支えているのが靭帯や腱などですが、コツ(骨)の並びが不一致だと、余計な力が腱や靭帯にかかります。道理ですね?

ですが、あまり、この”道理”は、登山界でも、ウォーキング界でも知られていないようで、まして
クライミング界では、まったく一顧だににされていないようです・・・

膝の故障が多いというのが分かっていることなのに、なんでなんでしょう?

コツ(骨)の並び(アライメント)が重要なのは、ヨガでもバレエでも常識です。

つまり、私が主張したいのは、歩くときでもクライミングでも

 膝の向きとつま先(せめて足首)の向きは同じにしましょう

と言うことです。 

股関節は人体の中でもっとも硬い、堅牢な靭帯で容易には柔らかくなりません。これも常識。

ので、それを無理して開くと、からなず膝の靭帯が無理を引き受けるということになります。

ちなみに、股関節は外旋しないと開かないことはバレエではよく知られています。股関節のソケットに、コツ(骨)が当たるからです。

そしてストレッチ界というか、肉体の原則に置いては、外旋したら、内旋する、というのが常識です。

拮抗筋もセットでストレッチしないといけないからです。伸ばしたら縮め、縮めたら伸ばす、は常識です。

これはヨガの仰臥位のバタコナーサナ(がっせきのポーズ)
これは外旋のうつぶせのストレッチ。強度が強く、一発目には向きません。

が、体が温まった状態という限定で、よく効きます。





私は正直言うとクライマーの猫背が気になってしょうがありません(笑) 

猫背ってバランス保持にいいの? なんでみんなあんなに猫背で、胸筋が委縮していて平気なの???











スタミナトレーニングに移行中・・・

昨日は、毎週行っている小瀬のクライミング練習の日でした。

なんか楽しかったです☆ 友達っていいな~って感じ(笑) 

■ 新人さん

新人さんが来てくれていたのですが、私はあんまりクライミング上手ではないので、どうやって教えようか…と実は少々不安に思っていました。

新人のMさんにとっては、クライミング=ロープクライミングだろうな~と思ったからです…が、新人さんはビレイヤーとしてはまだ信用ができないので(始めて今2回目とかなので当然です…)、誰かの監督なしのビレイヤーはお願いしづらいし(つまり登りあいっこはまだできない・・・) 私はまだ落ちない人ではないので、落ちること前提のビレイしかね~

・・・かと言って、小瀬の壁のボルダリングは、課題設定がいい加減なので、設定されないと動けない場合は、壁が全然つまんないんです。

…という心配をしていたんですが…結局、相方が来るまでは、私が取り組んでいるトレーニング法に一緒に参加してもらいました。

≪トレーニング≫
1)足マットトラバース
2)正対限定トラバース
3)クロスムーブ入りトラバース
4)ツイスト型を身に着ける

過去のトレーニングメニュー作成 記事。

ホールドの向きに注意することや、腕をしっかり伸ばして、あまり無駄に力をいれないことなどを説明して、トラバース数回。

そうこうしているうちに相方登場で、課題を設定してくれ、ムーブ解決の会に♪

課題は一回で出来たのですが、より洗練されたムーブになるように楽に動けるムーブを教えてもらい、それを実践する…。手足の長さは三人三様なので、なかなか面白かったです。

昨日はあまり混んでいなかったので壁を独占出来て良かった。後は、混んできたので、仕方なく?(笑)縦に登りました…、ビレイは新人さんにしてもらって、片方が監督。そうすれば安心です。

新人Mさんはなんとクライミング2回目にして、リードデビュー!パチパチ~!!

■ 夜と昼

どうもムーブが私の課題らしいので、そのためには、テニスで良いフォームを身に着けたように、良いクライミングのカラダの動きを実際に目で見ないといけない、と思ったので、ちょっと色々とビデオを検索してみたのですが…

するとクライミングっていうと、クライミングコンペがヒットするんですね。

で、そのコンペというの…まるでクラブのノリでした…うーん、なんか違うなぁ…。

もともとそんなにクラブが好きでなかった、というのもありますが…お酒やタバコなど、夜の退廃的な文化には、そもそもあんまり魅かれてきませんでした。

若いころはそれなりにクラブ通いもしましたが、一瞬で通り過ぎてきた場と言うか…(^^;)

まぁジムコンペはクラブよりはお酒が入らないので健康的かもしれませんが。

なんか青空の下のクライミングとはコンペは対照的だな~と思いました。クラブVS青空、ですもんね。

クライマーって何?反社会的存在?!

■ 女性クライマー

考えてみると、私はクライマーに対しての羨望というか、憧れは全然ありません。山は好きだけど、憧れるアルパインクライマーはいない。すごいな~とは思うけど、自分も、とは思わない。

それはクライミングも同じで、「かっこいいな~(自分もそうなりたい!)」ってのもない。

子供時代を振り返ってみても、体育ができる男子を好きになるってのもなかったし・・・リン・ヒルの著作を読みましたが、「なるほど~」とは思いましたが、リン・ヒルに憧れるってのはないです。

でも、私も、憧れまでは行かなくても、「この人のようなムーブで登れるようになりたい」というロール・モデルが必要かもしれません。

というのは、クライミングはイメージが重要だからです。登れるイメージですね。

それに、男女ではムーブ解決が全然違う。女性が男性のクライマーを真似ても全然役に立たない。

背が低くて中肉中背の女性初心者に役立つクライミングを実践している、カッコいい女性クライマーって誰でしょう?

■ ルートのためのクラミング

私のクライミングのニーズは、完全にルートクライミングのためです。

・ルートに出るのに悪くないピッチもリードできない万年セカンドでは困る
・しかし、ルートのリードでは落ちれないのでスキルアップ必要
・しかし、外でそうそう練習できないし…
・しかも、一人でしか練習できないときが多い

 =人工壁… = ボルジム 

というニーズです。なので、求めるのは 簡単なルートを長く続けられる力だな~と感じています。

今はグレードを上げることを頑張るのではなく、楽に動ける動き方を身に着け、スタミナをつける。

すぐパンプするのはグレードが高すぎるからだと結論しました。

私はもう、何でもいいから登る経験を積むという時期は終って、考えて登る時期に入ったんだと思います。

≪クライミングの作戦≫

1)とにかく何でもいいから登る
2)ムーブを覚える
3)粗形態で登れた課題をさらに力をいれず登れるよう洗練させる
4)長いトラバースなどで、スタミナをつける
5)パンプしたら、グレードを下げる

そういう意味では、昨日は全然つらいパンプをしなかったので、とっても良かったです☆

今まではパンプさせるのが課題だったので・・・。なにしろ、かぶっている壁だったので・・・ 高さへの恐怖心は乗り越えたいので、とりあえず一本は行きました。


■スタミナトレーニング

トム・ランドルの推奨するトレーニングスタイルを取り入れてみようと思っています。

≪トムランデルのスタミナトレーニング≫
1)ハイインテンシティトレーニング
    10秒ホールド
    20秒クライミング
    片手ずつ10秒ホールド
    20秒レスト

2)ローインテンシティトレーニング
 
   5ムーブ + 5リバース +10秒レスト
   10ムーブ+ 10リバース + 20秒レスト
   15ムーブ+ 15リバース + 30秒レスト

あ~早く5.9くらいはラクラク~となりたいな~。


Stamina Training On Circuit Boards from Wild Country on Vimeo.

Wednesday, July 30, 2014

根性ではなく、楽しさを推進力にする

今日は昨日から引き続き涼しく過ごしやすい夏の一日です。毎日こうならいいのにな~。

天気予報では34度が最高気温で、この朝のさわやかさや過ごしやすさはあまり予報には表れていません。湿度が決め手のような気がしますが…

■ 大人が趣味を去る時

私は長年バレエを続けてきたのですが、甲府に来てぱったりと辞めました。

19歳で始め、途中渡航先のアメリカでレッスンを取ったりもし、就職してからは、仕事が忙しくなり、断絶したりしつつ、安定した職にある時は、レッスンを週4~5とか、休日には3レッスンも取っていたほどで、それは職業ダンサー並みです(笑)

と言うのは、無理していたわけではなく、やらないと気持ちが悪いからです。

まぁダンサーは毎日レッスンしないといけないわけですが、毎日ストレッチを欠かさず、通勤ではレッスンミュージックを聴き、一番と5番で立っていましたし、つり革ではルルベです(笑)。見るビデオはバレエの映画か、バレエの公演ビデオか、コンクール…休日は友人のバレエの発表会、もしくは自分の発表会の練習。ポアントは今でも捨てれず、6足はあります(汗)レオタードは3枚しかないのに(笑)

いや幸せな時代でした。

趣味が継続できなくなったのは、ひとつには環境が恵まれない、ということがありますが、ひとつには、モチベーションが維持できなくなった、というのもあります。

モチベーションがなぜ維持できなくなったのか?

それは、これ以上成長するためには、怪我を受け入れるようなプレッシャーがあったからです。

私は今ヨガを教えていますが、教えている時には、決して痛みを受け入れないように強調しています。

■ 運動強度と故障

言うまでもなく、運動は体に良いものです。
また、言うまでもなく、成長することは心に活力をもたらします。

なので、運動によって成長することは、心身両面に良い。

しかし、成長を続けていると、あるポイントから、あんまり成長はしなくなります。成長のスピードが緩やかになります。まぁ当然ですよね。

バレエもそうですね、一年目は良く分からないと思います。たぶん、面白いのは3~4年目から10年目くらいまでです。色々と学ぶことがいっぱいあり、体も動作に慣れ、様にもなってきて、愉しい。

10年を超えると、もう目新しい知識はそうなくなり、通な会話しか楽しめなくなり、そうすると話があう人も少なくなり、レッスンでもスキルアップが頭打ちになり、それで、もっと頑張ろうとすると怪我が増えます…(汗)ので、プロのダンサーの批評家になったり、若手発掘に血道をあげたりと、自分を棚に上げて、バレエ界全体を見るようになります。 いわゆるプラトーですね。

私の場合、非成長期は、ちょうど都合よく仕事が忙しくなったりして、休みになり、休めば下手になり、また巻き返しに忙しくなって、なんだかちょうど良かったので、なんだかんだと20年続いてしまいました。

しかし、なまじ環境が恵まれたりしてしまうと、一歩退く期間がなく、どんどん追い詰められて行ってしまいます。

というわけで、この路線に入ると、どうなるか?というと、怪我へまっしぐらです。”もっともっと”という情熱が怪我を招いてしまうのです。

どんな運動にせよ、ある程度、粗形態をマスターしたら、今度は、ファインチューニングというか精度を上げる番になりますが、精度を上げるのって、見る目がある人が見ないと分からないし、自分で自分を評価するということは大変難しいので、なかなか成長しないように感じ、不満が溜まる、と思います。

そういう時に、良い師というか、励ましがある人に出会わないとダメになります。

逆に、その時に出会う先生が、自己に厳しい人や、若いときから才能がある追い込み型の人だと、戦術的に追い込むことしか方法論を知らず、追い込まないこと=怠惰、とみなされ、生徒側は立つ瀬がなくなります。

なぜなら、頑張りや追い込みによる怪我は、絶対に後退であって進歩ではないからです。

ヨガも同じで、ヨガやバレエに怪我はつきもの、それくらいでガタガタ言うな、という発言をするような人もおり、それには、要注意です。

実際プロで怪我ない人はほとんどいないのです・・・が、それは一種怪我を乗り越えるプロセスが挫折を乗り越える美談として語られがちであるからであって(一種のリップサービスともいえます)、本当のプロは怪我を一切経験していない人がプロ中のプロである、と言えるのかもしれません。よほど繊細に観察眼をむけていないと怪我って避けられないからです。実際、プロであっても怪我は後退であるということは否めません。

挫折を乗り越えることが重要だから、挫折=怪我のリスクを受け入れろ、という指導は、正直に言って、指導の放棄と一緒です。

普通なら自分がやってきた怪我を教える相手にはさせないようにできるのが良い指導者と思います。(ので、私はヨガを教えるときには骨格的な限界を強調するようにしています。ヨガをしている人は必ず柔軟性にあこがれがあるものだからです。)

まぁそうこういう理由で、私は怪我を受け入れるタイプの先生にしか今のところ恵まれていなかったので、バレエはすっぱり辞めました。

趣味の成功は、日常生活の質の向上で計れると思うからです。

怪我をしたら日常生活に支障がでてしまいます。

ちなみに、ヨガでは、体の存在を感じなくなること=ヨガの成功、と言っています。体の存在を感じるとは、不調を感じるということです。

■ 根性ではない登山を

で、まぁ色々な検討の結果(笑)、山梨では、登山をしよう♪と相成ったわけですが、登山も似ているところがあります。

登山って、本質的には、様々な体力の人、様々なスキルの人にあった山行を柔軟に企画出来るところが登山の良さ、と思うのですが、大抵、無理=美徳、根性=美徳 です。

うーん? ホントにいいのだろうか?

たとえば、私は四尾根はチャレンジですが、そのチャレンジのために軽量化や小屋泊、偵察山行などで、チャレンジを成功させるための戦術をアレコレ練ります。その戦術を練る、というところが、そもそも、登山の愉しみって感じがします。

クライミングも一緒で、私は今あまりクライミングが上手ではないので、上手に登れるようになるには、どうしようか?という戦術を練る、というのが、一つの愉しみで、それを自分のカラダで実験する、というような感覚です。

上手くならなくても、この方法論だとうまくならないという一つの実験結果(笑)が得られた、というわけですね。それで先輩の体験談ってのは役立つし、興味がありますが、人のカラダはそれぞれなので、同じことを適用するのではなく、体に合わせて応用するのが大事と思います。

ただ、クライミングにはバレエ以上に、無理の美学がしっかり根付いており、指が曲がるほどにクライミングしないと上達しないみたいな神話?伝説?がありそうです。

うーん?

なんかこの2点については、雲行き的に怪しいなという気配を察知しています(笑)

人は誰もが幸福を追求して生きています。挫折から教えられることはいっぱいありますが、その教えを得るためにわざわざ挫折しなくても(挫折へ至る道を選ばなくても)、人生はすでに問題だの、困難だので、一杯ですから、その必要はないかもしれませんよね(笑)。

やはり、趣味は目的追求の場所というより、心の充足を得る場所でこそありたいものです。

レッツエンジョイクライミ~ング!忘れないようにしたいものです・・・って、これ、初心に戻るってことですかね?







Tuesday, July 29, 2014

読了 『フリークライミング上達法』

これは古い本ですが、どこかの山ヤさんのサイトで推薦されていたので、取り寄せて読んでみました。

フリー・クライミング上達法   ヴォルフガング ギュリッヒ (著)

この本、どれくらい古いか?というと・・・1986年ドイツで初版。現在2014年。28年前です。

1986年というと、リン・ヒルの『クライミングフリー』によると、ヨセミテスタイルのボトムアップのクライミングvsフランススタイルのラッペルダウンによって起こされたルートの是非を争う、”大ディベート(大論争)”がクライミング業界の重鎮を招いて公の場でディスカッションされた年だそうです…。

今でも、ラッペルしてハングドッグしてムーブ解決するのはけしからん…なんて話は耳にしますが(汗)、それって、30年前にホットだった話みたいですよ…。

私は、技術が古いか古くないかで議論するのは、本質的ではないと思います。が、古い技術には、その技術が古くなった理由があるわけで、その理由を分かっていることが重要ですよね。

たとえば棒フレンズは横のクラックには使いたくない・・・のは、ステムに柔軟性がないので、てこの原理が働くと壊れちゃうからです。 今カムを買う人は、棒のは買わないだろうし、買おうとしても売っていませんし・・・ 色々過去の反省や改善点が含まれているのが、現代の製品で、それは、登山学校で教えられる技術内容だって同じでは・・・?

