Sunday, November 15, 2015

登山計画を立てるプロセスの考察

■ 登山計画から始まる夢

≪登山計画≫

   ↓

≪登山実行≫

   ↓         → 計画とのかい離 = 遭難

≪登山記録≫

という簡単な行程になる。

■ 登山計画の立て方

私がやっている方法ですが・・・

≪地図を見る≫

 ↓

≪ルートに赤線を引く≫

 ↓

≪距離と標高差を見る≫

 ↓

≪コースタイム見積もり≫ 基準: 300m 1時間 

 ↓

≪コースが含まれる、もっと広い山域の概念を掴む≫ 
  
 ↓

≪アプローチ試算≫  Google先生で車、もしくは駅の所要時間計算 

 ↓

≪過去の記録検索≫ 要点を探る

です。

■ 要点の把握

・危険個所はどこか? 

   ・早出早着
   ・危険個所は、下山行程で通らない
   ・急な方を登りにする
   ・迷いやすい箇所  緩やかな尾根 
   ・人的要素  

・核心は何か? 

   ・体力
   ・アプローチ
   ・重量
   ・地図読み
   ・ルーファイ
   ・テント泊技術
   ・虫
   ・日焼け
   ・空腹
   ・水
   ・クライミング
   ・転滑落
   ・疲労対策

などなど・・・色々あります。夜間視力は加齢とともに衰え、見えない=リスク計算ができないので、夜間行動はできるだけ避けます。

■ ベテランの知恵? 

私がベテランに教えてもらいたいなーと思っていることは、こうした計画を立てるときの計画の立て方です。

きっと他にも色々と手段があるはず・・・

■ 山行のための山行

例えば、〇〇山に行きたいとなった場合、計画をしていると、その山に必要なスキルが未習得だった、という結果になる場合があります。

 例: 北岳バットレス第四尾根に行きたい

その場合は、行けないのはなぜか?要素に分解します。

1)本チャンで、5.9がムーブ解決せず登れるためには、外岩TRでは5.11くらい必要
 
 → フリークライミング

2)本チャンで、13ピッチが時間内にこなせるには、ルーファイ、ロープワークの慣れが必要

 → ルーファイ  もっと易しい岩場でルーファイ力を磨く
 → ロープワーク 三つ峠 60~80ピッチを経験する

3)行動のスピードが必要

 → 一緒にテント泊縦走をして行動スピードのすり合わせをする

これらの習得をまとめると、習得に1~3年程度はかかりそうですから、目標の山がどれだけ大きい山か?ということが分かると思います。

そういう風に山を登ると、登れた時の感動はひとしおです。そういう感動こそ、山で得るべき感動。

ちょっとずつ、そういう感動の山を増やしましょう~。

■ 年間スケジュール

そうなると、年単位の努力スケジュールに乗っている必要があるわけです。

登ろうと思っていきなり、5.11が登れればそりゃ楽ですが。私なんて、5.7(誰でも登れる)から、5.9へ行くのに、一年半はかかっています。

おまけに体力というのは、水もので、すぐなくなります(--;)。

体力は基本なので、基本がないと・・・残念賞ってことになりますから、そうならないようにする、ということで、トレーニングの山が必要に。

でも、そういう風に山を組み立てることで、

 山が生きがい

になる、ということは間違いないです。

■ 山行前のシミュレーション

あと、カンフル剤的に役立つのは、山行前のコソ錬です。

コソ錬って、コソッと練習することですが、

 ・ノット

 ・テントの組み立て

 ・ワカン、アイゼンの履き方

 ・ガス、コッヘルのリハーサル

 ・新しい靴の履きおろし

などです。

食当になったら、コソ錬して、皆に食べさせる食事を一回は自分で食べ、必要な鍋のサイズくらい、シミュレーションしてこなくては、山に対して、礼儀を欠いたことになります。

なぜなら・・・山でいきなり本番は何事にもないからです。

テントを張るにも、一回家でやってみると、色々分かります。・・・というか、山が好きな人は、テントを買ったらうれしくて、早速テントを張ってみたいと思うハズです。

そうすると、色々と課題が見えてきます。たとえば

 ・このテントを張るのに、どれくらいのスペースが必要か?とか
 ・ガイラインの先に何を付けるか?とか

すべてのことが、他のギアにも言えます。

 ・ワカンを買ったら履いてみる → バンドが長かったから切る

 ・確保器を買ったら、取説を見てロープを通してみる 

そういうことが積み重なって山力へ。








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