Saturday, September 20, 2014

山タイプと登山適期の考察

■ 真夏は、高い山のクラシックルート

やっと秋になり、私が行きたい、近くの低い山も、快適度が増してきました。

夏の暑いときは、高い山しか快適でない。高い山の一般ルートには、ほとんど興味がなく、行きたいルートは、高山となると、クラシックアルパインルートとなってしまいます…バリエーションルートです。

高山のクラシックルートは行くのにスキルが必要です。暑くなる前に、その準備的な山を近所で済ませておかないといけません。暑くなってから、スキルアップのために近場の三つ峠などに行くと、暑くて大変です。暑くなる前に、近い岩場でマルチの練習を仕上げておくのが大切ですが、今年は、そのことを理解するのに費やしました・・・。

今年は北岳バットレスに挑戦するのに最適な、日の長い時期までに、ダブルロープの習熟が間に合いません。ロープが流れなくなり、確保されているんだか、それともロープに邪魔されているんだか?な風になってしまいます。単純に中間支点の取り方が下手なだけですが、こういうのこそ経験が教えるものなのかも…。

そうした経験不足による問題を解決できるほどの頻度で、マルチ練習が真夏までに、できなかったら、バットレスは来年です。来年なら、スケジュール的にも行けそうな気がします。

というのも、今年、色々山行記録を見て、バットレスがどんなに込み合うか、分かったからです。

先日の3連休なんて、20人以上もクライマーがひしめいていたようです。敗退記も読み、敗退が困難だと言うことも理解。空いている日というか、誰もいない日に行くと、空いているのは良くても、悪天候で敗退となった時、周囲に誰もいなくてアドバイスが求められず、苦労するかもしれません。敗退って前進より難しいことが多いので。三つ峠の懸垂下降でも、ロープがひっかかって、冷っ!としたことがありました…。

■季節と山

夏が去り、暑さが緩んでくると、岩が快適な季節です。高い山の縦走も、盛夏のお祭り騒ぎの喧騒が去り、寒くなると、山好きが戻ってくる季節。

こういうオフシーズンこそ、縦走であっても、山好きな人と出会うチャンスかもしれません。

というわけで、今年の反省&まとめ。

 春 → 雪をねばる、低山マイナールートはお終い、花を頑張る
 初夏 → 初級の岩でマルチ
 盛夏 → 宿泊を伴う高山のバリエーションもしくは宿泊を伴う沢  7~8月は沢が一押し
 晩夏 → 沢、縦走
 秋 →  岩ショートルート適期 岩入門適期
 晩秋 → 岩、低山マイナールート開始、沢お終い
 初冬 → 足慣らし雪山ピークハント、アイスのルート(雪がないくらいでないと埋まる)
 お正月 → 宿泊を伴う雪山チャレンジ山行
 厳冬期 → 雪を愉しみ、ラッセル頑張る山行(太平洋側の山)
 初春 → 宿泊を伴う残雪期バリエーションの快適山行(北ア)

というようなスケジュールですね。 

■ 秋はロングルート&岩&濡れない沢

やっと涼しくなったこの時期は、長く歩く縦走のロングルートで、秋冬に向けて体力を養いたいところです。

毎年11月は暇なのですが、この暇な11月を埋めるのが岩かも? 

12月になると、もう氷が発達してアイスシーズンですし・・・1月は大型山行がまっているので、トレーニングもしないといけない。

私にとっては、冬がオンシーズンなので、オフシーズンの夏は、バンバン山に行かず、体力温存に努め、消耗を避けないといけない、と分かりました。夏の暑い中は消耗してバテバテです(><)

今まで、岩という選択肢がなかったので、岩というのが、どういうシーズンに、どこが快適なのか?分かっていませんでした。岩の適期は、真夏と真冬を以外ですね。

沢もたくさん濡れる沢と、濡れない沢があり、濡れない沢は、秋には快適かもしれません。宿泊を伴うと、虫が多い季節より、虫が発生する前や後のほうが快適かもしれないので、梅雨の頃あたりは、意外に濡れる沢の適期のような?梅雨って雨がイヤですが、濡れてもいいのが沢なので、意外に沢適期かもしれません。秋は寒そうですが、焚火ができる沢適期かも?

とすると、ずぶぬれ系の泳ぐ沢や、登攀系でも水量が多い沢は盛夏の日帰り向きかな?

■ マイナールートの季節も秋冬

このところ、涼しいので、やっと私の季節が来たような気がします。近・短・安、の山(笑)

実は、八ヶ岳のマイナールートで、一件、懐にずっと温めていたルートがあるのですが、これは普通の尾根歩きなので、パートナーがいないと登れないわけじゃない。

が、人に会わないルートなので、同行者がいたらベター…。だが、マイナーな古道なので、モノ好きしか行きそうにない…。・・・というわけで、色々顔を思い浮かべてみますが、うーん。いないなぁ…。

と、同行者選びも大変です(笑) 特に地味なルートは、一人で歩くものですね。だって有名な山でないので、普通の山好きな人が求めているものが、その山にはなかったりもします。

最近、分かってきたのは、同行者も色々な種類(?)を持たなくてはいけないってことです。

岩パートナーが一人いればいいってもんじゃないんですね。私は、ずっと夫と二人で山に登っていたので、その辺の感覚も超新鮮です~。

■毎週は登らないように

毎週末を山にしてしまうと、夫と過ごす時間が無くなります…私にとって、夫と過ごす時間が充実していることは重要。家族あってこその山ですからね!

土日は、山以外のイベントも結構盛んです。私は土日でなくても、山に行けるので、山に全部土日を充てるのは、少しもったいないですね。

平日は一人で行く山がいいのですが、夏は暑いので一人で行く日帰りの低山は行く場所がない。


■ 今年の夏山ランキング~

というわけで、しっとりとした夏の終わりの一日、ピザをこねながら、今年の夏の成果を振り返っているのですが・・・

 1位 ズミ沢   そりゃ当然か~ 自分で達成した沢だもんなー 岩の努力、総合決算黒字化。
 2位 鳳凰三山マイナールート  これは意外性が良かった

岩は色々と先輩に世話になりました・・・ 屋根岩2峰セレクション、太刀岡山左岩稜、小川山レイバック・・・色々行ったな~。

私のスキルにマッチしているレベルは、今のところ、十二ヶ岳と三つ峠です(笑) レベルの高いのに行くと、すごく勉強になります。盗むのが勉強。

沢はぼちぼち・・・近所で女性の沢ヤさん、募集中です(笑) 真夏用は近所の沢、なので。

縦走は今年は10月にハイライトが来そうです。

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