ということは、古い技術の人は、色々考えた上で、その技術を選んでいるのか?それとも、自分だけ良ければまぁいいや、みたいな理由で選んでいるのか?そこが分かれ目です・・・合理的な選択の結果ではなく、怠惰の結果であれば・・・ああ、残念・・・って感じですね。

結局、向上しようとせず、サボっていた・・・って話ですもんね(^^;)。 

でも、まぁ登山の技術は、私がみたところ、ほとんど変わっていません。半マストをムンターって言ったり、マストをクローブヒッチって言ったりしますケド・・・一緒じゃんね? そのややこしい用語使い辞めて欲しいデッス(by新人)!

ハングドッグでの解決は、フリークライミングの精神を犯すものだ!という主張は、どうもリンヒルの著作に寄れば、86年時点であっても、13以上のエクストリームクライマーの話みたいで、一般人はたぶんなんにも関係ないと思われます(^^;)

10とか11で楽しんでいる日曜クライマーには関係がないというか、そんな感じですが…(私はまだ10やっとなので、もっと頑張れって話で、完全、他人事ですが・・・^^;)

これは、私はトレーニングの考え方を知りたいと思って取り寄せたのですが、むしろクライミングコツ集として、優れているような?

私のように言われないと分からないタイプの人にはいいカモ…

たとえば…

”原則的には、前腕の、つまり肘の向きが、常にホールドへの荷重方向を決定する”

ほへ~肘の向きなんて考えたことなかったよ…。っていうようなことが書いてあります。

あとは、参考になったのは、初心者、上級者、エキスパートの区分です。

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初心者: 無駄な筋力やムーブを含め、そのグレードがとりあえず登れるだけの人

上級者: そのグレードがリードできる。動作はまだ完成されていない。”ヨーヨー”を取り入れ、場合によっては核心部の動作を暗記しなくてはならない。体の消耗を抑制し、より正確にルートを登れるようになる。

エキスパート: 初見ルートをリードし、完登できる。フラッシュできる。悪条件であってもムーブを組み立てていくことができる。
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つまり、各グレードについて、初心者→上級者→エキスパート、というプロセスを繰り返していくってわけです。

たとえば、10Aが限界グレードのワタクシは、10Aではまだ初心者ってわけです。あの40度11bの課題をずっと登っていますが、一向にエキスパート化していませんねぇ・・・(^^;)

この考えで行くと、やはり、クライミングって、すごく反復練習が重要なアクティビティなんですね。

やっぱり、私に必要なのは素振りだ、というのはあっているんだな~と思いました。

合理的で無駄のない動きができるようになりたいです・・・。

しかし、この本にも”バレエ”と同じだ、というような趣旨のことが書いてありますが(汗)、クライマーは、バレエやったことがあるのかなぁ???

そこんとこが、私には超謎なのですが・・・何しろ自信満々に書かれているので・・・私はバレエとクライミングの接点はクライマー側からだけの一方的なラブコールのように思えて仕方ないのですが・・・。

絶対バレリーナは岩、嫌いだと思います・・・(汗)


Monday, July 28, 2014

御坂山塊の研究と鶴ヶ鳥屋山のまとめ

昨日は、正直な所、季節に全くそぐわない山に行っていましたが、不思議と満足感に浸っています。

山で得られる心の充足、というものは何によるものだろうか…と考えずにはいられません。

今日は、ボランティアで3泊4日の予定が入っていましたが、結局キャンセルしてしまいました。私は子供を相手にする方が好きなので、子供相手のボランティア活動は、ずっと楽しみにしていましたが、なんとなく今年は違う方向性に集中した方が良いような気がしたからです。選択と集中。

■林道と山

昨日は、朝4時半に家を出ました。快調に幹線道路を飛ばし、旧道に入っていくつかトンネルを超え、急なカーブを何度も回って、笹子駅についたら、小一時間でした。予想通り。

朝はまだ涼しく、これは快調な出だし!と気分よく、目的の黒野田林道に向かいました。が、快調だったのはここまで。林道は起点のゲートが閉鎖されていました。ガーン・・・。

前日の調査では、県のHPには特に規制情報が出ていなかった。この林道に至る道は、あと二つあるので、その両方を試すのですが、ダート道…(汗)。こんな道なら四駆で来ればよかった・・・。途中で挫折し、ダート無で歩ける道に変えようと、同行者に相談の電話を…。

今日の同行者は山岳会の先輩です。先輩の家と私の家は山をはさんで反対側なので、それぞれ家に近い側から登り、途中でランデブーするという計画が、私の提案でしたが、そもそも、私の側の林道が開いていないので、登れない。さっそく登山口敗退です(笑)

先輩は「待っていてあげるから、ぐるっと峠を越えておいで」。さすが先輩。こういうとき「…ったく、もう」と言われると「もう帰ります…」と言いそうになりますよね。傷口に塩を塗らないのが重要っと。

私は「せっかく早起きしたのに、あーあ~」と思いつつも、旧道へ戻り、指示通り峠越えの道を選んで、飛ばします。先輩の言った通り、こっちの道はあまり通る車はなさそうではありましたが、通常の走りやすい二車線の林道でした。

これまた先輩の話通り、意外に早く着き、目的の黒野田林道の反対側へ。なぜか林道終点のほうはゲートが開いています。ここから登る人の方が多いってことですね。この林道は、笹子側にある黒野田集落と御坂側にある、宝集落を結ぶ林道です。車線は細く、落石や路上の障害物が多く、あまりメンテナンスはされていなさそうですが、たぶん、バイク乗りの人などは、カーブを楽しむために通るのかな?

以前、瑞牆山へ行くのに、観音峠を通ってしまい、その時に通った林道がひどく悪くて、車酔いしてしまったのですが、その時を思い出しました。もうほとんど人が住まなくなった集落を結んでいたり、あるいは、かつてはあったであろう林業のためにつけられた、舗装された作業道、というような道は、今ではもう使う人がいなくなり、放置されている、といった状況です。

今ではそういう道を使う人は、バイク乗りか、里山登山愛好家か、沢があれば釣りの人たちなど趣味の人たち、あるいは都会の喧騒を逃れて田舎暮らしを始めた”新入植者”と言えるような人たちとなったようです。

たぶん、こうした林道は全く別の理由で道路予算が出されていると思いますが…。そういう意味では、趣味の登山者は漁夫の利を得ている側ですね。

この鶴ヶ鳥屋山も、この林道が始点でなければ(つまり山麓の駅起点だと)、ちょっと登るのは大変かもしれません。

こうした林道がほぼ稜線付近を通過するおかげで、つらい山麓からの急登の登りを割愛できるからです。林道から上がれば小一時間ですが、中央線の沿線駅などの山麓から上がれば3時間です。



























ピークへ至るまでのドラマ、アップダウンが、一つの山の持ち味とすると、それがなくなってしまっているということで、こうした林道によるショートカットは山の味わいを損なうもの、とする見方もあるかもしれません。たとえば、大弛から登る金峰山が金峰山の味わいをそこなっている、ようにです。

■ 御坂山塊

ただ、わたしに言わせれば、御坂山塊は、御坂山塊全体で、一つの山という感じです。

御坂山塊は、甲府と富士吉田側を隔てる自然の要塞。一つ一つのピークについている山名は、〇〇山、とはいうけれど、限りなくP1、P2、P3…に近い感じがします。

実際、稜線を歩いていても、すぐピークが来ます。規模が小さい。

なので、一つのピークへ至るまでに山麓から歩くという苦労はそんなに重要な物語には感じられません。たとえば後立なら、八方尾根と遠見尾根は一つ隔てただけなのに、だいぶ色合いが違う尾根ですが、そういう特色は各ピークへ続く尾根には感じられそうにありません。表情が似ている。

もちろん、テーマが古の古道を味わうだったりしたら、恋人に会うために峠を越えなくてはならなかった往時をしのぶためにあえて、山麓から登る、というのもあるかもしれませんが・・・。

今回は、そうした狙いはないので、こうした林道は自然破壊の一端ではあるよなぁ~とは思いつつも…やはり利用してしまいます。

余談ですが、こうしたあまり活用されていない社会資本を見るたびに日本は豊かな国だなと思います。もうどこにも開発の余地がないというか、税の無駄遣いという放蕩はやりつくされた感があります。

日本から出ることがない人には、あまり気が付く機会がないかもしれませんが、アメリカやオーストラリアなど大きな国土のある国は、これほど国土の隅々まで全国画一のチェーン店が隙間なく並び、建売戸建住宅が隙間なく並び、あるいは、使われない林道が網の目のように張り巡らされることはあまりありません。例えプロ野球選手が済むような豪邸であってさえ、買い物の不便を受け入れなくてはいけないアメリカ。日本ではそれがなくどんな田舎にもちょっと行けばスーパーコンビニがあります。まるでICチップのように、集積具合がすごいのが日本。

この集積具合を行かない手はない、というわけで、お気楽にサクッと縦走路の上がってしまいます(笑)。

■ どこからどこまでが御坂山塊なのか?

鶴ヶ鳥屋山は早くもきのこが一杯でした。毒々しい色の、大きな笠のきのこが数種類。見るからに食べたら死にそうなキノコたちです。

私は鶴ヶ鳥屋山こそが、御坂山塊の主稜線の終点ではないか?と思いました。1374mです。

どこからどこまでが御坂山塊なのか?と思ったので、ちょっと調べました。現代登山全集です。

この本の御坂山塊概略図によると、御坂山塊は、

                                       釈迦ヶ岳

                                         |

パノラマ台ー三方分山ー女坂峠ー五湖山ー王岳ー鍵掛峠ー鬼ヶ岳ー金山ー大石峠ー見付峠ー黒岳ー御坂峠ー清八峠ー本社ヶ丸ー鶴ヶ鳥屋山

                               十二ヶ岳-毛無山         三つ峠-天上山

となっています。御坂の稜線から十二ヶ岳と三つ峠だけが南側にボコッと飛び出ていている。その二つともが岩場をもつ、というのは面白い偶然ですね。

顕著なピークが9つ。峠が5つ。 北に飛び出しているのは釈迦ヶ岳のみ。

■ 花?

高山植物の専門家によると、花は辺縁の山に多いのだそうです。

でも、思うのですが、御坂山塊の”辺縁”は、主稜線からハズれた、三つ峠と十二ヶ岳、そして釈迦ヶ岳かもしれません。

三つ峠はアツモリソウをはじめとする様々な高山植物で有名ですし、十二ヶ岳も花の山です。そして釈迦が岳は麓にスズランの自生地があるからです。

辺縁と言えるのは、主稜線の末端ではなく、過酷な環境の稜線から、一歩里へ近づいたというか、地形的に変化があって、雨が集まりやすく、風の影響が緩和される、場所のことなのかもしれません。

■ 21座と12座

ちなみに鶴ヶ鳥屋山は山梨百名山ではありません。

が、都留市二十一秀峰というのに入るそうです。何を持って秀峰とするのか、その基準をこそ重要なものなので、教えてもらいたいですが…(^^;)。

鶴ヶ鳥屋山は、展望はほとんど期待できません(笑)

こうした市町村が決めた山リストは、なんとなく厚かましさというか、ただ言っちゃっただけ感というか、あさましい感じを感じさせます。

というのも、山岳地形を無視しており、人間中心の価値観が現れているからです。行政区画というものは、人が決めた区画であって、自然の地形の成り立ちを大体において無視している。

ので、あまり山ヤにとって魅力的なリストにはならない。のは仕方ないかもしれません。山ヤは山自体が好きなので。山好きな人が山の良しあしを楽しく議論して、投票でもして決めればいいのでしょうが。


一応こちらのサイトに、詳しく、各山の記載が載っています。

http://alpine.sppd.ne.jp/mt_list/turu21.html


ちなみに山梨百名山というのも私はあんまり好きではありませんが、山岳県でないと百を数えるほど山がないのだそうで(たとえば茨城とか平坦で山がない)、百も頂があることが、稀有な状況ではあるようです。

山梨ならでは!と言えるかも? お隣の長野は信州百名山ってのをもっているようですが、知名度的にはあまり聞かないのは、単純に山梨に住んでいるからかな?

大月市も秀麗富嶽十二景というのを制定しています。こちらは写真家の白旗四郎さんを制定者に選んでおり、展望についてはお墨付きつき。山ヤにも魅力がある山リストに仕上がっています。が、大菩薩あたりが多いですね。展望を求めて登るには良い選択肢かもしれません。良さそうなリストなので上げておきます。


≪十二景≫

1番山頂 雁ヶ腹摺山(1874メートル)&姥子山(1503メートル)

2番山頂 牛奥ノ雁ケ腹摺山(1995メートル)&小金沢山(2014.3メートル)

3番山頂 大蔵高丸(1781メートル)&ハマイバ(1752.0メートル)

4番山頂 滝子山(1590.3メートル)&笹子雁ヶ腹摺山(1357.7メートル)

5番山頂 奈良倉山(1348.9メートル)

6番山頂 扇山(1138メートル)

7番山頂 百蔵山(1003.4メートル)

8番山頂 岩殿山(634メートル)&お伊勢山(丘陵地・約550メートル)

9番山頂 高畑山(981.9メートル)&倉岳山(990.1メートル)

10番山頂 九鬼山(970.0メートル)

11番山頂 高川山(975.7メートル)

12番山頂 本社ケ丸(1630.8メートル)&清八山(1593メートル)


富士山の展望をみるなら、やはり空気が澄み、遠望が開ける冬が良い時期と思います。あるいは勝沼がピンクに染まる桃の花の時期ですね。

小金沢山って地味な山なのに唯一2000メートルを超えていました!

