Saturday, October 21, 2017

吉尾弘『垂直へ挑む』 & 芳野満彦『山靴の音』


■ 北岳バットレス中央稜の冬期登攀

この2冊はセットで読むと深みが増します。

というのは、若き日の吉尾さんが、新鋭クライマーとして北岳バットレス中央稜の冬期登攀を書き、同じ山行をフォローで登っている芳野さんも買いているからです。両者の視点で読むと、山行と言うのは、こうも違う印象を持つのだろうかと思うハズです。

吉尾さんは、本当に才能あふれるクライマーだったと言うことが分かります。また、当時すでに、凍傷で指を無くしていた芳野さんが、同パーティでフォローで登っているのですが、靴が脱げてしまいながらも、登っています。

記録を作り上げてきた登山者たちが、どのような心境で山に挑んできたのか?ということが分かる。

この本には、奥山章さんも出てきます。第二次RCCの時代の話です。

■ 寄せ集め

しかし、今でもメンバーを確保するのは、会をまたいで大変ですが、やっぱり当時から大変だったみたいです。

なんだ~と遠方各地からクライマーが集まらないと行けないのは普通のことなんだなーと。

なんだかちょっとホッとしました(笑)。

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