Monday, January 18, 2016

南岸低気圧がきたら、どこの山へ行くか?

久しぶりの南岸低気圧・・・太平洋側の山々に雪をもたらす低気圧として、超・有名。 

今までは 南岸=雪のいっちょ覚えでやってきた(^^;)

猪熊さんの2014年3月の岳人記事が、南岸低気圧なので、参考にしつつ、ポイントをまとめる。

■ 大雪になる発達とは?

  12時間、6hPa以上 
  24時間、10hPa以上

   = 大荒れ・大雪。  

※等圧線が込み合った部分に入る時は要注意。

さっそく今回の南岸低気圧をチェック! 

18日9時
17日9時 (12時間前)  
16日9時 (24時間前)

の3つを用意します。

1) 24時間前をチェック! (16日 9時の天気図)

あれ?低気圧いない・・・ という訳で、いつごろ低気圧が天気図にお目見えしたのか?チェック! 


17日の夜中の3時ごろでした(汗)

1010hPa










2) 12時間前をチェック! (17日9時)

1004hPa 









































というわけで、12時間の気圧変化をチェック!

3)18日9時の天気図


12時間前 1004hPA
  0時間前  990hPA 

ということで、12時間で 1004-990 = 14hPA 気圧がさがっている。

というわけで、6hPA以上の発達=雪 となり、現実に即している。

■ 進路

さて、次は進路だが・・・

 1)沿岸近くを通過するとき

 2)八丈島付近を通過するとき

 3)八丈島より南を通過するとき

の3パターンがあるらしい。

 1)沿岸近くを通過するとき  → 平野部・低山は雨かみぞれ。 雲取・大菩薩で大雪。

 2)八丈島付近を通過するとき → 平野部でも大雪。

 3)八丈島より南を通過するとき → 雪は少し

ということで、どうも、今回は

 1)のケースらしいですよ! 雲取・大菩薩でも、しっかり雪!

  ↓

年に数回の低山雪山ハイクを狙っている人は、今週末がねらい目?!

(というか、甲府駅の裏山、標高400m少しの愛宕山でも今なら雪がありますね~!)

それにしても、1)と2)では、低気圧が陸地から少し離れた2)のほうが大雪になるとは、意外ですね~!

南岸低気圧が八丈島付近を急速に発達して通過するときは要チェック!ですね!

■ 進路=500hPAの天気図

低気圧の進路を見るには、上空の風を見るのだそうです。

≪ポイント!≫

 ・上空の風 = 500hPAの高層天気図

 ・風は等圧線の向きと並行 

高層天気図って見ても、ちっとも分からないのですが、

こちらで見れます。

見ても分からないが、風は平行=低気圧の進路 ということで、とりあえず、西から東に向いているらしい。

実際、17日9時の地上天気図と、18日9時の地上天気図では 移動方向は真東。

=合っているということを確認。

■ 雨になるか?雪になるか?

 ・雨か雪か? は 850hPAの予想天気図で見る 

のだそうです。

本来は 予想天気図 で、気温を把握するそうですが、時すでに遅し、なので、実況天気図。

 -3℃ 

 -3℃~0℃  氷点下以下

 0℃~3℃ 氷点下以上

 3℃以上 

を見るそうです。













見方は

 -3℃ = 標高500m以上の山で雪。平野部も雪。

 -3℃~0℃ = 1000m以上の山で雪。それ以外は雨。1500m以上の山では大雪。

 0℃~3℃ = 1500~2000mの山では湿り雪やみぞれ。
           1500m未満の山では雨になることが多い。2000m以上ではまとまった降雪。

 3℃以上 = ほとんどの山で雨。

基本的には、寒ければ寒いほど、標高の低い山でも雪になりますね♪

■ 近郊の山の様子は?

さてと、これらを近郊の山に当てはめてみますと

高尾山 (標高599m)  -3度のラインが上空にないと雪にならない。

雲取 (2017m)   
大菩薩嶺(2057m)
乾徳山(2031)
茅ヶ岳(1700)
三つ峠(1785)

などで降ってほしいなら、0℃のラインが上にあればいい。 

まとまった降雪って、2000m以上はラッセル?ワカン必要なのかな?

とりあえず、やっと降った雪!明日は裏山探索の日ですね!一晩で溶けると悲しいなー


■ まとめ

・・・ということで、南岸低気圧が来たら、

・発達具合 (実況&予想天気図)
・進行方向 (500hPA高層天気図)
・雪か雨か? (850hPA高層天気図)

の3点をチェックしましょうという話でした。







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