登った人の感想サイト
■ 道迷い要注意

私は小さい里山を歩くときは、地図読みの練習に使えないか?という視点で尾根を見ています。

林道があると、それはフェールセーフ(ちょっとくらいコンパスの方角を間違えても林道に降りれる)という事なので、結構候補になりますが、この辺の縦走路から派生する尾根は、御坂側は結構歩かれているような感じでした。濃い踏み跡があるピークがいくつかありました。

その濃い踏み跡について行って、つい縦走路を踏み外しそうになることもありました(^^;)。そこはさすが先輩が「ちょっと待って」とちゃんと道を見つけてくれました。

笹子側は車で入れる登山口は清八峠のみのようです。ほかは駅起点です。

地図で縦走路を見ると、単純に東から西へ歩くだけのようですが、大きな目でみると、鶴ヶ鳥屋山から本社ヶ丸までは、ゆるやかにカーブを描いており、うっかり三つ峠の麓の駅に降りる尾根に乗りそうになります。

というわけで道迷いには要注意

■ まとめ

縦走路の稜線は、太くなったり細くなったりしながら、東西に流れていました。小さなコルでは、風が心地よく、やっぱり山はいいなぁ・・・。途中断崖絶壁の岩を発見したりもしました。

でも、鶴ヶ鳥屋山は、花の山とは言えないと思う。

展望の山ともいえないかもしれない・・・とすると、一体どういう目的で入る山なのだろうか?ということになりますが、気軽な健康ウォーキング、ってことかなぁ。

中央線沿線の、初狩、笹子あたりは、商店も少なく、コンビニも稀ですが、山としてみると、駅近物件というか、駅からピークまで2Kmくらいしかないほど、線路に山が肉薄していたりします。

駅からピークが近いと言うことは急ということでもありますが、健脚者はそういうのは平気です。まぁ地味だし、静かすぎて、初心者には向かないと思います。

でも、電車で遊びに来ていると、駅から近いというのは、大きなメリットなので、山ガールの皆さんは何人かで歩くといいかもしれません。

ということで、鶴ヶ鳥屋山のまとめ。


1)駅起点、駅終了で縦走できます

2)林道が山頂付近まで通っています

3)急ですが、健脚者の人には難所はありません

4)季節は冬がおススメです

5)温泉などの余禄はあまり期待できません

6)尾根を間違って下る、道迷い要注意

7)展望はあまり期待できません

8)良い山です♪

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同定難航中

さっそく同定ですが・・・。

これはありふれた花で、ツワブキ マルバダケブキでした・・・

な~んだ。 葉っぱが巨大で、つぼみが”気持ち悪い系”でした(^^;)。

花はマーガレットみたいで、可愛いんですけどねぇ・・・。

これが、可愛くないつぼみ。









































■ その2

 この二つは同じと思うのですが、植物ハンドブックで調べても良く分かりません・・・

ちょっとピンぼけなので、さらに分かりづらい・・・

夫に新しいデジカメ買ってもらわなくちゃ・・・

デジカメ、水ポチャしてしまい、今、二個一合体合成品なんですよね・・・

そのせいかイマイチピントが合わない・・・

■ その3

これはオオヤマサギソウではないか?

と思うのですが・・・

もし、そうだとしたら、
大ヒット?の可能性ありかもしれない・・・

その辺によくある草である可能性もあり・・・

下を向いて鷲のような形をしているはず。





























■その4
 ヨツバヒヨドリ。 アサギマダラのお供。
■ その5

 鹿の食害の痕。 よく食べていますね~

鹿はテンニンソウは食べないので、テンニンソウが残ります・・・













■その6
 これも良く分からないので調べ中。

どうも花ではなく後ろにピントがあってしまって、
ぜんぜん花が撮れていない・・・・(汗)

同定しづらくて大変です。

































■その7

これも良く分からない・・・









































■その8 グンナイフウロ

これはグンナイフウロでした。

な~んだ。

と言っても、これを見つけたときは大興奮したんですが(^^;)

今回一番の収穫か?と・・・















■ 花は後回し?

山ヤの先輩によると、若いころの山ヤというものは、花には全く興味がないそうです。

なんとなくわかるな~ 周囲の若い男性登山者、花に興味があるか?というと、ないと思う・・・でも、花に詳しい人は大抵がオジサンだ。

若いときは、岩登りやギリギリの山への挑戦など、テクニックや体力を追いかけるような山をしたいものなのかもしれない。

そういう技術や体力面がピークを過ぎて、下山に入ると、これまで気にも留めなかった花が目につき、周囲の様子に注意を払うようになる、ということなのかなぁ・・・

北岳はお花畑がすごい山ですが、キタダケソウの時期だったのに、クライマーたちにはキタダケソウは一切関係のない話のようでしたし・・・

まぁ一生懸命登っていたら、キタダケソウは二の次になるのは分かる気がしますが・・・。でも、実は岩場に希少な花は咲くんですよね。

希少な花を見たいと思ったら、クライマーになる必要があったりもしちゃうんです。

私はお花は、山の余禄というか、お山がくれるメッセージの一つ、というような捉え方をしています。

分かれば楽しいし、分からなくてもそれなりに楽しい。 

そういえば、この稜線はテンとおぼしき、糞だらけでした。テンはテリトリー誇示のためにわざと目につくところに糞をするらしいんですよね。

動物も植物も自然の一部なので、少しずつ観察眼を磨いていきたいと思います。


Sunday, July 27, 2014

鶴ヶ鳥屋山 

今日は山岳レインジャーで、鶴ヶ鳥屋山へ行ってきました☆

■ 峠

峠と言うものは、基本的にA点とB点を結んでこそ、峠としての機能を成すわけですが、清八峠経由で三つ峠から下山した時に、この峠のA点とB点はどこであろう?とふと思ったのでした。

清八峠は三ツ峠の北側にある峠です。笹子と御坂を結ぶ峠が清八峠です。

今では御坂トンネルが出来、御坂山塊の南と甲府盆地は御坂トンネル、若彦トンネル、精進湖トンネルの3つが結んでいるわけですが、車がない時代は、トンネルではなく峠を越えて物流が流れていたわけですよね。

御坂トンネルは、御坂と勝沼あたりを結んでいるので、笹子はなんとなく、ハズレにある感じがするというか、国道20号を走っていても、塩山を超えたあたりから、立派な4車線道路は、旧道の”甲州街道”って感じの二車線道路になりますし…駅も小さく、駅前もなく、ホントにひっそりしてきます。

栄枯盛衰でいくと、”枯”と”衰”に当たっていそうです(笑)

笹子は、そんなわけで立派な道路が通っていて周辺がファミレスだらけの勝沼に比べると、取り残された感じがします。

なにしろ、悲しみの森、と、地元自らが言っているくらいです。

僻地、山間の過疎の村的な雰囲気、叙情が一杯…そんな環境で頑張っている笹一酒造はエライなぁ…。笹一はコメの生産量の少ない山梨では珍しい酒造メーカー。めったにない酒造のうち、武川にある七賢はよく知られています。武川はコメどころで知られているからお酒ができるのも分かるけど、笹一はコメの生産量も少なそうな、山間、笹子にあります…

ちょっと話が逸れましたが、そうした”どことどこをつなぐのか?”という視点で見たとき、清八峠は一度、笹子側からちょっと歩いてみようかな、と思っていた場所でした。

三つ峠は、もちろん、御坂山塊の端の山ですが、見かたによっては、金峰山、甲武信から続き、黒川鶏冠山、大菩薩嶺、小金沢連嶺、滝子山へと続く、大きなカーブの終点と見ることもできるからです。

そのチャンスが巡ってきたのが、鶴ヶ鳥屋山。

鶴ヶ鳥屋山は、清八峠の隣の本社ヶ丸の隣なんです。そこがレインジャーでいく山に指定されていたので、行ってもいいなと思った次第です。前置きが長くてすいません(笑)。

そういう興味でもなければ、あまり顧みられることがない山かも?

一般的には、笹子から初狩駅を使って登れる、という意味で人気があるコースのようです。この辺の山では同じく初狩から登れる高川山が、ツアー会社の後押しにより、人気がある山です。(めちゃ急です!)でも、私は車で行くので、あんまり電車の便は関係ないんですよね。都会の人の人気に合せる必要はどこにもない、というか、都会の人気を避けて登っています(笑)

御坂山塊では、三つ峠だけが唯一、山小屋を持つ山です。御坂山塊の盟主、といえば、黒岳が定番ですが、黒岳よりダントツ人気があるのが三つ峠。アイスもできるし、岩登りもできる。高山植物も豊富と、見どころが多くホームグランドに良い山です。

私は女性なので、いくら山好きでも、ちょっとあまりにひと気のない山を歩く気分には、なかなかなれませんので、三つ峠や近所の山はそういう人には良い場所です。

■ 今日

今日はやっぱり、御坂と言う低山を歩くには、7月の夏の真っ盛りはどうかな~という感じでした。御坂山塊にぴったりの季節はやっぱり冬です。

葉が落ちて、展望が良くなった山を山梨特有の晴天率の高い冬の、ポカポカ陽光の中を、富士山を見ながら歩くのは快適です。

・・・が、同じ道も葉が生い茂ると展望は無くなりますし、低山なので暑いので…そして御坂は結構浅いというか奥行きがない山なので、稜線に出るまでが、どこを登路にとっても急だ、ということがあります…

というわけで、今日は暑かった!

でも、午前中はそれでも、予想よりは何とかなりました。さわやかな風を感じられたからです。

木陰の風は気持ち良く、うっすら良い匂いがします。

が…午後はねぇ…。 まさに予想通りでした。あっつい… 

私は暑さに弱く、夏の尾根はもう駄目だなぁ…というので、沢を志向しているくらいなので…暑かったです(^^;)

今日は花を見に行ったのですが、花はあまり咲いていませんでした…がそれでもいくつかあったので紹介しておきます。

同定は後程。

帰りは、芭蕉月待ちの湯、という温泉に先輩が案内してくれました。のんびり湯につかって、山の汗を流して、気持ち良く帰ってきました。

御坂山塊は、やっぱり水がない、乾いた山だなぁ・・・と思いました。

沢が少ないんですよね。水場はないので、夏は特に水を十分持って行かないと死にます・・・






 本社が丸から、富士山。富士山が右側。

鶴ヶ鳥屋山からだと富士山が左にくる。
こんな快適で、すずしい道でした。

御坂の稜線はどこも似ています。

十二ヶ岳は歩こうと思っています。でも、秋だな。

今回のヤマレコ

途中、黒野田林道で、法面と落石防止ネットの間に鹿が挟まって死んでいました・・・

鹿の食害はよく見られましたが、三つ峠の近いほうが多い。

≪参考≫
黒野田林道 起点は閉鎖されていた(汗)

笹子餅 おいしそう・・・

笹子鉱泉 もうやっていないが面白い宿だったらしい。

御坂山塊の研究

Saturday, July 26, 2014

疲れってそもそも何?

今日も甲府は37度!!

…とはいえ、夏らしい日差しというわけではなく、なんとなくスッキリしない感じのお天気なんです。屋外に出てスッキリする日ではなさそうで、今日は夫とほら貝のゴルジュに行こう♪と思っていましたが、朝のスッキリしない空を見て、近所での、のんびりした休日に変更しました。

良い場所は、お天気の良い、次回にとっておくことにしました。

考えてみると、夫はなぜか山悪天候が多いのですよね・・・それも彼がイマイチ、登山にハマれない原因かも・・・。私は良い天気のことが多いです。

■ 疲れの研究?

アクティブレストが疲労回復に良いのは実感として知っていましたが、このごろ、パンプという私にとっては、未知の事態に日常的に直面するようになりました。

パンプっていったいなんなんだろう???

ということから、運動後の疲れについて、図書館で調べてきした。

それに、このところ、気になるのが、疲労の年齢的な影響です。

私は年下のクライマーと比較すると、先に疲れ、年上の人と比較すると強い(まぁ年齢順で当然か・・・)のですが、もう中高年だし(^^;)・・・、分別ある、適切なトレーニングをしたいな~と思いますが、かといって、自分に甘いのも、トレーニング効果が出ないしね・・・というわけです。

適切なトレーニング強度を知る、というのはなかなか難しい・・・。

クライミングって手しか疲れないし・・・。 手だけが疲れるってのも、私にはあんまり経験がない事態です。

全身は疲労していないので、運動した!気持ちいい~!という気分には、なかなかなれない・・・。

という、モヤモヤした感じです。

以下は、適当な運動生理学の本、5~6冊のまとめ。

■ スッキリしない疲れ

・”疲れにくい体”とはそもそも何か?

 1)筋力 → 筋力+スピード = パワー
 2)持久力 →最大酸素摂取量、血液循環
 3)柔軟性
 4)敏捷性
 5)協調性

 がある体。重要なのは、1)2)3)。

・疲れた状態とは何か?

  1)柔軟性が低下した状態、クアド、ハムス、腰の疲れは股関節に出る
  2)力の立ち上がりが遅くなる。 躓く、ぶつける、頬の内側をよく噛んでしまう、など。
  3)体のキレが悪くなる。ぶつけるなど。

 こうした”サイン”が出たら、

  睡眠、食事、入浴(温冷交代浴)、軽い運動(主運動と同じタイプの)、アイシング、で休息する。

乳酸=速筋が使われる運動で発生。 速筋で作られた乳酸は遅筋で再利用される。

・使わないと退化するという原則。抗重力筋を衰えさせないのが疲れない体を作るコツ。

・スクワット、腹筋、ヒップリフト、ふくらはぎ、がポイント。

■オーバートレーニングとは?

・疲労には2種類ある。バセドー型(交感神経)アジソン型(副交感神経)。 アジソン型疲労につかまると精神面で暗くなる。

・トレーニング強度を数値化する 1~5
・疲労度を数値化する 1~10

・乳酸 = 糖の分解過程で出来る  → B1不足に注意する

・肉体に貯蔵できる糖は 筋肉1500kCal +肝臓500Kcal 程度。糖は貯蔵できない。

グリコーゲンローディングすると、水も溜まる

・乳酸は筋肉痛とは無関係。乳酸値は運動後約1Hで通常レベルに戻る

・クエン酸を疲労回復に役立たせようと思うと大量に撮らなくてはならなくなる。→現実的でない。

水中は血液循環が良くなりやすい

・適切な運動強度をどうやって知るか?
 1)LT(Lactase Threshold) 急に血中乳酸値が上がるポイントのあたり
 2)主観で、ややきついが気持ち良いという程度
 3)心拍数 120~140くらい
 4)ランナーズハイが感じられる強度
 5)運動後に快感覚があること

  ※子供や若者のトレーニングでは最大能力を伸ばすためにはLTを大きく超えなくてはならない。

・性差=生理学的相違以上に相違があることがある。習慣による慣れ。
 
・一般に運動は、心拍数120~140の運動を週3回行うと約2か月で効果がでる

・体重を測る 運動後3%以上体重が減っていれば脱水に注意

■ 考察

私は、登山後に、

 温冷交代浴

をすると確実に疲労が蓄積しにくいと感じていたのですが、科学的にもそのようです。あとはプールに入るのも、浮力で身体の力が抜けるのと、体を冷やすことで心拍数が下がることの、二つの意味で良いようです。ただ私は塩素が肌にダメでプールには入れないですが。

適切な運動強度は、心拍数でチェックできます。が、運動の量については、ちょっとまだよく分かりません。

30分を週3回というよりは確実にたくさん運動していますし・・・。メッツでいうと、私は普通の人に必要な週23メッツよりは運動強度高いと思うので・・・ でも当然ですがアスリートみたいに、毎日上を目指して何かをやるというような必要は全然ないと思うし・・・。

あと、運動前後の体重の増減は単純に水分のようです。水分を取らないと肝臓にかかる負担が大きくなるので要注意です。

パンプは乳酸が腕に溜まる現象と言われますが、パンプを防ぐコツとか、パンプが何か?については、まだイマイチよく分かりません・・・血行を戻す必要はありそうです。

とりあえず、私は、日々のトレーニング(クライミング)を ”見える化”したいので、

・強度を数値化してみる
・疲れを数値化してみる

というのをやってみようかな~と思います。漫然としていても、全然上手にならないし、愉しくクライミングしたいのですが、私には、ただ登るだけで楽しいってのは、たぶんスポーツクライミングにおいては、ほっておいたら一生起きないかもしれないので・・・。

