Saturday, May 3, 2014

鹿島槍ヶ岳 鎌尾根 その1


■感慨深いです

鹿島槍の初級バリエーション、鎌尾根から帰ってきました。

山岳総合センターのリーダー講習に出たのがちょうど丸一年前。やっと念願の雪稜バリエーションに行くことができてうれしいです。

鎌尾根は鹿島槍のバリエーションとしてはもっとも地味な尾根です。

おそらくは、私が「白馬岳主稜!」と叫んだがために(でも、先輩たちはとっくの昔に行ってしまって、また行くのはヤだし・・・って理由もあろうかと・・・笑) 出てきたマイナールートだと思います。技術的難易度的に近しい。

私は何度も言いますが・・・雪稜をしたいのです。岩もアイスもそのためにしているのに、誰もなかなかわかってくれません・・・(^^;) 

でも、今年のGWは前半にすでに西穂高沢に行き、大変素晴らしい山を堪能し、今回は、鎌尾根。なかなかいいものでした。 

でも、まだ行き足りないので、自分でその辺の爺ヶ岳南尾根とか歩きたい。扇沢を中心にぐるっとまわるってのをしたいなぁ。同行者募集中。

苦節1年・・・本当にアレやコレやと苦労を重ねました。

講習と装備費用の合計50万円をねん出するために小屋に出稼ぎに行ったり、たくさんアルパインクライミングの本を読んで、勉強をして、ロープワークは講習会さえをも主宰しました。 

雪稜でクライミング力が欲しいのでアイスもやった。 まぁ今年の冬は、おかげでアイスクライミングばかり10回も行ってしましたが・・・雪崩講習も受けたし。新雪腰ラッセルも裏山でとりあえずしました。 取り逃したのは雪洞くらいです。

去年の今頃、リーダー講習に出る、となった、この時期は、カラビナさえもったことがない登山者でした。ナイロンのスリングとカラビナは、単純にピッケルホルダーだったのです(笑)

今では、鎌尾根、なんかあまり苦労しませんでした。 ルートファインディングも自分で出来ると感じました。体力のゆとりもOK。テント泊?GWだし、問題なし。歩荷? たぶん、一人二人のテントなら平気。危険に対する判断も出来ると思います。 

ただ、未知のことなので、安全の傘がある中で、こうした経験をもう少し蓄積すべきとは思いますが。

スタカットでの確保は、スタンディングアックスビレーが1年ぶりで、やり方を忘れ、ちょっともたつきましたが、今回覚えました。もう大丈夫です。 体重が57kgの人なら(先輩・・・笑) 止めれると思います。雪にもよると思いますが、今回は危険はそう大きく感じませんでした。バックステップで降りましたけど(笑)

腐った雪の雪渓は、走って登りの10分の1くらいの時間で降りれます。 

我ながら色々と成長については感動しますが、山行記録・・・ 困ったことにヤマレコにあげることが難しくなってきました・・・というのは、素人の人が記録を参考にして出かけてしまうと、その人はリスク管理できないかもしれないからです。

うーん・・・ヤマレコはやっぱりバリエーションルートについては書いてはいけないような気がします。


今回のヤマレコ。  記録の整理に書きました。


■ 初日

今回の鎌尾根は、私は前泊日帰りと思っていましたが、定着2泊3日で組んでもらっていました。

 ・パーティの力量が分からず、
 ・鎌尾根を登った経験者もいなかったので、
 ・テントサイトも予想がつかず
 ・下山ルートがまた悪そうな赤岩尾根

と不安要素が大きかったためです。

私としては 予備日1日の一泊二日定着か?と思っていましたが、リーダーは山で過ごす時間が好き☆らしく、ゆとり山行の2泊3日・・・うーん?山で過ごす時間というより、テントで眠れない夜を過ごす時間になったような気もしないでもないが(笑) N沢先輩は、少々眠れない様子でした。

とりあえず、全体の感想をいいますと、

   大変良い山行でした。(雪崩がすごかったけど)

初日は曇りのち雨、5月2日は晴れの予想だけど、気温が高く雪稜には不向きな日、3日目はサクサクアイゼンが効きそうな大晴天になるも、下山・・・(汗)という山行でした。


 大谷原から、西俣出合までの林道です。

大谷原は、”おおたんばら”と読みます。

黒平は、”くろべら”と読むみたいな感じですね。

一般登山者は、おおたにはら、と呼んでいる人が多く、そういう風にルビを打ってある書籍も見ました。間違いです。

おおたんばら。

大谷原駐車場には先行車が3台、うち1台が去り、当方が停めて、合計3台。
 赤岩尾根(一般ルート)向けの案内看板。

赤岩尾根は、下部は夏道トラバースです。

堰堤の下のトンネルをくぐります。

大谷原から30分くらいです。
 これが西俣出合。

赤岩尾根は右手の尾根ですが、雪がもうありません。

真ん中の沢は、西沢です。

赤岩尾根は下部が急で悪いので、途中から西沢に下降すると楽なそうですが、今年は北アルプスは、雪が少ない、です。

雪でつながっていないと、ヤブとなり、これはこの時期に歩ける楽しいルートではなくなってしまいます。

5月1日は、1時間しか歩かないと思っていたのですが、ピックアップが8:30と早く、登山口にも11:30にはついてしまい・・・

西俣出合で、12:30・・・どうしよう・・・(汗)ということで、さらに先へ行くことに。

この決断で、周回ルートが無くなった。ピストン決定・・・
 こういう堰堤をくぐります。下にトンネルがあります。
 このようになっています。
 堰堤をくぐり、さらに先へ。

普通に雪原を歩くだけです。

途中、枝沢から入っている雪崩れ跡に注意します。

新しい石が落ちていたら・・・落石があるってことです。

雪の上の落石は、音がしないので、より注意が必要。

目の前の真ん中の尾根が鎌尾根。

その左側が布引沢。

右側は北俣本谷。

ダイレクト尾根もこのあたりからです。

東尾根はもっと前から取り付きます。













ルート詳細はこちら。
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/04/blog-post_22.html


16:20.すでに宴会・・・(笑)

しっかし、山で先輩と何の話をしたら、いいでしょう?

私は自分の山の話は出来るけど、他の話題はあんまり興味ないですし・・・

私程度の山の話は先輩は面白くないでしょうし・・・

話題に行き詰まり、困りました(^^;)。

山の話題で盛り上がれる人もいますケド、先輩はあんまり山の話をしないのは、もう長年、山をしすぎて、あんまり新鮮味もないからなのかなぁ・・・

私なんて1年に500ブログ掛けちゃいますけどね。山だけで。

まぁ7時ごろには早々に就寝しました。

この日は夜中も雨が降り、暖かな夜でした。