Saturday, May 3, 2014

鹿島槍鎌尾根 その2




さて・・・続きです。

翌朝は3時起き、4時半出発。

のはずがここで5時です。

まぁ、人生そんなもの、です(笑)

モルゲンロート。

ここで、先輩に、雪渓の真ん中を歩くなと叱られました。

どこが危ないん?全然わかりません。

 ちょうど真ん中あたりの、ゆるやかなところから尾根に乗ります。
 尾根に乗ったところ。まぁ、見るからにラクラク。

実際、雪割れがある以外は、ラクラクです。

日ごろから、森林限界以下でも尾根を歩く練習をしておけばい良いと思います。


 こちらは布引沢です。これは、なだらかですねぇ。

西穂高沢より楽そうです。

やっぱり地図ではイマイチわかりません。

 振り返ると雲海が・・・

大気は安定しているようです。


すでにテントサイトがはるか足元下。

 先行する、先輩の雄姿。

まぁこういうところで、先行するのは山ヤ冥利でしょうから、年の順ですよね。




 振り返ると、このような状況。

ずっと尾根通りでルーファイは初級です。
 どうです?この山!気分サイコー!!
 じゃーん。爺が岳。いやぁかっこいいですぇ!!

赤岩尾根と鎌尾根

 左右にある、雪崩れの筋に注目。

いっぱいありすぎです。
 こんなにいっぱい・・・

筋だらけ。

これは、北俣本谷へなだれ込みます。

鹿島槍南峰が左、目の前は北峰かな?

 ナイフリッジ。

ナイフリッジは平気ですが、・・・

この右の雪割れ・・・これ、全層雪崩になる、切断面では???
あーあ、こんなに・・・


 しかし、爽快な景色。

 気分がいいです。

空中散歩。

下りはスタカットで降ります。


説明を追加

左側の雪庇。これは乗り越えられません。

この小さいのを乗り越えます。

 雪庇は通常は懸垂で降りるそうです。登山大系には下山にも使うなら、フィックスにしておけ、とありますが・・・

結局、スタカットで降りました。

山頂付近で出会った、ライチョウ君。

人間の存在は無視(笑)。
鹿島槍 南峰では、登山者1名。

他に登山者には会わず、静かな山。

いいですね~☆

 稜線は、風が強く、始終ガスに包まれ、時折ガスが晴れると展望が。

みな、ジャケットを着ます。

夏道が出ているので、私はアイゼンを外しましたが、皆はつけたまま。


 稜線からみた、先ほどの巨大雪庇。


 もう下りですが、歩いたところから、点発生の表層雪崩が起ります。

このきれいな切断面・・・(笑)

まるで教科書のようです。

5月1日の夜は雪が少し積もったようですね。

 それを下に眺めると、布引沢はこうなっています。
下界の眺め・・・赤岩尾根と高千穂平・・・

なんだか、雪が少ないのです。

冷や冷やしながらも、森林限界に突入前に、ダケカンバの大きいのがあるあたりで、布引沢に下降し、
スタカットはもういいだろう、という具合のところで、沢を駆け下りました。

テントサイトまでは、下りは早いので、さっさと下りてしまい(まぁ雪崩もあるし、ゆっくりする理由もないので)

4時ごろにはテントサイト帰着。

テントは風にすこし動かされていました。

もう、お酒がないので、さっと食べて就寝。

私は瓶の酒を今回は持って行きませんでした。

なにしろ、稜線でツエルトビバーク、の予定でしたので・・・

そんなシビアな山なら、酒は要らないと思ったんですよね(笑) 

実際、そのつもりで、たくさんの行動食を持ってあがったんですが・・・。念のため、冷池山荘に素泊まりも可能なお金も入れていました。

この日は、山頂で登山者一人に会っただけでした。

続きは明日書きます。

山の疲れ度としては、西穂高沢の方が体力的に大変のような気がします。