Saturday, September 19, 2015

瑞牆入口岩 クラック

■ クラック

今回はクラックに連れて行ってもらいました。

クラックは、岩の弱点の典型なのですが、クラックの登り方は普通のフェイスと違っているので、ジムでは練習ができません。

しかし、カムでのプロテクションとなるため、カムの設置に慣れていない初心者の場合は、さらにプロテクションがプアだと墜ちれないため、プロテクションの問題で、練習もできない・・・という循環にあり、取り付くこと自体がとっても難しくなります。

ので、決して落ちないで安定して登れる人に連れて行ってもらうしかありません。

■ プロテクション

プロテクションというのは、中間支点のことです。ランナーと言ったり、ランニングと言ったりしますが、中間支点については、リードしないと、ちゃんと理解できるようにならないかもしれません。

中間支点こそが墜落から、身を守るもの。

その中間支点のことを、なぜか特にクラックではプロテクション、という言いかたをします。

ナチュラルプロテクション、といえば、カムやナッツのことです。

ナチュプロ、と略したりしますが、このナチュプロ、設置に技術が必要です。

で、すぐに抜けてしまうような、プロテクションを設置してもプロテクションではないので・・・しっかり設置できるという技術が大事です。

クライミングは、普通のフェイスや、沢でのリードもですが、プロテクション(中間支点)を設置しながら登るのと、ただ登るだけ(フォロー)では、だいぶ、感覚が違います。

フォローはラクラククライミングで、あんまり何も考えなくて良いです。

リードしていると、常に


  • 次のプロテクションはどこに取れそうか?
  • AとBのプロテクションでは、どちらが確実そうか?
  • ロープの屈曲は、きつすぎないか?
  • ロープはまだ十分な長さあるか?
  • ここで敗退するなら、どうするか?

などと言うことを常に考えます。つまり、クライミングだけに集中はできません。

逆に言うと、
  • プロテクションを設置するのも
  • どこにプロテクションを取るのかも
  • どうしたら安全になるのか?

などというクライミングの肝が、自分次第、ということが言えるかもしれません。

・・・ということは、ナチュプロって、もしかして、一番安全かもしれない・・・・???

・・・などと、今回思いました。登ってくれた人がすごく自分のクライミングに信頼を置いているのが分かったからです。信頼するのは自分。

私も、自己信頼感を高めるためのクライミング力を付けたいと思いました☆

■ 一番安全なのは・・・?

一般登山でも 岩のリードと同じで

  • いつまでに登り、いつまでに下山するか?
  • どこで休憩するのが安全か?
  • 体力的にバテていないか?
  • 時間切れだったら、エスケープルートはどこに取るか?

など、自分で考えないといけません。 クライミングも一般登山も同じなんですよね。

そう言う意味では、あるベテラン女性が言っていたのですが、自分で企画して行く山が一番安全です。

自分がとこまで無理をしても良いか?ということ・・・一般登山なら、何時間、歩けるか?地図はどこまで把握しているか?・・・などなど・・・は、他人より自分が最も良く知っているものだからです。

自分の力を越えて、無理をするタイプの人は、言葉を変えれば、達成意欲が強く、成長志向、とも言えますが、過信タイプとも言えます。

■ 成長と臆病の両立

大事なことは、成長し続けながら、過信しない、ことです。成長と臆病の両立です。

グランドするかもしれないときには、リスクは取れませんから、死なない保証があるところで、無理をする、というのが大事なことです。

その保証は自分で考えて得るもの・・というのが、登山の本当に面白いところかな、と思います。

今週は明日もまた、クラックなので、ナチュプロの設置を頑張って来たいと思います。


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