あとはクライミング向けのストレッチのメニューを開発したいな~と思っています。



 


Friday, July 25, 2014

北岳バットレスの研究3

甲府は今日も猛暑日で、防災無線で熱中症予防が呼びかけられています・・・

さて、さて、またまた北岳バットレス四尾根アプローチの研究です。

というのも、バットレス四尾根は

 アプローチ核心

と言われているからです。 その意味するところを、私は、混雑が問題なのだ、と思っていました。

が、色々研究して、分かったのですが、半分しか正しくない。これは半分は、道迷いが問題です。

ただ知ってさえいれば問題が何もない道迷いを色々とやらかして、たくさんの人が迷っているようです(汗)。皆が道迷いした踏み跡さえあるみたいです・・・(汗)

つまり、ここは ”知っているか” OR ”知らないか” だけが勝負の場所です。

初見同士だと厳しいです。その”厳しさ”は コンパスが使えるとか、地図が読める、などという技術ではなく、単純に不明瞭であるということです。

また危険についても、アルパインのルートなので落石が多いのは当然視されますが、そこもちょっと当然受け入れなければならない落石とは事情が違います。下部岩壁はなんと ”ルンゼ”とか”ガリー大滝”を登路に選ぶんです。 つまり、良く考えましょう・・・尾根ではなく、谷間、つまり落石の通り道ってことです・・・

 もっとも落石が多い場所=ルンゼやガリー=登りやすい場所=登路

落石を受け入れないといけないというより、落石に進んで突っ込んで行かないといけない(汗)。 これは別にフェイスが登れれば、落石の巣は免れそうですが、そんなことしている人はいません。せいぜい、下部フランケを選ぶ程度。 

なので、落石地帯はさっさと抜けたい = スピード勝負。

それなのに、道迷いしやすい不明瞭なアプローチであり、この不明瞭さが、スピードと相反します・・・。

大体、こちらの方など白峰御池からのアプローチの往復だけ(Bガリー)で5時間かかっている・・・。
(例: 御池~二俣 30分、二俣~バットレス沢出会い(大岩) 30分、大岩~下部岩壁30分 ここまで歩きで1.5H。さらにBガリー登攀で取り付きまで1H。)

こちらのサイト

では、北岳トポの謎1、謎2として、アプローチが本ルートより分かりづらく、また、ピッチ数もかなり飛ばして、記述されていることが書かれています。つまり、トリッキーなんですね。

謎1  下部岩壁上部の記載がない
謎2  4尾根下部の記載がない (あくまで”4尾根の下部”であり、本ルートに入っていない)

アプローチでしかないため記載がなく、軽い扱いなのに、本チャン並みにシビアな登攀のようですが・・・。というか、本ルートは尾根なので、落石の通り道とは言えず、むしろ自分が登ることで岩をはがしてしまい、後続に人為落石を起こす心配がある以外は、ずっと尾根を登るため、ルートを見失うリスクも、自然落石がそこを通ってくるリスクも少ない。少なくとも枯れ木テラス消失で変わってしまった最終の2Pを除いては。

つまりアプローチ核心というのは、こういう話なんですね。

■ アプローチは3つ

バットレス四尾根へのアプローチは現在3つあると思われます。

①バットレス沢 → Bガリー (落石多し、道間違い多し)
②C沢 → Dガリー  (落石多しのため、多くの人がBガリーを使うようになってしまった)
③五尾根支稜 → Dガリー → ヒドンガリー (一番易しく、落石の危険がすくない)

■ 装備

雪渓がどうなっているか?が核心で、

 ・アイゼン
 ・ミニバイル(なければピッケル)

を必要とする場合もあり、それはその時々よりけりのようです。偵察が必要。 アイゼンがいるなら、登山靴かもしくは、登山靴に近い機能をもつアプローチシューズが必要になります。

登攀中の荷物が大きく重いと後ろに引かれて危険なので、登攀中の装備はできるだけ、身軽にしていきたいですが(だってフリークライミングなんてザックなしで登るくらいなんですよ・・・)、雪渓の状態いかんでは、登山靴やむなし・・・ 

ピッケルではなく、ミニバイルにすれば、少し装備は小型化できます。が、要るかイラナイか・・・は、現場次第。

前回、北岳に行った時に隣のテントだった知り合いのパーティは、ミニバイルがないと登れないと言っていました。

■ コースタイム

四尾根は下部岩壁から終了点まで 6時間 です。御池小屋から下部岩壁まで1.5H。さらに、終了点から、北岳肩の小屋まで0.5H。ここで行動終了とするパーティが多いですが、テントを御池小屋に張っていると御池小屋まで下らないといけません。さらに草すべりを経由で御池小屋まで1Hです。

  6+1.5+0.5+1=9H (休憩含まず)

だから、2時起き3時出発でも、御池小屋に到着は13時になります。これもスムーズに言っての場合で、前回であった隣のテントのパーティは、北岳肩の小屋で13時でした。

最終のバスは、16時代です。北岳肩の小屋で13時だと、下りはダッシュです。草すべり1時間、御池から広河原まで、健脚者で1.5時間です。3時間弱で下れますが、テント撤収の時間などは含みません。

スピードを出せるかどうか?というのは、ザックの重さとの兼ね合いもあります。登攀具やロープは重いので。 私の場合は、今の時点であれば、14、5kgまでの負担なら、下山ならスピード出せそうです。(登りは前回18kgくらい背負って3時間かかりました。)

別の学生パーティが、16時ごろに御池小屋に到着していましたが、その日に下山となると、林道歩きを甘受しないといけなくなります・・・(汗)

つまり、スピードも重要、ということです。 

テント泊装備も盛夏なら、シュラフカバーとダウンで寝るなど軽量化コンパクト化が計れますので、そのほうが良いかもしれません。

■ 初日登攀か? 翌日登攀か?

北岳入りした当日に登攀予定なら、肩の小屋泊という視点も必要かもしれません。このようにコースタイムが長いからです。

一方多くのパーティが現状採用している、初日御池小屋泊であれば、ギリギリなんとか御池小屋まで戻ってこれると思います。が、帰りがバスの時刻に追われるように下山することになり、結構しんどいですね。また、渋滞など、不測の事態には対応できません。 かといって山で2泊するなら、稜線で、と思うのが、人情です・・・。四尾根にはビバーク適地もあるようですが。

しかし、四尾根のツアーはほとんどが一泊二日ですので、一泊二日での日程でこなせない、ということは四尾根登攀の資格なし、とも読み取れます。

まぁ、道迷いで貴重な時間を無駄にする、ということがない場合のことですが。

時間がシビアということは、道に迷っている時間はないということです。

ここまで来て、やっと各アプローチの検証に入ります。

■ Bガリーのケース

Bガリーへはバットレス沢の右岸を詰めます。(Bガリー大滝とある記述もありますが大滝を省いて書いています。水がないらしいのに大滝らしいので…水流があるのはC沢だけ。つまりC沢が目印になります)

バットレス沢は、水流があるC沢の手前の大岩がある沢です。この右岸を行くと、下部岩壁に着き、そこからBガリーを詰めます。 沢やガリーと言うものは尾根ではないので、落石が多い。

これがBガリー取り付きです。(http://uriunohomepage.nomaki.jp/tozan10/0827/tozan100827.html より引用)
Bガリー大滝取り付き

 
















ACの代表も一回道を間違えて、クライムダウンしたそうなので、おススメ度は”?”です。

■ Dガリーのケース

下部岸壁の目印はピラミッドフェースです。ピラミッドフェースを登る人もいます。が四尾根は初心者むきということで、これを登りに来ているんではないので、ピラミッドフェースをみたら、C沢を詰め終った、という理解で良いはずです。

これがDガリー取り付き。(http://yamanotecho.web.fc2.com/01choivari/doc3/2013/06kitadake_buttress_4ridge/2013_08_02.html より引用)



取り付きはハング超えです。Ⅲ級+。 カムは#1と#0.3。

ここまで行ったら、登りすぎ。

これに行くと下部フランケに行ってしまう。


ちなみに登攀のグレードがまとめてある表がネットにあった。
























Ⅲ級でも、ピッチグレードはV級。 エイドがある場合もあり、なかなかスリリングです。ちなみに山岳でのV級と言うのは、フリーでいうならば5.10Aくらいに当たります。それも、決して落ちない、というグレードで、です。

たとえば、こちらのガイドさんの記述では、”体力さえあれば2、3回ボルジムに行ったことがあるくらいでOK”とあり、一体?!という感じです。 ガイドについたとしても、登るのは本人なので、V級は、ボルジムに2、3回行ったくらいのレベルの人にはいくら健脚でも無理と思います。

まして、このルート、大変持久力と言う意味の、体力がいるルート、です。

■ 五尾根支稜~のケース

というわけで、①~③の中では、もっとも有力視されるアプローチが5尾根支稜を使うアプローチです。

もっとも、易しく、安全とあり、こちらのサイトの記述でも、有望な書き方がされています。

ただ、私はこのルートにあるヒドンガリーがどれのことなのか分からないのです・・・

概念図には、ヒドンガリーはバットレス沢のうんと手前にあったり、別の場所にあったりしますし・・・よって、この五尾根支稜を使うルートの研究は、それだけで一つの記事にしたいと思います。

C沢を詰めたところにあるはずですが、このヒドンガリーってどこのよ・・・という謎が深まるばかりだからです。

少なくとも概念図には乗っていませんが・・・

ヒドンガリーって一般名称???

≪関連記事≫
バットレスの研究2
バットレスの研究1

Thursday, July 24, 2014

”自分の山”を見失わない

■ 原点に立ち返る

私は山岳会の新人、つまるところ、ペーペーなので、ここしばらく、連れられて行く山行が増えていました。

連れて行ってもらえることにとても感謝しています。

が、自分の山に立ち返る必要も、そこかはとなく感じています。

なんだか一人で歩きたい感じと言うか… 

それはどういう時に感じるかと言うと… たとえば、先日、レインジャーで北岳に行った時のことです。

この山行は、テント泊で2泊したのですが、2泊するのなら、白峰三山の縦走ができてしまう・・・というのが私の考えです。 なので、私の気持ちは、吊り尾根から眺める、間ノ岳から農取の稜線に向かい・・・ああ…向こう側へ行きたい…。

2泊3日もの日程で、北岳山荘にも行かず、御池小屋から八本歯のコル経由で山頂に上がって、草すべりで降りてくるだけとは…。時は花まっさかり。なので、気分は稜線散歩。なのに、稜線に滞在する時間がほとんどない行動予定なのが、全く理解ができなかったのです。一般的なコースタイムでは北岳山頂まで6時間なので。

テント泊なので、重量を減らすために定着にしたいという意図が、たぶんあったと思うのですが、私ならテントを背負いながらも、稜線を縦走するほうに時間を使いたいからです。

そこが価値観の差であり、山が違う、という意味です。価値観とは取捨選択に現れるからです。

私は、

 ・豪華な食事 <長い稜線歩き
 ・重いザック < 乏しい食事
 ・山麓 < 稜線
 ・小屋 < テント
 ・人ごみ < マイナールート(リスク)

という価値観を持っています。 

ある先輩によると、白峰三山の縦走は一日で農取小屋まで入れるのだそうです。一泊二日で!

すごい健脚ですね!

私はそこまで可能な脚力があるのか、まだ分からないので、やるとしたら、それは稜線でのビバーク込の冒険行になりそうですが、白峰三山の縦走は、もう少しゆったりした行程で、必ず歩く予定の山です。

■ 岩を受け入れたワケ

私は山で出会って、個人的に親しくしている、ベテラン山ヤさんがいて、師匠と崇めています(笑)

師匠と私は、実は似たもの同士で、気難し屋なところがそっくりです(汗)。さすがおとめ座。

その師匠からすると、私は自分の山を見失いつつあるように見えるらしい…ちくりちくりと言ってきます(笑)

師匠は、たぶん、沢に行く同行者を得たいのです。ところが、最近、私がどうも岩に傾倒中なので、このまま、岩ヤになってしまうのかもしれない・・・と危惧しているのかもしれません(笑)。

しかし、私の考えでは、たとえ岩ヤにはならないかもしれなくても、すべての山ヤさんは、岩時代を過ごす必要があるみたいです。

 1)岩がない山はないから。基本的な岩登り能力がないと、なんでもないところが核心化してしまう。

 2)岩に才能がない人は、人より余計に時間をかけなくてはならない。

   どれくらい私が岩登りに適性がないか、を知れば、きっと師匠も、私の焦り具合を理解してくれる
   ことと思います。ホントにクライミング力ないんですよ~。

 3)山ヤさんはみな岩時代を程度の差こそあれ過ごしている。
 
 4)岩の基本技術が、山(マルチピッチ)の基本技術である。


一般的な登山(=大衆登山)は、山岳会がやるような”本格的な”という、かぎカッコをつけた登山の立場からすると、一般縦走、という分類に入りますが、一般縦走の登山観の人に、”本格的な登山”に入門してもらいたい場合、クライミングへの導入無しに入門させることは、基本的に不可能です。

 基本のスタカットは岳人すべてが皆身につけなくてはいけない。
              ↓
 基本のスタカットができるためには、ビレイができなくてはいけない。
              ↓
 きちんとビレイができるためには、リードができなくてはいけない。
              ↓
 リードができるためには最低限のクライミング力がなくてはいけない。

と、まぁ、このような事情になっています。 そのことを理解したため、苦手のクライミングを受け入れました。

クラミングしたくない、と言われると、もうそれは、”私は一般縦走止まりで結構です”という意味とイコールです。バリエーションルートなど、望むべくもありません。

もちろん、裏道はあります。人の行かぬ藪山、あるいはロープが要らない程度の初級の沢などです。しかし、ロープが使えないとなると、未知の領域には踏み込めず、あくまで”ロープ不要”という情報がある場所にしか行けません。

基本のスタカットを理解している&懸垂下降ができる、ということは、ホントに基本のキの必要最低限のことなので。

そこはクライミング力とは直接関係ないのですが、クライミング力が関係があるような斜面にならないと、スタカット自体が必要ない、というわけなのです…。

私はもともと、岩志向ではありません。

ですが、この、ことの成り立ちを理解した瞬間、クライミングを受け入れました。 

というのは、クライミングが苦手という苦い薬より、混雑のない山に行きたいという飴が、私にとって勝つからです。

正直言って、岩は固くて厳つくて、どうもお近づきになりづらいと言うか…。

雪が雪の女王的に美しくも厳しいものだとすると、岩は”美女と野獣”の”野獣”の側のように、私にとっては感じられ、粗野で、いかめしく、ちょっと男っぽすぎるというか、指先を痛めるし、エレガンスを感じさせることがないというか・・・。髭面のパパのほっぺに、チューしろと言われた、三歳の女児が、チューを拒否する…そんな感じです。分かります? 清潔感に欠け、イガイガしていて、痛そう…。

そんな抵抗感を岩に感じていた私ですが、最近やっと、整備された岩場の岩って、安心して頼ってよい存在と分かってきました。やっとパパの腕の中は安心なんだって分かってきた感じ(笑)?

