Thursday, September 18, 2014

アルパイン入門者が持つべきロープ

■ ダブル 60m

アルパインクライミングへ一歩を踏み出すと、当然、ロープが必要になります。

で、結論から言いますと、入門アルパインクライマーにとって、必要なロープは

 ダブルロープ × 60m(もしくは50m ほぼ日本のルートは50でOK)

です。

長さですが、50mが普及していますが、今から買うなら60mです。ロープは10年使えます。

ロープは年々長くなっています。 今は50mから、60mへの移行期にあたっています。なので、他の人が、持っているのは50mですが、買い換えると60mに買い替える人が多いです。

■ ひとり一本

クライミングは、基本の最小パーティが二人一組で、ダブルのロープで登るのが、アルパインクライミングの基本。 ということで、ダブルは、一人一本持っているもの、です。

 一人一本

持ち寄ります。誰かとパーティを組もう!と言う時、ダブルがないと組めません。登攀力とは関係なく、ロープは自分のを持って一人前です。

逆に言うと、ロープを持っていない=半人前 ということになり、何年もアルパインクライミングをしていて、自分のロープを持っていないということは、ずっと連れてってもらっているだけ、ということが洞察可能です。

■ 最初は、見て聞いて盗んで

ただ、そうは言っても、最初は、ロープは、どういうものを買ったらいいのか?色々と細々したことが分からない。

性能はどういうものが良いロープなのか?メジャーなメーカーはどこか?防水コーティングは要るのか?太さは何がいいのか?色は?…etc,etc. 

連れて行ってもらうのは、そういう細々したことを観察して、先輩から盗むためです。ゲレンデに行くと隣のパーティが使っているロープをちゃんと見てくることですね。特にガイドさんがいたら、要チェックです。

≪細々とした注意点事例≫

  •  一緒に行く人とロープの長さが揃っていないと、結局余った長さが無駄になる
  •  一緒に行く人とロープのが違っていないと、左右が分からなくなり、困ったことになる
  •  細いロープは軽いが伸びが大きく、バンバン落ちる用途には向かない
  •  太く伸びないロープは墜落距離は短いが、クライマーが受ける衝撃が大きい
  •  確保器との相性がある 


などなど…。ATCガイドは、ダブルを前提にしている確保器なので、太いロープだったり、毛羽立っていると、ロープがなかなか流れないので、使いづらいです。

スポーツクライミング用、外岩でのフリークライミング用、アルパインルート用、そして、沢用、縦走用、アイス用、と色々と用途を考えると、それぞれ必要になってしまいます。

そうした用途に適したロープはそれぞれ違うので、そのことが分かるようになってから買わないと、自分が良く行く山行とは、まったく関係ないロープを買ってしまうことになります。

■ 出番が少ない縦走用のロープ

アルパインクライミングへの入り口は、大きく分けて2つ。クライミングから入る人と、山から入る人ですが、後者の、山好きが嵩じて、登山学校や登山教室、講習会などの門をたたくことになった人は、縦走の延長線にあるクライミングしか、最初は想像できないと思います。

そうすると、たいていは、縦走時に使うロープということで 

 8mm×30m

を考えると思います。 ところがこの8mm×30mって意外に出番がない

縦走路の岩場は、基本的には、ノーロープの岩場です。ロープはレスキュー用途と言ってもいいくらいです。

■ シングルロープは練習用

意外に出番が多いのは、練習用のシングルロープです。これは消耗品です。

練習用なので、人工壁などで使い、バンバン落ちるからです。特にトップロープだと消耗が早いです。

トップロープで登る、というのは、初心者の入門的クライミングです。怖い、と言う人向け。しかし、上級者も、限界グレードに挑むときは落ちますから、落ちること前提になっているロープがいいのです。定番はベアールユージです。

なので、もしクライミングメイトがいれば、何人かで集まらないと、どうせクライミングそのものができないのですから、みなで共有のロープにしてしまうのが得策です。

シングルロープは耐久性が一番!です。

■ まとめ

というわけで、ロープは熟考して、今書いたような事情が良く分かるようになってから、購入するほうが良いと思います。急いで買っても何にも得はありません。

たぶん、アルパインクライミングに一回も行ったことがない入門者が、ロープを持っていないからと言って、腹を立てる人はいないと思います。

入門用の岩場は先輩が連れて行ってくれないと行くことさえできませんし、先輩はロープをもっているだろうからです。

■ 欲しいもの

私は、

  • 軽量シングル50m
  • ダブル60m
  • 縦走用30m
  • 丈夫なシングル50m


を持っています。大体これで自分が行きたい山には問題なく登れます。

軽量シングルは、本質的にはエクストリーム登山用です(笑)エクストリーム登山はしませんが。ぶら下がると伸び率が大きいので、グランドの可能性があるので、下手なビレイヤーだとちょっと不安かもしれません。

が、軽いので、持ち運びも楽だし、登るほうもロープの重さに煩わされることがなく、楽です。伸び率が高いのは、衝撃が小さいということで、決して悪いことではありませんし…。ただ、出だしで落ちるようなことはできません。

とりあえずトップロープもこれで出来ますが、ロープが痛むのであまりおススメできません。下降はできれば、痛みの少ない懸垂下降で(笑)

今は室内壁や外岩で使う、タフなシングルロープが欲しいので、ユージを考えていますが、この用途には60mにすると、室内壁では無駄に長く、余るしなー、と悩み中です。室内壁だと30mで十分です。が、外岩だとやはり50mか今なら60mのほうが無難です。

追記。2017年6月。もっともよく使うのは、丈夫なシングル50m 9.5㎜です。基本的に外岩のゲレンデ用。私の山は、無雪期は岩通い、積雪期はアイス通いなので、そのような結果になりました。このスタイルで3年すでに経過しています。

ちなみにアイス用は、毛羽立ちを避けるため、岩用とは別のロープが必要です。アイスでは、長い細径のロープ、コーティングがあるロープを丁寧に使います。

■ 15m

私は最近は15mの細引きを考えるようになりました。沢で、ちょっと補助が欲しいと言う時、30mは長すぎるからです。

15mのフローティングロープ、ファイントラックから出ています。軽いし、ちょっと入れて行くのに、負担にならない重さです。欲しいな~と思います。が、結構高いです。

この用途は、お助け紐的使用ということなので、8mくらいの長いスリングや細引きでも可能です。

というわけで、なんだか永遠にモノ入り続きです…(ため息)。

ギアは、ケチれないしなぁ…。まぁ今年は沢シーズンが終盤ですし、まだ私は自分で沢に連れていける、という段階にはないので、必要は切迫していません。切迫するまで買わない、という作戦です。

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