Wednesday, December 23, 2015

マイペース登高能力テストをやってみましょう

■ マイペース(経済スピード)を知ること

マイペースは非常に重要だ。マイペースでないと苦しくなるから、というのが、その理由。

山岳総合センターが、そのマイペースの把握の仕方、

 『マイペース登高能力テスト』

を出している。

そこでは、驚きの体力評価基準が提出されている。

登山では、1時間当たり300m登ることが一般的とされているが・・・

1時間あたり、稼げる標高差が300mでは、

”信州山のグレーディング”の山に登るには、体力が不 足してリスクが大きくなります。リスク回避の方法 3の内容を参考に安全な登山をしてください

となってしまうのだ・・・(^^;)。引用元はこちら。

http://www.sangakusogocenter.com/topics/docs/201506mypace.pdf

条件は、体重の10%の荷物を担いだ場合、とあるので、体重50kgの人は5kg、60kgなら6kg。

■ 評価

(3)登高標高差から自分のメッツを知る

登高標高差 メッツ 体力面の評価
500m以上 8メッツ台 全ルートを 登れる体力
420m以上 7メッツ台 一般的な登山ルート (技術的難易度 A~C の範囲)を登れる体力
330m以上 6メッツ台  易しい登山ルート” (体力度 2.5 以下で、難易度 A・B の範囲)を登れ る体力
330m未満  6 メッツ未満 信州山のグレーディング”の山に登るには体力が不 足

※ 評価は、体重の10%程度の荷物で標準的なコースタイムで歩く場合

一般的に、1時間で標高差300を登れれば、登山者としては合格とされていたのだが、この体力評価だと、それでは、まったく易しい山にも登れない、ということが分かる。

■ マイペースの標高差の出し方

 (1)できるだけ単調な登りが500m以上続くルートを選ぶ

 (2)マイペースで登り、所要時間から 1 時間あたりの登高標高を求める。

■ マイペースとは?

・ きつさを感じる手前のスピード

・ 息がはずまないで、話しをしながら登れるスピード

・ 休みながら、数時間程度、同じ早さで登れるスピード

まぁ、要するに一人で歩いてみることですね。一人で歩くと、勝手にそうなります。

■ ホームベースの山を持て

こうした自分のペースを知るには、ホームベースの山を持っていることが大事です。

ホームベースの山を持て、と言われるのは、このマイペース登高テストを経験則的にやっていた、ということなのでしょう。

自分のホームベースの山で検証します。

まず西岳。 西岳は標高差1000m 距離5kmの山です。

1回目 09年 不明 登山自体も初めてだった
2回目 10年 登り180分 330m/H
3回目 14年 登り140分 420m/H

最近の乾徳山 標高差1200m 距離7.5kmの山 扇平から上は岩登りがあるので測定に不適の為、割愛。扇平までの標高差890mに、のんびり歩いて120分。

乾徳山 登り 120分 445m/H  岩場も入れると・・・450m/h

うーん? 1時間500mには届かず。もっと体力が必要かもしれませんね~!445mが楽勝ということは、とりあえず ”420m 7メッツ”よりは、上ではありますが。

ま、年々順調に成長したんだな~。最初の頃は、330mですから。

きっと夫は、まだトレーニング不足で、この段階なのかも?

ちょっと今のホームベースの山、茅ヶ岳には物足りなさを感じる・・・ので、どこか探さないと、いけないです。


ちなみに、こちらが山のグレーディング表。 体力にあった山にのぼりましょう☆

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/documents/yamanogure-dexingu20151016homepagekousin.pdf

■ 登山に必要な体力の目安 他の資料

登山に必要な体力とトレーニング ベテランも過信があるという指摘

登山の運動生理とトレーニング  大学生登山部員は平均で年間30日前後入山だそうだ

六甲タイムトライアル

■ 関連記事

健脚さん?

登山と体力

自分のコースタイムの見積もり方

体の力が登山を変える