ホントに、岩のことは信頼していなかったんです。私の中にある岩のイメージは、すぐ動き、もろく、安心できない存在だったからです。登山道でもザレた場所とか、異様に慎重に歩いている私がいます。よく賽の河原、などと書いてあるような岩場などです。

■ 自分で自分の幸福のバケツを満たす

若き山ヤの先輩が、「今は自分の山はできないから、教えることに専念する」と言って、ちょっと悲しく思っています。

私は、趣味の山ヤなので、「自分の山」以外、考えられないです。

もちろん、「北岳バットレス」は、「今現在の私の山」ではなく、「相方の山」に、私は便乗している側です。

でも「北岳バットレス」が、「自分の山」の1ページにない山ヤさんなんて、この世に居ません…(たぶん)

いつかは誰だって登りたい山なんです。

なので、私には、アルパイン1年生で、かくも、早く、この高い頂が、見え隠れしている、ということに、正直、驚き、そして恐れおののきこそすれど、行きたくないなどとは決して言えません。

単純に、実力が足りない自覚があるために、ビビりこそすれど、「バットレス」を拒否する理由はどこにも見つかりません。

それは、努力する意思がないとか、チャレンジする勇気がない、という話はあるでしょうが…。

求めよ、さらば道は与えられん、です。

同じことが、この先輩にとっては存在しないのだ…ということが、少し悲しいです。「求めても与えられない」という諦観が悲しい・・・。決して、行きたい山をあきらめないで、今できることを少しでも続けてほしいなと思います。

先輩は、私より若い人ですが山歴16年のベテランです。 クライミング力もすごい…のにも、かかわらず、「自分の山」が遠くへ行ってしまったんだなぁ…。

なんだか、あまり登山という趣味の道中を急いで歩いてはいけないのではないか…と思わず、自分の登山という趣味の辿り着く先を想像せざるを得ません。

きっと先輩はとっくに「自分の山」をのぼり詰め、今登るべき「自分の山」は、もはや国内には存在しないのかもしれません。

それは60代となり、山人生の終わりに近づいてきている師匠の苦言からも、時々漏れ聞こえます。師匠には行きたい山(沢)がもうないのかもしれないなぁと時々想像するからです。要するに、すっかり歩き尽くしてしまったのかなぁ…。私には無尽蔵に思える”山”ですが・・・。

■ しかるにじゃあ、私の山って?

結局、私は、じゃあどんな山に登りたいの~という話になりますが、私が憧れていたのは、もしかして、アルパインスタイルのクライミングではなく、荒野を歩くバックパッキングかもしれません。

というのは、私の山歩きの憧れのスタートは、カリフォルニアその他の地で見かけた、バックパッカーだからです。自由の象徴。

私は長期の出張でニュージーランドのウェリントンに滞在したことがあるのですが、その時、毎朝、ホテル横の波止場を散策していました。ホテルに缶詰めで仕事では運動不足になるからです。

その波止場には、長い長いクライミングウォールがありました。一か月間、ほとんど毎日通るので、そこのお兄さんと、顔見知りになり、一度、「登ってみる?」と声を掛けてもらいました。 

が、当時の私には、そのクライミングウォールは、死に至る道にしか見えず、とんでもない!と、ビビッて断った思い出があります。

今思えば、それは長いリード壁でした。傾斜は垂直か寝ていたような気がします・・・。

私には単純にビビったという思い出でしかありません。

でも、チャレンジすればよかったなぁ。

その時の後悔がクライミングのベースにあります。32歳の頃です。でもまぁ出張先ですから、何かあったらことなので、大人の対応が正しいと思いますが。


同じ出張で、二週間に一度の休暇が、やっとこさで、めぐってきたとき、私は一人北島から南島に渡り、ミルフォードサウンドに出かけたのですが(波止場からフェリーですぐだったから)、その時見た、バックパッカーたちが、とてもうらやましかったのです。

”羨ましい”という気持ちは、「あなたもやりなさい」という神の声です(笑)。

結論すると、私は、どうも今いる場所から、どこか遠くに行きたい・・・という気持ちが強いみたいです。

特に海外に出る旅には、子供時代から、心が強く魅かかれます。

子供の頃は、バイクで阿蘇の周辺を旅する大学生のお兄さんたちに憧れ、中学の頃は、太平洋を航行する航海士に憧れ、本気で航海士になろうと思ったくらいです。

ムーミンで一番好きなキャラはスナフキンです(笑)し、私の大好きな子供の時代の読み物は『大草原の小さな家』で、一家で西へ西へと旅するアメリカ開拓民の話ですが、その中で、ローラは日焼けをするからボンネットを被れといくら母さんにしつこく言われても、視界が狭くなり、風を感じられないのがイヤで、すぐボンネットを後ろに垂らしてしまいます。すごく共感。私も風を感じるのが大好きだからです。
アメリカへ渡った時の憧れは、ルート66です。車で東部まで横断する企画をしたほどです。

私は、基本的に荒野が好きみたいなんですよね。

というわけで、テントを背負いたいという、そもそもの動機が、前進手段、というものなので…定着山行というものは、私にとって、それまでの一プロセスに過ぎない、というわけです。

ですから、去年、後立は、小屋泊が無料なのにもかかわらず、あえてテント泊縦走をしたわけなのです。たったの4泊5日でしたが、大変、充足感がある旅でした。

私はそういうわけでアルパインスタイルの山については限界への挑戦を求めている訳ではなく、山岳地帯での基本的なサバイバルスキルを求めているだけのようなのです。岩についてもそのようです。日本の山岳地帯を考えた場合、基本的な岩登りスキルは必須のようなので。私は危険を排除するためにそうしたスキルを欲しがっているのです。危険に近づくためではなく。

沢については、もうこれは日本の山の心は沢にしかない!と思っています。日本にあって、外国にないもの…それは、こじんまりとして、美しく、楽しく遊べる、清流以外にないと思います。

これは、もしかしたら、海外に容易に行くことができない、負け惜しみかもしれません(笑)。

久しぶりにシナプスさんへ

昨日はひさしぶりにシナプスに行ってみました☆

■個性

やっぱりボルジムは個性がある。 同じようなホールドを同じような傾斜の壁にくっつけているだけなのに個性が出ます。

それは、私のような初心者にもわかるんです。不思議ですよね~!

シナプスさんは、ホールドの角度がちょっと意地悪と言うか、バランスを要するように作られています。
スタンスも小さく、登りづらい=難しい。

私は去年は一個しかできる課題がなかったですが、今年は4つに増えていました。が、課題の数が増えたため、易しい課題が増えたということで、私が上手になった、ということでは全然ないように思います・・・(^^;)。

シナプス= スタンスもホールドもシビア系、よってバランス系
ピラニア= 全体的にバランスが取れている
アクティバ = 足自由。背の低い人もムーブ解決で、登れる
天 = 易しい課題も豊富。ジャミングも練習できる。

こういう風に壁に個性があるように、外岩にも個性があるのだろうか?

とりあえず、三つ峠と小川山がだいぶ違うのは分かるようになったのですが、それは整備の有無であって、ホールドの持ちやすさ、とかスタンスの向きなどの、個性ではありません。岩はわたしにとっては、まだ全部いっしょくたの岩です・・・

でも、ピラニアとシナプス、アクティバが全然違うのは分かります。全く初心者の去年も分かっていたくらいです。

■ ムーブを身に着ける

去年は、結局天によく行っていたのです。天だと出来る課題がまだいくつかあったから。

でも今は型を覚えるためにジムに行かないといけないらしいので、やっぱりピラニアが良いのでは?という相方の意見でした。

シナプスは久しぶりだったのに、相方はすいすい先を行ったので、さすが~と思いました。

思うに、相方は、どんどん外岩にいったほうが良いタイミングと思うのですが、お天気悪くてなかなか行けていなくて、私ばっかり行っていて悪いなー。

いや~私はホント、ちゃんとムーブをマスターしないといけません。

私はムーブがまだ身についていないし、ムーブを解決する力もまだなので、外岩に行っても、すーぐ敗退になっちゃうんです。 

■ムーブ=素振り

ムーブのマスターって思うに素振りだと思うんですよね…。 私は中高とテニス部でした。でテニスでは素振りがとっても重要でした。何度も同じ動きを繰り返して、型を体に覚え込ませる。

この素振りに当たるようなのを私はたぶん、クライミングでやらないといけないのだろう・・・と思うのですが…

クライミングの敷居の高いのは、素振りでさえ、腕力の都合で回数がこなせないと言うことです(><)。

ツイストも薄被りの壁で何度もやるのがいいのですが、その薄被りの壁、すーぐ腕力尽きます…(汗)

なので、素振りさえ練習できないようなことになってしまっています…

■ だましだまし

クライミングはもう1年くらい、だましだましとはいえ続けているわけですが…一向に上達しません(笑)

決して、才能を期待しないでください…師匠にも「クライミング力ないね~」とニコニコ顔で言われているくらいです(笑)

しかし、私はテニスでも、習得が遅いほうだったので、クライミングでも、たぶん習得が遅いほうだと思います。

バレエはなぜかあんまり習得は遅くなかったですが、なんでかな? とりあえず、体操的なもの、自分の体だけで、世界が完結するものについては、あまり習得は遅くないです。 マット運動とか、平均台で、模範演技をしたことすらあります。体育音痴なのに!

でも、ボールがでてくる競技は、テニスに限らず全般に苦手。運動神経は普通です。

なので、”あんまり才能がない人が岩登り頑張る系”ということで、勘弁してもらえればと、思います。

実は昨日、1年ぶりにあった人に

「久しぶりに来て、もう少し登れるかな~と思ったんだけどね~」

と言ったら

「続けていないと、登れるようにはならないからね~」

と返事をされ、あちゃ~(><)と思いました。だって、続けてるんですもんね~(笑) あらら・・・。

真実が明るみに出た瞬間でした(^^;)。

でもやっぱり5級マスターまでは頑張らないと、本番の山登りがピンチなんで、頑張るしかないんですが(^^;)


Wednesday, July 23, 2014

若い人の山岳会離れ

今日は辛口批評です(笑)

■ 若い人の山岳会離れについて

若い人が山岳会離れを起こして久しい…という嘆きは、私のような登山新参者でも、少なからず耳にします。

ちなみに私自身は40代に入ったばかりの、登山歴4年の女性登山者です。御坂山岳会に所属しています。

登山を始めた当初は、「山ガール」と呼ばれていました(汗)。山ガールブームについては全く知らずに、山梨生活をエンジョイするためという理由で、登山を始めりましたが、順調に山が成長した結果、今は誰も「山ガール」と呼んでくれません・・・(^^;)。

おそらく、昨今の登山ブームで、10人登山を始めれば少なくとも1人は私のようなガチに進化するでしょう。そうなった場合、私のような登山者は行くところがなくて困るんじゃないか?と思います。

(ちなみにガチの中では一年生のひよっこです)

■ 微妙な40代

登山の世界で、”若い”と言えば、本来はたぶん”35歳以下”を指すのだと思いますが、現状を見回すと40代前半は、相対的な都合で、”若い”に入ってしまいます。というのは、山岳会は高齢化が進んでいるからです。

ちょっと話は逸れますが、40代が若いか若くないか?は、グレーゾーンです。

”まだ若いんだから頑張る”から、”もう若くないんだから無理をしない”へ、移行するべき年齢ですが、そのタイミングは、日ごろの肉体のメンテナンスによりけりで、個人差が大きいようです。中高年というのは、要するに個人差が大きい世代なのです。

■ 若い人に問題があるのか?

話を戻しますと、”若い人の山岳会離れ”というものは、基本的には

 ”若い人の側に原因(問題)がある”

という目線で語られることが多いように思いますが、最近、それには疑問を持ち始めています。

というのは、私が参加した山岳総合センターの講習会など若い人だらけだからです。

山を学びたいというニーズはある。意欲もある。

それは確実に真実です。

ということは、そのニーズに単純に山岳会という枠組みが答えられていないだけではないのだろうか…?

■ 若い人が多い会 

若い人が一杯の山岳会も、実はあります。 講習会の修了生が作った会も昨今は目立ちます。

こうした山岳会は新しい形態の山岳会と言え、希望がある形態です。なぜなら、

山を学びたい!

という一つの共通目的でつながっているからです。 技術志向、とも言えますね。

もともと講習会仲間ですから、意欲、という面で、すでに選抜を受けており、学ぶ意欲がなく、連れて行ってもらいたいだけの人は除外されています。

既存の山岳会で問題となる、ただ連れて行ってもらいたいだけの人がたくさん入会してきてしまう、という欠点をあらかじめ除外できます。

そして、技術レベルも、同じ内容の講習を受けているということで、最低限相手が何を知っているか?は、共通の理解があります。たとえば、セルフはメインロープで取る、というようなことを知らない、というようなことはない、というような意味合いです。講習内容は、身についている程度の差はあれ、項目としては共通理解なので、何を後輩に伝えていくべきか?も共有しています。

≪今までの山岳会の問題点≫
・連れて行ってもらいたいだけの人が入ってきてしまう
・技術伝承が個人任せ、運任せ
・結局、同人化してしまわざるを得ない

≪講習会→山岳会のメリット≫
・意欲の無い人が最初からいない
・タダ乗り派が最初からいない
・ある程度教育内容がフレームワーク化する

今までの山岳会では、教育システムが、口承(笑)で、何をどう具体的に新人に教えるのか?決まっていない会が多いようです。

基本的に、教え好きな人がボランティアで教えるに任せる、ということであり、技術と言っても、間違って覚えたことが、そうとは分からないまま、そのまま継承されてしまうことも多かったようです。昔はインターネットありませんしね。

そういうわけで、きちんと教えられていない人は、教えることができない。教わっていないから教えられない。

それはその人のせいではありませんね~! 

