Monday, June 9, 2014

楽しい初級ロープワーク講習会

■ロープワーク講習会

昨日は岳連主催の初級ロープワーク講習会でした。


クライミングメイトと一緒に5人で参加。

結局、最初の一般登山でリーダーとして必要な、フィックスロープの張り方や、支点の作り方のほうが、普段スポーツクライミングしている側にとっては、役に立ち(笑)、クライミングはいつでもできるから…ということで、ひたすら結び目の練習…(笑)

私は変形ブーリンを知らなかったのですが、出来るようになりました。立木の固定はクローブヒッチも出来そうですが、ブーリンが定番だそうです。ブーリンはリング荷重を掛けないように使うのが重要なポイントです。リング荷重を掛けるとほどけます。

≪関連記事≫
不遇のブーリン
登山者が覚えるべき結び目

帰りは、確保理論のテキストをファミレスでステーキを食べながら、皆でおさらい。

というわけで、大変実り多い休日でした☆

■ 大変人気です!午前中 初級ロープワーク講習会

講師は、いつもお世話になっている、御坂山岳会の先輩が3人も来てくれていました。

それより、3人で足りるの?ってくらい、参加者が多くてびっくり!

定員15なのに、こんなに人が一杯!

大盛況です。

私は思うのですが、安全に対する意識は大変高まっているのではないでしょうか?

わたしのこのブログでもよくコメントをいただきますし・・・ 私の、

鎖場の安全通過のためのロープワーク という記事はとっても人気が高いです。
 これは立木への固定をしてくれているところ。







 実践は各自。
 取っ手を作る。インラインフィギュアエイトノット。
 友達を支点にして作る(笑)。

しかし、暑かったですね~。 お天気が変で、蒸し暑く、午後はインドアに入りました。

フィックスロープは、人工壁の下部を利用して張りましたが、支点になるようなものがないので、いっそ、外の芝生に立木があったから、そういうところでもいいのかも?








■ フィックスロープの張り方 通過のさせ方

崩落したガレ場を通る、というシチュエーションを想定し、リーダーがフィックスを張りながら、後続を通過させ、サブリーダーがロープを回収するという技です。

≪3つの危険個所の通過≫
危険な水平トラバース =フィックスロープに各自簡易ハーネスのセルフビレイ
危険な下り=フィックスロープに、インラインフィギュアエイトノットで、取っ手を作って下降
危険な登り=フィックスロープに、フリクションノットで登る

です。

必要なものは、

リーダー:  ロープ&カラビナ数枚 フィックスロープ設置用。

フォロワー: 簡易ハーネス用ナイロンスリング 120cm ×1、セルフビレイ用ナイロンスリング60~120cm×1、安全環付カラビナ 2、フリクションノット用ロープまたはスリング1 です。

これだけの知識がパーティで共有できていれば、たいていのところは、確保されながら通ることができます。

もちろんながら、トップを登るリーダーと、サブリーダーは、通常のリード・フォローと同じになり、落ちれません(笑)

■ 3分の1システムはしなかった

私はフィックスを作るのに、3分の1のシステムでロープを張るのを教わりました。たぶん、女性だと力がないので、力強くロープを引けないから。

3分の1システムは、縦に使えば引き上げなので、レスキューのセットと同じです。(でも解除がまだワカラナイ…)

これ去年は小屋で洗濯物を吊るすのに役に立ちました(笑) ツエルトの天井を作るのにも役に立ちます。

とりあえず、それは講習でやらなかったので、書いておきます。

≪ピン!と張ったフィックスを作る方法≫

1)ブーリンで末端を立木などに固定(ウエストより高い高さで。墜落係数を1以下にするため)
2)ランニングでロープの流れを作る
3)反対の末端はスリングで立木にタイオフし、カラビナを掛けムンターを作る
4)張っているロープに、フリクションノットを作り、カラビナを掛ける。
5)そのカラビナに末端を通し、フリクションノットを引いて、ロープを張らせる

これだと折り返すので、あまり腕力を使わず、ロープを張ることができます。

■ 午後 クライミング体験会

午後はクライミングに必要なロープワークでした。

が、クライミングは毎週しているので、結局、講習会そっちのけで結びの練習をしていたので(笑)、ちょっとよく分かりません。スミマセン・・・

みんな楽しくエンジョイクライミングしていたような???

