Monday, February 23, 2015

曇りの日はクライミング

■ 曇りの日用

そう、なんでそもそもアイスクライミングを始めたのか、考えていたのだった…

それは、曇りの日も山を愉しむため。

私が登山をしているのは、くどいようだが、山梨に夫の転勤で来ているため。今いる場所の利点を生かして暮らす。同じことなら、都会ではできない活動をするのが良いと思うからだ。

山梨という地の利を、登山という観点で見ると、

 ・冬季に晴天が多く、冬季の登山に有利
 ・寒いが雪は多くない = 氷瀑が良く発達する

ということを理解するようになった。

これを日本海側と比較してみると全く違う。日本海側だと、私のような一般レベルの登山者は、冬は登山とは一切関係ない。山と言うよりスキーだろうし、より自然に近いバックカントリーはリスクが桁違いに高い。スキー場通いになるとお金がかかるし、自然と親しむための手軽な遊びとは言えない。

さて、岩登りやアイスクライミングで、いわゆる”ゲレンデ”というものについて知るようになってみると、山梨の周辺は

 ・有名な岩場のゲレンデが多い (三つ峠や小川山など)
 ・アイスのゲレンデも多い (岩根、南沢大滝小滝、湯川渓谷)

ということを知るようになった。

だから、地元をよく知り、地元の自然で遊ぶという意味で、ロッククライミングとアイスクライミングは、山梨の登山者なら、親しんで良いアクティビティだと思う。”地元の自然”とお近づきになるための一つの手段として。

私は、地元そのものを楽しむという、行動半径の小さい中での充実を目指しているので、やはりそうならざるを得ないというわけだ。

長野県では小学校でスキーをやるそうだが、同じことを山梨ではロッククライミングでやったらいいのに、と思うくらいだ。

これが冬はアイスクライミングになる。雪が多い地方では、アイスはめったに発達しない。山梨は雪が少なく、寒いからこそ、と言える。

というわけで、地元のアイスには、どれも見るだけでも行って見たいと思っている。

■ 夏

冬の曇りの日にアイスが良いなら、夏の曇りの日は沢が良い。 

ところが、残念ながら、山梨は沢登りのメッカとは言えない。

沢については、丹沢にどうしても譲るようだ。また、きれいなナメということでいうと、どうしても雪が多い土地柄のところの方が、豊かできれいなようだ。

それはどうしてなのだろう?

ともかく、夏を愉しむアクティビティは、山梨ではイマイチ乏しい・・・高い山と言うことで言えば、北アにやはり第一人者の地位は譲るだろうし、南アルプスは森林という山が多く、さわやかさというよりは、うだるような暑さを思ってしまう・・・もちろん入ったら、山は涼しいのだろうが、イメージがうっそうとしている。遠くまでスッキリ見渡せる、という爽快さとは別だろう。

それに便が悪く、南アを愉しむとしても、玄関口は静岡であって、山梨ではないかもしれない・・・。

夏の登山と言えば、富士山だが、富士山は登山者の山ではなく、誰もが異様なお祭り騒ぎだと言っている。

高山もダメ、沢もダメ、となると、何が残るのか? 洞窟(笑)?

と言う風に、アレコレ考えてみると、やはり山梨の登山の表シーズンは、晴天が多い冬、という気がする。 

あまり知られていないが、甲府は本当に晴れが多い土地柄だ。もっとも晴天率が高いのは二月で、だから、二月が充実するとうれしい。ま、今年も二月は我が懐から去りつつある・・・。

去年はたしか、2月は初旬に異様な温かさ、今頃は大雪で缶詰だった。

山梨ならではの山って、他に何があるだろう?

山梨の山ベテランに、地元の楽しみ方を伝授されてみたいものだ。

去年の大雪

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