しかし、登山を教える、ということについては、大まかな枠組みさえ、曖昧なようです。

それは、やはり、率直に言ってしまえば、手抜きが積み重なったということのようですが、個人で出来ることは少ないので、組織と言うメリットが生かせなかった、ということなのでしょう。

組織の在り方が、個々人の努力任せだった、と言えるかもしれません。個々人が趣味に割ける時間が時代背景的に少なくなった結果、個の弱体化がそのまま組織の弱体化となったということでしょう。

今は山岳会の中心メンバーとなるような年齢の人が山に行きづらい時代なのです。残念ながら。

■ たとえば…

それゆえ、登山において新人の目で見ると、はてな?な事態が頻発します。

たとえば、夏の雪渓歩きです。

先輩Aの指示: 軽登山靴+前爪ありの10本爪アイゼン以上 + ピッケル
先輩Bの指示: アプローチシューズ+アイゼンなし+ピッケル無

全く同じ雪渓を歩くのに、ここまで指示が違う。

師匠によると、昔は、夏山一般道の雪渓をアイゼンなしで歩けないようでは、バリエーションルートに出てくる急な雪渓などこなせない、との考えが一般的だったのだそうです。

私も実はその意見に賛成です。

というのは、岩場に行くアプローチは非登山道なんです。非登山道でありながら、登山靴はかさばるので、アプローチシューズで行くのが普通です。私や相方なんて、クロックスで歩いています(笑)。
急斜面なので、歩くの、結構大変です。(雪はありませんが)

要するに、より困難な道を、よりプアな道具で歩けるだけの脚力が前提です。たとえ靴に泥が入って、不快であっても、ザックの重さとの兼ね合いでアプローチシューズや場合によっては、クロックスが合理的選択です。

そういう風に、バリエーションに出る状況というのは、ただ単純に非一般道を登山靴で歩きます、というようなワンランク難易度が上がりました、という状況ではなく、現実に巡り合う状況的には、もっと過酷です(笑)。ワンランクではなく、3ランクは困難度が上がった感じがします。

なので、一般道の登山は、やっぱり単純に練習の場、と化してしまいます。

バリエーションから見ると、整備された登山道は、本当にすごく歩きやすいからです。スパッツがいるほど草が生えていることもないし、道はよく歩かれて、尾根がえぐられて、明瞭です。足を置く石も豊富。

だから、非一般道を歩くことに慣れてくると、一般道くらいは運動靴で歩けてしまいます。私は、鹿柵のボランティアなどをしに行くときは長靴です。靴底はペラペラ。

翻って、夏の雪渓ですが、私は、雪渓、登山靴だけでも歩けます。スプーンカットを丁寧に拾っていけば、傾斜が緩い夏の雪渓に、アイゼンが不要なのは分かります。でも、私も、6本爪アイゼンを装着しますが、別にアイゼンがないと歩けないからではなく、そのほうが脚力をセーブでき、一般道を歩くような登山では別にザックが重いわけでもないからです。 

ちなみにピッケルは要らず、ストックです。傾斜が緩いので、ピッケルでは地面に届かず杖にならないからです。こけてから停止することを考えるピッケルより、コケない装備のストックが有効な斜度だと思います。斜度的に転ぶリスクが限りなく小さいからです。

しかし、同じ雪渓でも、靴底が柔らかいアプローチシューズでは、ピッケル無しに歩く気がしません。転ぶリスクが一気に高くなるからです。特に下山はかかとを雪面にけり込むキックステップなど、靴底が柔らかい靴ではできない。靴底が柔らかい靴は、基本的にはフリクションを効かせる靴だからです。おなじアプローチシューズであっても、靴底が硬いタイプであれば、歩けると思います。

しかし、普通、ここまで説明してくれる人はいませんね。 アプローチシューズを持ってこさせる前に、説明する人もいないし、ピッケルかストックかを主体的に考えさせる人もいない。

なので、指示を受けた側は主体的に自分で判断しなくてはいけません。

すると、どういうことが起るでしょうか?

先輩Aにも先輩Bにも服従しなかったということになります。 そりゃどっちの先輩も面白くないかもしれませんね~。

しかし、よく考えてみると、”山は自己責任”。 考える人は歓迎のはずです。

登山教育で最も重要なのは、たぶん、”自分で考える”ということであり、登山界では”自分で考えない”ことについての嘆きが、360度方面から聞こえてきますが、アカウンタビリティ(説明)がなされない状況下で、いざ”自分で考える”タイプの人がいると、このような結末になります。

私が思うには、こうして、若い人は立場がなくなっていくということになるのではないか?

それはもともとの原因をただすと、説明が不十分である、ということに尽きるわけです。

■ アカウンタビリティの時代到来?

私がここで主張したいのは、

 合理的で論理的な説明が不足している

ということです。根拠の説明、ということです。

若い人が多い会は、よく見ていると、説明が豊富で、根拠が明確な会です。つまり分かりやすい。

また、人気がある山岳ガイドは、くどいほど説明が丁寧です。説明のパワーで納得性を高めています。

考えてみると、言葉は何のためにあるか?それは、分かりづらいことを説明するためですしね。

若い人がついて行く岳人はどのような人物か?を観察していると、やはり、指摘が論理的である、ということに尽きると思います。

そういう意味では、今山岳会に起きていることは、山岳会離れ、ではなく、

 山岳会の淘汰

なのかもしれません。 

年齢が上だからとか、過去の実績、ではなく、キチンと技術を伝えられる、現在も実力者である、という、根拠に基づいている、ということであれば、本来、与えられるべき正当な評価が、選抜の根拠であるということであり、それって実は歓迎できる流れではないでしょうか?







Tuesday, July 22, 2014

リン・ヒル 『クライミング・フリー』

週末は、慌ただしく、過ぎて行きました・・・ ホントに暑くて、涼しい沢にジャポン!としたいです。

■ ハードディスク新調

実は最近パソコン、青画面が出ました…(汗) HDクラッシュの危機?!と、私の方まで青くなっていたら、夫がHD交換してくれました。

起動が異様に遅くなっていたんですよね。何か余計なものを起動時に検索しに行っていました。もう4年使っているので、寿命です。なんだか怪しげだったので、今回の交換で一安心です。

しかし、大体パソコンの交換が4年サイクルというのは、何か誰かの陰謀ではないか?と思うのですが…。

4年ごとに大量の写真がロストされます…それとともに思い出もフェードアウト・・・。

■ 蛮勇?!

小川山でクラミングをしていたら

 「あなたに必要なのは、蛮勇だね!」

 「ばんゆう…ばんゆうって何ですか???」

 「野蛮の蛮に、勇気の勇」

 「へぇ~そんな日本語初めて聞いた…」

 「万有引力のばんゆうじゃないよ~(笑)」

蛮勇なんて言葉知っているなんてインテリ~!と感動していました。

以前誰かと口論して、私が「とかげのしっぽ切り」と表現したケースを「そういうときはスケープゴートっていうの!それくらいも知らないのッ?」と嫌な言い方をされたことがありました。「知性ってひけらかすものじゃないんじゃありませんか?」と言い返してやりましたとも!

知性とは、自然と滲みだすものです。この蛮勇のように・・・。

で、「蛮勇かぁ…」 と思っていました。私の中の”蛮勇”のイメージは、

 その①ロッキングチェアで遊んでいて、ギリギリに挑戦し、頭から落ちて3針縫う羽目になった。(弟)
 その②ブランコでギリギリに挑戦して、落下。(私)
 その③ハチの巣にギリギリ近づいて、蜂に刺された (弟)

というもので(笑)、決してポジティブな意味ではありませんでした。

キーワード、ギリギリ(汗)。 そして、ギリギリの成功ではなく、失敗がまっている・・・

大人になって、今持っているもう少し洗練されたイメージは、

 ”アルパインルートなのにデッド”

というもの… 私がボルジムでデッドができないのは、弁解の余地がありませんが(スイマセン…。怖いのです)、デッド出来るところでも、アルパインではデットはありえないと思います。

ただ最近やっと、ボルジムでデッドしない(できない)のを、”アルパインではデッドでてこないから”を言い訳にしてはいけないことが分かりました・・・(m_ _m) 

怖くないところで12の力を出しておけば、怖いところで10の力がでるって論理ですね。今の私は怖くないところで10の力をだし、怖いところでは8の力になってしまっているので。

だから先輩はみんな落ちるまで登れ、というんですね~。でも説明されないと分からないです(^^;)

ただの意地悪かと思った・・・(笑)

■ 蛮勇発見!

しかし、出てきたのです! リンヒルの『クライミングフリー』に蛮勇が!

先輩もこの本読んだのかな?

リンヒルは、ヨセミテのビッグウォールを登った伝説の女性クライマーです。

私は最近クライミングを頑張っているので、クライマーの考え方や感受性を学ぼうと言うわけですが、
この人の感受性は、クライマーよりアスリートに近いです。

こちらがリン・ヒルの紹介文。パタゴニアアンバサダーです。

http://www.patagonia.com/jp/ambassadors/rock-climbing/lynn-hill/75454

で、この本に蛮勇、発見しました!!!

が、問題が。 蛮勇、発揮した人はみんな事故っている(笑)!!

やっぱり蛮勇は発揮しない方がいいもの、みたいです。

■ 『クライミングフリー』 小柄な人のクライミング参考書

『クライミングフリー』を読んで、だんだん分かってきたのですが、ヨセミテのロッククライミングの黄金期は、70年代にはじまり、80年代に花咲き、90年代に入って以降は、新時代となって、黎明期を終えたようです。カウンターカルチャーと同じですね。

私がカリフォルニアに住んでいたのは、94年95年の2年です。この頃、黎明期の空気感があったのは、パーソナルコンピュータ市場です。アップルが無料で各大学に配られていました。私はこの時期からTelnetコマンドで日本とEメールしています。だからネット歴は20年です。まだブラウザはモザイクの時代です。これ以前はまだパソコン通信の時代です。

今は、クライミングは、細分化され、色々なジャンルに分かれているようです。私も、今勉強中ですが、

 トラッド、アルパイン、フリー、スポーツ、ボルダリング

などです。 今はボルダリングが人気沸騰中みたいですよね。

リン・ヒルは、ヨセミテ黄金期の人で、それは約30年前、ということになりそうです。

私が読んでいて啓発を受けたのは、

 1)リンヒルのパートナーが日系人のマリという女性だったこと
 2)体重が軽く(40kg)、手が小さいのが有利だったこと
 3)体格が大きい人とは全く違う登り方を開発しなくていけないこと
 4)高さへの恐怖心を乗り越えるのが重要だということ
 5)内なる対話であるのは、登山と同じだということ

です。

特に体重が軽いのは、プロテクションにかかる負荷が小さいので、有利な条件のようです。

また、思った通り、登り方、つまりムーブは、リーチが短い分だけ、やはり色々と工夫をしないといけないものらしい。その中でも、カチは手のサイズが有利に働くホールドらしいです。

ボルジムの課題で遠くて、届かない課題に固執するより、

 ・小さいスタンスをいかに上手に拾うか
 ・小さいホールドをいかに掴むか

に腐心するほうが、小柄な人には有効そうです。そういう意味ではアイスが入口だったのは必然かもですね。

何しろアイスクライミングってスタンスもホールドも極小なので…。

後は乗り越えるべきは高さへの恐怖心です。

高いのが怖い、というのは、不思議と外岩ではそんなに感じないですが、ハングした人工壁ではバリバリ感じます(笑) 

怖いさというのは慣れの問題なので、しばらくは、ただ慣れるために上に行っていたくらいです。

しかし一向に怖さが減じない(汗)。

それは、ロープに対する信用を正しく認識していないからと思います。スポーツクライミングでは、ロープはかなり安全です。なので

 落ちるまで登って自分を追い詰めるのが良い

のですが、高さへの恐怖が払しょくされていないので、変なパンプの仕方をして、すぐにパンプしてしまい、限界への挑戦には至りません(^^;)

恐怖が身体に反映された状態であるな、と自分でも分かるのですが、それは、ロープへの信頼がまだ生まれていないのです。ロープと確保者への信頼ですね。落ちる練習した方がいいですね。だって落ちるのトップロープでも怖いんです(^^;) すいません・・・。

あと発見だったのは、体重が軽いこと=ハングした壁やルーフで有利ということでした。私は腕力には自信が積極的にないので、そういう方向に進む気持ちは一切ありませんが、なるほどと理解しました。

■体操をさせよ

体操上がりの人はヨガをやらせるとラクラクです。バレエはよくクライミングで「バレエを踊るように」などと言われますが、正直バレエを20年やっていた身からすると、全然違うな。

しかし、体操は万能です。体操上がりの人で100年に一度の傑出したバレエダンサーになった人がいます(シルヴィ・ギエム)

バレエはクラミングにはあまり役立ちません。

バレエは制約が多いものなのです。骨盤は水平に、背骨はまっすぐに常に保つ必要があり、クライミングのような猫背だと、先生に叱られます。さらに言えば、筋肉は伸ばしながら使うものです。股関節も膝も足首もターンアウトしなくてはならず、つま先がターンインするなど、もってのほか。また、床に手を付くなど敗北を意味します。バレエはです。自分の軸を地軸と同じにする活動です。ターン、ジャンプ、そして静止。困難なことを涼しい顔でやらなければならない。トウシューズなんて拷問靴です。(これは似ているかもしれない・・・)

むしろ、体がもつ、自然な動きの法則が活用されている、体操のほうが、クライミングには有利かもしれません。逆立ちが出てくるので腕力も使いますし…バレエでは上半身の筋肉は全くと言っていいほど使いません。バレエは一種の奇形を作るものです。

私はヨガでバレエのゆがみを取るほどです。バレエはゆがみを作る活動です。ターンアウトのために死ねる人でないといけません(笑)。


■ 要・ダイエット!!

実は、最近登山を始め、「山でバテたらまずいから…」という言い訳で、たくさん食事をするようになったためか、最近体重を計ったらなんと48kgに増えていました…(汗) ずっと47kgで安定していたのに。

私のベスト体重は46kgなので、これでは重すぎです。 ダイエットしなくては…。ちなみにバレエでは46kgでも、”もっとやせろ”というプレッシャーを常に浴び続けます。バレエではなくてヨガをするようになり、心身健康になり、47kgで安定していました。

ヨガでは痩せることは二次的、副次的なことにすぎず、健康的です。より健康的な食事をするようになるだけで、痩せはオマケです。

まぁどちらにしても夏は活動的に過ごすべき季節なので、活動的に過ごすのが良いと思います。

≪まとめ≫

 ・高さへの恐怖を乗り越えるために、落ちることを練習すべし
 ・肉体能力は総合的に高めるべし
 ・自己との対話は続けるべし

 ・副次的に体重を減らすべし







Friday, July 18, 2014

ハンマーか、カムか・・・

■低気圧と体調

今日は午後から頭が痛いです…低気圧接近による頭痛だと思います…(ため息)。

私は子供のころから気圧の変化に弱く、すぐ天気の悪化が分かっていました。

だから、しょっちゅう台風がくる九州は、体質に合っていないんですよね…。台風の無いアメリカに転居した途端に、体調がぐんと上がって、子供のころからだったアトピーが治り、さらに10kgも痩せたくらいです。私には、フォギーで涼しい気候が合ってるんです・・・(笑)。

というわけで、気圧変化に敏感なので、高所登山は全く向いていないと思うんです。

富士山は先月初めて登りましたが、下山後の頭痛が半端なく、今感じている頭痛と同じでした。眼圧が上がる感じと言うか…。

とはいえ、気圧の変化さえなければ、気圧が低いこと、そのものには順応できるようで、去年小屋で働いていたときは、高度にすっかり順応し、小屋バイト上がりでの縦走はラクラクでした☆ みんなにスポーツ心臓と間違えられたくらいです(笑)

人間のカラダって不思議ですね。

■ 素晴らしい仲間に恵まれて幸せです☆

さっき、ミニバイルを買おうかどうか…と思って山道具屋さんに見に行きました…。(まだ悩み中。レインウェアももう買い替えなので…)

実は、ハーケン、持っているんですよね…。去年の今頃、講習会で必要となり、ハーケンは支給品です。

で、講習会は、なんと”危急時対策”という名前の講習会でした! 

つまり、危急時=緊急事態! ハーケンを打って脱出しろ!と…。

… …(T_T)。 

その時、私は一生、ハーケンを打たないと登れないようなところに出かけないと思ったので、その時はハンマーは借りて済ませました。

そこまで、私の登山に対する知見が広がっていなかったからです。

もう、そのことを考えると、去年の私と今年の私は全然別人です!