これは岳連のエライ人だと思うのですが、いいのか?!

遊んでいるのでは????

私は一度先輩のビレイをしてみたかったので、トップロープ張ってくださいよ、と先輩をだまして?(笑)登ってもらいました。

さすがに「落ちてみてください」とまでは言えなかったのですが…(笑)。

私は外の人工壁で、普段確保してもらっていない先輩に確保してもらい、それも成果でした。

私はクライミング強くないので、やっぱり落ちることがあるので…

あんまり強くないってことも、クライミングしている姿をみたら、ベテランだったら、何も言わなくても分かってくれるかなって思って・・・。

ホント、取れた!と思ったら、落ちますからね・・・

私は左手の握力18kgなのです・・・(--;)


■ 確保理論の読み合わせ会

これは10ページくらいある資料を持って行ったのですが、教え好きのクライミングメイトがいて助かりました(^^)。

ほとんどステーキセットを食べながら、クライミング談義をする会になってしまったのですが(笑)

それでも一緒にクライミングをする仲間で、大体の知識の共有、

何を知っているべきか?

が共有できよかったです。 知識の深さ、は、それぞれが各自で深めていく課題、という感じ。

墜落係数2だとビレイヤーも緊張して待機していることや、どこで墜ちていけないか?が分かってくれたら、御の字かな?!

≪ビレイヤーが緊張している5つの瞬間≫
1)1ピン目をとるまで → 落ちたら、ビレイヤーごと、テラスから落下
2)2~3ピン目を取るまで → ロープの伸びにもよるが落ちたらグランドする危険あり
3)かぶっていない緩い傾斜の壁 → 落ちたら怪我
4)ランナウト → よく見ておいてあげる
5)Zクリップ → わかっていてもウッカリやってしまう

上に行ってしまったら、もう大して心配は要らないです。zクリップは、してしまったら、下のヌンチャクを外せば良いそうです。

≪墜ちていけない5つの場所≫
1) 1~3ピン目を取るまで → ロープの特性を考えて、伸びでグランドするようなところでは落ちない
2)トップロープの登り始め → よくロープが出るのでグランドになりやすい
3)トラバース → 振られる
4)トップロープでの被った壁 → 落ちたら壁に戻れない(笑)
5)ランナー回収時の一番下 → フラれ分のロープの長さが出て、グランド。

ともかく、考えないですぐ落ちるのは辞めましょう。

■ 次回は、懸垂下降友の会?

今度は、懸垂下降の会を催そうかな~と実は考えています。

敗退の技がないと、どこにも行けないからです。逆に言えば、敗退さえできるなら、どこにでも行けます。

実は初心者のための沢は、敗退の練習のために行くところなんですよね。 

まぁ懸垂はクライミングの中では事故が最も多いので、最初は、公園でセットを練習するのが良いと思います。いきなり本番だとアブナイので。 懸垂下降だと確保器を落とすのが多い。

≪懸垂下降の色々≫
・定番 下降器を使った懸垂下降
・定番 エイト環を使った懸垂下降
・非常時用 カラビナ懸垂
・エクステンション
・バックアップ
・ロープを下ろす方法 (投げる方法2種、持って降りる方法2種、繰り出し法)

・途中停止

・宙吊りからの脱出 (プルージック)

≪ラッペル関係参考記事≫

http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6770.html

です。 私はエイト環で、エクステンションとバックアップをつけて降りてみたんですが、うーん・・・
ちょっと微妙。バックアップが効きすぎて降りづらかった・・・。

でも、ファーストで降りるなら、バックアップは必携の業です。トラブルで、両手を離してしまうかもしれないので。

最低でも、カラビナ懸垂くらいは練習しておかないと、敗退できることにならない。

懸垂は8環が優れているそうです。私も懸垂は最初はエイト環でやっていました。ATCは後からやりました。ATCのほうがフリクションが強いです。そういう違いを知るのが大切かもしれない。


というわけで、山の企画がどんどん盛り上がっていますが(^^)

私が立ち上げたいのは、

 本チャン力向上委員会

なんですが(笑)



← やっぱり騙されて、ファイブテンのスパイアを履いている・・・

ねぇ・・・私もMiuraが欲しいです・・・

19000円・・・(汗)