去年、私の目標は八ヶ岳の全山縦走で、アルパインクライミングって何のことを指すのか、イマイチよく分かっていなかったし(それでも登山大系は読んでいました)、まずもって、岩登り事態に、まったく未経験でした。とりあえず、私は雪の八ヶ岳に行きたくて講習会に出ていたのです… 

しかし、最近は、会の先輩たちに、岩登りに誘ってもらえるようになりました♪

それがパートナー問題と言う背景を追い風にしているとしても、ありがたいことです。なぜなら、私は去年と比べ、知見は広がりましたが、肉体能力は全然進化していないからです(汗)

これって・・・(汗)
客観的に見ても、完全ゴマメです…。どれくらいゴマメか?というと、参加していると、弟の遊びに参加しているように感じるくらいです(笑)

 先輩A:「どこ行く?」
 先輩B:「〇〇は?」

 先輩A:「いや、(ねえちゃん来ちゃったし・・・) 〇〇は無理でしょ…」
 先輩B:「ま、△でもやるか…」

つまり、ワタクシのために行き場所変更していただいている?! ようなわけですが、まぁ、姉は強い弟たちがいて、うれしいです☆ 

このような仲間に入れてもらえて、ホントに光栄です。しかし、努力しないと、ついていけないです(汗)

■ 責任感

まぁ冗談はともかくとして、登山は男性の遊びだなぁ…と最近、ホントにしみじみ感じます。

体力、一桁違う感じです。

私の弟は、県大会に出るくらいの体育会系で、水泳の選手だったため、完全逆三角体型だったので、姉の私とは体力二桁くらい違い、その弟を思い出します。先輩、みんなヘラクレスみたいですから…。

私も今ヘラクレス系女子を目指している(笑)?ところです…前途危うし(笑)。

私がヘラクレスになれるか、どうかという結果は、また別問題として、クライミングを頑張っているのは

 1)クライミング力 = 自分の安全である
 2)責任感

の2つです。 

第一に、クライミング力がないと、他の人にとって核心でないところが核心化してしまいます。最近それは分かるようになりました。なので、私は自分の安全のためにクライミング力を5級マスター(外岩5.9リード)まで上げないといけません。 ちなみに、まだ外岩は5.7のスラブでリードが可能、5.8だと怪しいです。

そして、2)責任感 です。

山は助け合いです。助け合い、というところを分かっていない人が、このところ多い(らしい)山岳業界です。聞くところによると、長年山岳会に入っていても、連れて行ってもらうだけの、万年初心者が多いようですが、普通は山岳会は助け合いです。

私はこの点については、単独行で山を始めたので、人任せ、ということはないです。

ルートが何キロの、標高何メートルの、何時間かかるコースか、調べていくのは、自分が歩けるのか歩けないのか?主体的に判断するためです。

それを知らないと、体力の余力、安全マージンを見れないので、テント泊が良いか、小屋泊が良いか、というようなことが主体的に選べません。

が、それは一般的な縦走合宿までで、クライミングとなると話は別です。

クライミングでは

 ・初心者は力量にあったルートかどうかの判断がつかない

 ・つるべで行くなら半分は自分でリード

です。リードしない人は行く資格がないと言っていいくらいです。(最近、理解した)
ところが、リードすると言っても、そこは当人にとって未知の登攀になります…ああ、怖ろしい。

その恐怖の中身を解析すると、50%は、

 ・自分のクライミング力が信頼できない

残りの半分は

 ・敗退の技術が未完成である

です。

私はまだ本チャンには出かけたことがないので、敗退を判断する基準と言うものが出来上がっていません。

以前、間ノ岳まで行く、暴風雨の岩尾根の稜線を歩いていて、進行方向を示す×を見落とし、つっこんでしまいました。 

その時、私と夫が仙人と呼んでいたベテランのおじさんに「あなたは突っ込みすぎないように・・・」と注意されました(汗)。 

突っ込んで敗退できなかったら即、遭難(汗…前科ありなので不安です。


■ カムって”どこでも支点”? 

最近、初めてカムなるものを手にし、その汎用性に驚いています…

カムって、もしかして”どこでも支点”?? 

先日、驚いたことに小川山レイバックを登る機会を得て、それでカムって、どこにでも支点が作れるんだということに開眼しました。

そ、そうだったのか!って感じ。

つまり、カムはサイズさえ合えばですが、全然登れない人の味方ではないですか?!

…というわけで、1万5000円のハンマー(ミニバイル)を買うくらいなら、カムを2個、買えちゃうなって発想になってしまったんです…。

はぁ…モノ入り続きで、ため息しか出ません。

クライミングジムにも通いたいけど、これじゃ無理ですね… 

だって、外岩(小川山)を頑張るほうが、ジムに行くより安上がりなので。

≪今必要なもの≫
 ・ハンマー(ミニバイル)
 ・新しいレインウェア 
 ・夏用ゲイター

≪あったらうれしいもの≫
 ・夏用コンパクトダウン
 ・カム各種





Thursday, July 17, 2014

クライミングが苦手な人のためのトレーニングメニュー

今日はクライミング1年にして、やっと二等辺三角形と2点バランスが分かりました・・・(^^;)

■トレーニングメニュー作り

ちょっくら小瀬のクライミングウォールに、トレーニングメニューを作りに行ってきました。

参考にしたのは、クライミングネットのトレーニングのコツ集です。 とりあえず、とっかかりは何でもいいので・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪とりあえずトレーニングメニュ~!≫

①10秒ぶら下がりトレーニング

②持ち替えトラバーストレーニング
これは幅5、6mの壁の中に、スタート/ゴール以外に3、4個のホールドを任意に選び、それらを左右の手をマッチして持ち替えることによってトラバースするコースを自分で設定し、左右のトラバースをするのです。同じホールドの持ち替えは、指を上手に動かすトレーニングによく効きます。

③足マット・トラバース
これは、マットの上に立ったまま、次々と無作為にホールドを持ってトラバースしていく

④スラブノーハンド登り
これは70度くらいのスラブ壁がないとできませんが、両手は開いたまま壁にあてがうだけにし、ホールドを握ってはいけません。そして、足は何を使ってもいいのでスラブを登ります。左右に移動するなどのバリエーションもこなせば完璧です。

⑤二点支持立ち込み
90度前後の壁を使います。胸からあごくらいの高さのところにある、片手でしっかり持てるホールド(小ガバと呼ばれる)を左手で持ちます。右足を最初は左手小ガバの下のフットホールドに置き、なるべく右方向の遠いホールドを取りにいきます。次に、右足をもっと右側に離れたフットホールドに替えて同様に。できるだけ、右側で高い位置のフットホールドでも、右に遠いホールドがつかめるよう練習します。このとき、左足は壁面にスメアするのはOKですが、マットを蹴って離陸してはいけません。

⑥尻をつけたくらいの高さからのランジ
ダイナミックムーブが苦手な人には有効な練習方法だ。

⑦上に登る簡単なルートを続けて登る
7,8級のボルダーなら、5、6本続けて登るのです。一本のルートが完登できたら、すべてのホールドを使ってもいいので次のルートのスタート地点へクライムダウン。決してマットに降りてはいけません。どうしてもパンプしてしまいますが、それでも落ちるまで登り、最後はランジでもやって果てましょう。そうすると、到達点はどんどん伸び、パンプに強くなっていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上クライミングネットより引用ーー


■ とりあえず、全種類やってみた

なかなか良いとおもったのは

 ③足マットトラバース

です。足を地面に置いたまま、トラバース。今日は延々こればかり3時間してしまいました(笑)。

 1)全部正対で、マッチでやる
 2)好きにクロスムーブ入りでやる

の2種類を 必ず片手を離してやる、というルールで。

分かったこと。

 1)ホールドは、当然だが肩の延長線から、私の腕がストレッチする範囲のもの。

 2)その範囲の中でちょうど良い距離のものがつかみやすい。近すぎても安定が悪い。

 3)次のホールドに迷ったら、マッチ。とりあえず、ホールドの選択肢が増える。

 4)次のホールドに迷ったら、とりあえず、今持っているホールドの真上か真下。

 5)次のホールドに迷ったら、とりあえず、今持っているホールドと同じ高さで肩幅にあるホールド。

 6)クロスムーブを使えば、反動がついてしまうので、次のムーブはさっさと動かなくていけない。

 7)クロスムーブをしないで、正対だけで進むと、ホールドの形状的に壁に直角に引けるものに限られてしまうので、番手が長くなる。(遅くなる)

 8)足はホールドの真下に出す

 9)正対で取りたい時は持ち替え

 10)レストしたい時も、凹角でなければ正対

 11)小さくても角度が小さいカチ持ちの方が、大きくても角度が浅いホールドより持ちやすい。

 12)スローパーは体を真下にするか、通過点的使用で、すぐもっと良いホールドに移らないといけない。


要するに、体の向きはホールドの角度が決める。

そこから手を伸ばして届く距離は、決まっているので、一つのホールドを持てば、すでに次のムーブはほぼ決まってしまう。

足をマットに置いているということは、足が安定したスタンスにずっとある、ということと同じです。

今日は、どういう風に体を傾ければ、そのホールドを持った時に一番安定するか?が分かりました。

足さえしっかりした場所についていれば、手は3時間くらい続けても平気なようでした。 やっぱりパンプするのは体重があるからですね。

体の反動を使えば、腕力はイラナイ。 が逆に言うと、リードなどで身体の反動を使えないと、腕力が必要。

最後にためしにスタンスに乗りながらやってみましたが、足が限定されると、またムーブにも影響が出るようでした。こっちはまた次回の課題ですね。

今日の足マットトラバース、あと何回かやれば、コツが体にしみこみそうです。ただコレ、壁を横に独占するので、空いている時しかできない。今日は誰もいなかったのでラッキーでした。

とりあえず、今日は足をマットにして、体重と言う障壁を取り除くと、ムーブについての理解が進み、

 二等辺三角形
 2点バランス

が分かるようになりました。って言うか、今まで分かっていなかったらしいですよ、ワタシ・・・(汗)。

初心者は、どうやら、体重と腕力のバランスでは、腕力が負けるのが、ムーブ理解の障害であるようなので、もう最初から足マットトラバースをしたほうがいいんではないか?と思ったくらいです。

クライミング苦手な方に超お勧め!

これをやるとムーブの意味が分かるようになります。

初心者でムーブがパズルっぽいって、どういう意味か分からない人にはぜひおススメ☆ 

ってホント一年目にして分かっている私はやっぱり才能はないと思います・・・(^^;)

クライマーに必要なレストと栄養素

■体の声を聴く 

昨日は小瀬クライミングの日でしたが、レスト日にしました。

というのも、手の平が痛く、体が重くダルく、行っても登れないだろうし、明らかに体が休養を欲していそうだったからです。

ヨガでは体の声によく耳を傾けるように、と言います。

今日はだいぶ回復しているようです。しかし、指の筋肉、上腕、なかなか緩みませんね~。色々やっていますが・・・。

■ 持久力UPの理論

私の課題は持久力UPなのですが、大概の運動は、出せる力の6~7割の力で継続するときに持久力を増します。

こちらのサイトにおおよその目安があります。http://kintore-fitness.com/kintore/muscle6.html

疲労の回復時間
トレーニング部位     低強度(50~60%) 中強度(70~80%) 高強度(90~100%)
胸筋・背筋・大腿部           2日     3日     4日
上腕・肩                  2日    2~3日   3日
前腕・腹筋・下腿部           1日    1~2日   2日

最大4日はかかるってことですね。クライミングはあまり運動らしくないとはいえ、4連ちゃんだったから、まぁ火曜・水曜と、2日休むのは妥当ですね。

■ 易しい課題

持久力UPには易しい課題を長く続ける方が良い。

ただ小瀬には易しい課題があまりないんですよね…今取り組んでいるのは、人工壁では一番易しい課題なのですが、40度の傾斜で11bです(^^;)。それを15度の傾斜でやっています。なので、ビギナーの私にとっては、全然易しくはない・・・やはり3回程度から徐々に伸ばしていくのが良いと思います。

今は脚で登れておらず、腕で登っているので、今のままのクライミングを続けても、腕力がつくだけで、クライミングは上手にはなりません。

さて、どうしましょうか・・・

私が覚えなくていけないのは、腕の力をあまり使わずに登る、という登り方、技術のほうなのです…。

今のトレーニングパターン(つまり、考えないでとにかく壁に触る)で、伸びれる伸びしろ、はもう取ってしまったと思います。 突然上手になったタイミングがありました。

■ 大人向けトレーニング

私は頭でっかちタイプです。

で、クライミングはどちらかというと、頭で考えるのではなく、本能的に体を動かす活動のようですね。

それはリン・ヒルの著作を見ても、才能がある人は岩のリズムが体に刻まれていると分かります。

ただ私はもう大人になって40の手習いですので、体を追い込めば本能が目覚めて、そのリズムを理解し、楽な動きをするようになる、というのは期待薄です。

実は前のバレエでも同じようなことはありました。成人後のビギナーはガムシャラ路線で追い込まれると、何かをつかむ前に体の方が崩壊します(笑)。

バレエでも、もともと才能がある先生や子供からやってきた先生は、そういうやり方しか知らない。

で、そのやり方を大人に強いて、大人のカラダを壊していました。私も壊されそうになりました…(^^;)。そのやり方は成人初心者には向きません。

というか、成長期に得たボディ感覚というのは、それほど有利で得難いものなのです。一生の宝物にしてくださいね~。

大人は別のメソッドで頑張りまーす☆

■ 科学と記録 

では、成人ビギナーは何を味方につけるべきか?となりますが…

科学と記録です。 理論に基づいたトレーニング。

トレーニングは漫然としていても、効果が出ない。というか効果は出ているのですが、分かりづらいのです。

効果の分かりづらさが、モチベーションの持てなさにつながります。

■ 科学的アプローチ

というわけで、私は科学的なトレーニングをクライミングに取り入れることにしました。

都合の良いことに米国のClimbing誌で、トレーニングの特集をしていました。以下はそのまとめです。

■ クライマーのための栄養素

①軟骨に良いサプリメント 
glucosamine/chondroitin vitamin E

②腱
vitamin C, zinc,copper, manganese, and glucosamine.

③靭帯
vitamins C and E, glucosamine, and healthy proteins.

④骨
calcium and magnesium, but also vitamins C, D, and K, potassium, zinc, copper,and manganese.

まとめ: グルコサミン、ビタミンCとE、オメガ3、マルチミネラル

ジャンクフードは、体内の靭帯などの炎症を加速するそうです(^^;)。ポテチはダメらしい・・・

私はヨガの食事そのままがクライミングにも最適の食事のようです。つまり、脱穀されていない穀物ベースに、大豆プロテイン、野菜。

■ ”5.15”ACLS = クライマーに頻発する障害

”5.15”ACLSというのは、前十字靱帯と半月板の損傷のことです。バレエと一緒ですね~!

起こしやすいムーブは、heel hooking, kneebarring, highstepping,bouldering fallの4つ。

これを防ぐためには

 ①血液循環をよくする
 ②炎症を悪化させるジャンクフードを食べない
 ③膝の柔軟性を高める (例:スクワット)
 ④ジャンプの着地は膝を深く折り曲げ、衝撃を緩和する

ジャンクフードが最近、我が家を進出中なので要警戒です(笑)

■ 防ぐためのエクササイズ

これ見てみたら普段ヨガで教えているのと、同じでした。外国人は膝の柔軟性が特に低いようです。

①ハムストリングスのストレッチと強化

②片足立ちの前屈

③テラバンドでのサイドステップ スクワットで代用可。 

■ バランスを取る

クライミングは引く筋肉しか使わないので、押す筋肉を使ってバランスを取るのが大事だそうです。

というので、

①プッシュアップ
②ブリッジ
③胸筋の強化
④側屈
⑤リバースバタフライ(肩の強化)

が挙げられていました。 ヨガに落とし込むと、太陽礼拝にランジと英雄のポーズを入れれば、いいかな~って感じです。

≪参考≫ 

・米国Climb誌 無料DL 欲しい人あげます。
筋肉アカデミー

Wednesday, July 16, 2014

カムの勉強

≪追記≫ この記事は、古い記事です。が、プロセスを残すため、残しています。現在の当方の考えとは違ってきています。現在は、クラックは、5.8ならリードで登るようになりました。約3年前から現在ではだいぶ成長しました。

■ カムのプレースメント

今日はずっとカムの使い方の情報を探しているのですが、なかなか良いサイトが出てきません...

検索で分かったこと。

 1)カムを使う岩登りは Trad Climbingと言われて、一種のモノ好き?分野にされているっぽい(^^;)

 2)でも、実はプロテクションって、”プロテクション”っていうくらいなんだから、自分のため、だよな~

 3)でも、効いていないプロテクションって、フリーソロ・・・

 4)どうも、ヨセミテのクライマーたちは、ヴァリーボーイズ(ヨセミテ”渓谷”のヴァリーにボーイズ)と言われた白人たちで、一種独特の風貌をしていたらしい・・・(日に焼けた金髪に、白いコットンパンツ、以外にインテリ、など)それは、70’sのムーブメントの一つだったらしい・・・

 5)前提としてカリフォルニアはアメリカでは最左翼なんだが、その政治的なカラーは、クライミングする人たちにも色濃く反映されていたらしい・・・要するに、異性愛(同性愛)やドラッグに寛容で、環境意識が高く、人種差別意識が少ない。

 6)カムには、4枚のブレードがあるもの、3枚のブレードのものがある

 7)軸も2軸のもの、1軸のものがある


・・・と色々検索の結果、こんなビデオを発見しました。



■ キャメロット 

どうも、調べたところ、元祖カムはフレンズらしいのですが、私の周りの人はキャメロットばっかりだし、
ピラニアでもキャメロットしか売っていないので、キャメロットを買いました。

とりあえず、No1を一つ。相方がもっていないサイズです。

岩場で、「どうせ全部欲しくなるよ~」と言われたので、もしかして”大人買い”するかもしれません(^^)
私は要るものは要るもの、というタイプの人なので・・・。

でも、要るものかどうか?そこんところが今のところ謎ですが・・・

キャメロットの使い方ですが、取説をじっくり眺めましょう!やってはいけないを書いてあります。

とりあえず、使用上の注意点を拾ってみました。

≪カム使用上の注意点≫

 1)50%~90%の開き具合の時に最大の強度がでる

 2)泥やアイスが挟まったクラックに差し込んではいけない

 3)フレーキーなクラックに差し込んではいけない

 4)開きすぎてはいけないし、閉じすぎてもいけない

 5)開いて、クラックの段にひっかける使用はOK

 6)ステムに直接ビナを掛けると-2kN

 7)カムはフレア気味のところに設置した方が、奥に歩いていって、回収不能になるリスクが少ない。

 8)一本目の中間支点になるカムは上に引かれることもある

 9)カムを噛ませる前に、通常のヌンチャクの支点でロープの流れを作っておくべし

ネットに取説が転がっていない(なぜなんでしょう?)ので・・・写真です。

この真ん中の二つはどこが違うのか? ↓ ↓ まったく違いが分からないのですが・・・
 ヌンチャクを介するとさらにベター。↓

 非常時は、カムのスリングをヌンチャク使い、できるそうです。

■ カムがいるものかどうか?

先輩が貸してくれた、棒フレンズとフレンズ
岩に対する適性というのは、登山に対する適性とは、またちょっと違うみたいです。 

先日白峰御池小屋で見かけた、伝説の女性クライマー、リン・ヒルの『クライミングフリー』を読んでいます。

この本を参考にしたところによると、私はリンが感じたような、岩での山との一体感、は感じていないみたいです(^^;) 

リンはもろい山(アルパイン的な山)にはまったく興味がなく、アイガーやアコンカグアなどの高所登山、雪山登山、エクストリーム登山にもまったく興味なしです。

それよりも体操で培った体の動きをベースに、課題全体を一つの演技ととらえる感性がフリークライミングの女王にまで、彼女を押し上げた考え方みたいです。 

ムーブの一個一個ではなく、課題を全体像でみる。リズムやその課題がもつメロディ、ストーリー性を壊さない、というようなことですね。

易しいところでは休み、難しいところでは頑張る。ランナウトとは戦う。

そういう話か~という感じです。私はまだ、一つ一つのムーブをこなすのに、精いっぱいで課題の全体の流れを見る、なんてことはできないので。

というわけで、フリークライマーにはまだまだ程遠いのですが。5.7とか8の易しい課題には一杯触りたい。フリーの方スイマセン。

■ 縦走時の支点

山岳総合センターのリーダー講習には二つコースがあり

 ・縦走コース = 積雪期の八ヶ岳縦走のリーダーが務まる
 ・アルパインコース= 無雪期の前穂北尾根のリーダーが務まる

が目標到達点でした。

私は縦走コースで申し込んだのですが、3人しかいなかったので、結局、アルパインコースに。

しかし、ずっと縦走上での危険回避について考えていました。そもそも、それが目的で申し込んだので。

でも、無雪期の山の縦走路って、全然支点になりそうなものがないんです・・・それで縦走路での支点については長らく、疑問でした。

支点がなければ、ロープがあっても仕方ないからです。

最近、そうか・・・と、思ったのは、

岩しかない岩稜帯の縦走で、何が役立つってカムなのではないか?

ということです。

実はカムの使用などは、通常の講習に含まれず、選抜された、先生たちのお気に入りの生徒だけが富山の国立登山センターに呼んでもらえ、講習してもらえる”特別レッスン”だったのですが・・・その意味から考えると、たぶん、カムを使ったクライミングって要するに”上級編”の位置づけだったようなのですが・・・

でも、一般縦走路の岩稜帯での危険個所に、カムって役立つっぽいんですよね。たとえば、ジャンダルムとか。 

って、ホントは、ハーケンを打つより先に、カムの使用を教えたほうが良いってことなんではないか?と思ったりしてしまった・・・。

一般登山者により近いというか役立つのは、ハーケンよりカムかも・・・使用も簡単だし。

■ ロープ来ました♪ 

なんだか、トラロープに似ているのが気に入らないですが(笑) 

こいつの略称は、”黄”ではなく”トラ”だったりして・・・ 

(コールは簡潔に。コールは技術だ、と日ごろ師匠に言われています)

≪関連記事≫私の山は何か?の考察
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/12/blog-post_4.html

山はEndlesslyIntereresting

私にとっての岩登り

お山が教えてくれること

生きるために山に行く

自分の登山を見つける

誰も教えてくれない登山の大切なこと




登山を通じてポジティブライフ

■夏の始まり

ここ数日、甲府は大変暑いです。今年甲府は7月11日、先週の金曜日から夏日に入りました。

そして私は、その夏日初日にクライミングウォールでノースリーブのタンクトップで壁に張り付いていて、肩をうっかり日焼けし、今もう皮がむけてきています。人工壁で壁にへばりついていたのは、ほんの10分程度だと思うのですが、湿度を含んだ空気を通った紫外線の威力は侮れないみたいです。完全に焼けすぎになっています。日焼けしやすい私は、この週末のクライミングで日焼けし、すっかり”夏休みの子供状態”です。つまり幸せいっぱい!ということですね。

■ 私の山

私は夏は暑いので、涼を求めて沢を歩きたいと思っていました。もうそろそろ涼が欲しくなる季節になりましたが、今年は、北岳バットレスという課題が浮上しました。北岳バットレスは、私という登山者の身の丈以上での山であり、全エネルギーを集中投下しないと実現しない。そのため、今は沢はお預け感が少しあります。

北岳バットレスは、私らしい山か?というと、たぶんそうではないと思いますが、北岳バットレスに行きたくない登山者はいません。登山者なら誰もが行きたい山です。ただ行けるとは思わないから、行かないだけで。私自身、まさか北岳バットレスに行くという可能性が、ほんの指先の先っぽだけでも、浮上してくるとは思ってもいませんでした。

それは、鹿島槍鎌尾根や西穂高沢、あるいは屋根岩2峰や小川山レイバックにしても同じです。まさか、このような山に行ける日が自分に来るとは思っていなかったのです。どの山も名前さえまったく聞いたことのなかった山でした。

考えてみると、これらの山は日ごろの読書や苦手である人工壁でのクライミングを続けている、というような、日常傾けている地味な努力に対しての、ご褒美というような感じですが、実際のところ、これらの山が可能になった事情の半分は、私自身の努力の結果ではなく、ベテランたちにとっても、山の同行者を得るのが大変に難しい、という山岳業界の事情によるものではないか?と思います。

同行者ってそれほど得るのが難しいんですね。 自分の行きたい山に一緒に行ってくれる人がいないって意味です。

まぁ、私は単独大好き派で、ロープのイラナイ山に夫以外の人と行きたいと思ったことはないので、いつでも誰かと行きたい、という気持ちはあまり分かりません。

■ パートナーを育てる

パートナーを見つけるのが難しいので、パートナーを育てる人もいます。 

その場合のメリットは、自分好みの登山者に仕上げることができる、ということです。 

ハイキングにも行ったことがなくてバリエーションに登っている人もいるらしいので、不思議におもったら、そういうことでした。

私にとっては、登山は経験ゼロから積み上げる、発見のプロセスを愉しむものなので、そのような、いきなり感のある成長の仕方もあるということにビックリしました。 

『華絵、山に行く』という本を前に読んだときにもそう思いました。一人では高尾山にも行けないのに、冬の穂高とか行っちゃった女の子の話です。クライミングジムにヘルメットを持って行って笑われるんですよね。

私がそれ以上に驚いたのは、育てる人の側です。 

ハイキングレベルの登山経験もゼロの人を、バリエーションが登れるまでに育てるのは、一言でいえば、すごく困難なことだと思います。体力やクライミング力は、一朝一夕にはつかないので、時間もかかるでしょうし、行き先の選定から、安全配慮まで、全部自分持ち、つまりガイド状態です。相手は何も知らない、知っているはずがないのですから、仕方ありません。それを分かっていて、やらないといけない。相手にモチベーションを与え続けなくてはなりません。

ガイド以上の、まるでサリバン先生か、専属トレーナーのような負担を全部を受け入れてまで、パートナーを育てるなんて、私にはとてもできそうにありません。何しろ自分がしてきた苦労の果実をぜんぶパートナーに注ぎ込む、ということになるからです。

たとえば、去年、ハイキングレベルの登山者をアイスクライミングに誘い、クライミングを楽しんでもらったことがありましたが、ハードシェルも冬靴もヘルメットもハーネスもクランポンも私が貸出しでした。その上、ビレイはさせられない、というかしてもらえないのです。つまり連れて行くと、自分は登れず相手を登らせてあげるだけです。さらに言えば、もしガイドに頼めば、2万円近くの出費になるということも、初心者なので当然知っているはずがなく、ありがとう、という一言でさえも期待はできません。逆に危険な目に合わせてひどい、と言われないか、びくびくしないといけません。その上、ビレイしてもらえるようになってもらおうとおもったら、練習用のジム代も自分持ちです。

具体的に言えば、そのような負担があるんです。私がそのような負担を背負ってまで、一緒に行きたいのは正直、恋人である夫だけです。

私の師匠は、若き日の自分が注ぎ込んだ登山の情熱と苦労の価値を理解でき、ありがたいと思ってくれる人にだけ、分け与えたいとおもっているのではないか?と思います。

勉強熱心な初心者が愛される理由は、そこです。熟達者の苦労と価値が分かるということです。

しかし、一般に、一般登山者がそこを理解できるか?というとそれは非常に難しいです。

これを書いている私自身、いまだ想像の域を出ません。

■ 現在地

そういうわけで、私は、一般登山者以上クライマー未満、というような段階にいます。

平たく言えば、初心者です。しかし、一般登山道で言えば、もう一般登山道はどこでも歩けます。

しかし、2年前は、観光客以上一般登山者未満、というような段階にいました。

■ ポジティブな変化

私は正直、かつて仕事に傾けていたのと同じ情熱を、趣味の登山に傾けていると思います。ボスがいないだけです。逆に言えば、ボス不要の自律性を身に着けたからこそ、そのスキルを使って趣味を推進させていると思います。私が仕事で身に着けたスキル・能力は、全部登山に向けて活用されています。

私の現在の職業はヨガのインストラクターなので、ヨガにそのような情熱を傾けるべきだという心の声も聞こえてこないわけではありませんが、ヨガは都会のもので、山梨の地の利を生かした活動ではありませんし、また私自身が置かれた現在の状況的にも、追い風とは言い難く、総合的に判断すると、今、取るべき戦略とは思えません。

改めて、趣味の成功とは何か?と言うことを考えると、これは職業上の成功(おそらくほとんどの人にとって金銭的成功でしょう)とは、また別の尺度で、図られるべきであろうと思います。

もちろん趣味ですから、楽しく充実感がないと続けること自体が困難であると思います。それはあたりまえとして、何が趣味の成否を決めるのか?ということになりますが、これは日常生活が、その趣味をもたなかった場合より、円滑に流れていく、ということが一つの傍証ではないか?と思います。

私の現在の生活はすごくシンプルで、献立に悩まされたり、行き届いていない掃除に罪悪感を感じたり、退屈しのぎにファッションに資金を投じたり、あるいは、ステータスを表現するためのバッグや指輪などの有力なサポートが必要だったりしません。

私は私のありのままで問題なく存在できます。そうしたことは、精神的に充足してこそだと思います。

私は仕事においても、そうした精神的充足を求めてきましたが、仕事では登山と同じように取り組んでいても、同じような充足を得ることができなかったのです。

が、それは、私自身に原因があるのではなく、社会の側にあったのだろう、ということが登山を通して最近、理解できるようになりました。

仕事においては、私はスーツで身を固め、パスポートにある出国数スタンプの競争に参加し、名刺にある名前ではなく、会社名で存在を認識されなければなりませんでした。

日本は女性に対してクローズドな社会です。が、成人するまでのプロセスを通じて、私はそれを学びそこねたようで、さらに20代の早い時代に自立を勝ち取り、アメリカに渡って、性差ではなく能力で判断させる社会を経験したせいでしょうか…、また学生時代を通じて男性と比べ、自分が劣ると思える事態は起らなかったため、社会に出た私は、自分が男性並みに能力があると言うことが、なぜ受け入れられないのか、ということを理解するのに長い時間を費やした気がします。

それは私の側の問題ではなく、社会の側の問題であったのだ、ということが最近登山を通じて理解できました。

要するに私が敗北だと思っていたことは敗北ではなかったのです…

そうしたことが理解できただけでも、登山はやる価値があった活動だと思います。