Friday, April 11, 2014

クライミング初心者が失敗する16のこと

■ 初心者って、ある意味、貴重?

命の危険があるクライミングですが…どれくらい間抜けでいただけない経験をしたか?を、ちょうど良い機会なので書いておきます…(^^;)。

初心者の方には、あるある~と思っていただける?かも??

・・・というのは、

1)ベテランの指導者の方にとっては、「え~?!まさか、そんな(バカな)ことするの~!!!」というようなことかも知れず…

2)さらに、初心者の時期の戸惑い、というものは、「そうだったんですね~!」という発見の喜びと実はワンセットかも知れず…

3)さらに言えば、分かってしまえば、「な~んだ」とその分からなさを軽視(つまるところ、慢心)してしまうようなことかもしれない・・・

からです。 今こそ反省のベストタイミング?!

■ クライミング初心者が失敗する16のこと

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1)キンク

ロープを使う場合は、使い始め、最初に一回ロープをしごきます。とくに新しいとキンクしやすい。

 ・キンクを取る
 ・ロープに異常がないか確認のため

講習会で二人組なのですが、相手がやっただろう、とやらなかったらすごいキンクしてた…ねじり棒のようになっていました。で、講師に間が悪く見つかって、誰だ~これをやったのは~!とげんこつ喰らう…。げんこつまでは、喰らいませんでしたが、超気まずい感じに。でもキンクだけなら、自分がぐるぐる回れば済む?

2)ロープに途中に結び目ができてしまった

これも同じで最初にロープをしごかず、アンザイレンしてしまったので、輪になっている箇所があって、ロープが流れない…(汗) これも超困ります…。この解決策は、自分がロープをくぐったりして、輪を解くことです。初心者はそのことを知らない。すると、アンザイレンをほどくことになります。

3)ロープが交差してしまった!

ダブルで使っている時はよく交差する。くぐれば良いのですが、それが分からないんですよね~

4)メインロープでセルフビレイをとらずスリングで取っていた

メインロープでのセルフビレイは、衝撃吸収のことが分かっていないとよく分からない。講師は”縁切り”、と言っていました。つまり、ビレイヤーと力学的につながっていないってことです。

5)クライミング中、ロープが交差したとき、くぐれず、ロープを解除して結びなおした

これは私が死に一番近い瞬間だったかも? ヌンチャクを掛けていて、セカンドはそれを外しながら行くのですが、おなじぬんちゃくに2本かかっている(ツイン)なら、別に交差したまま抜けていいです。よほど、こよりのようによってあるくらい、何度も交差していない限り、交差しても何にも問題になりません。ダブルの使用で、zのようになってしまうと問題ですが。

6)ビレイ中のアンカーの場所が良くなく、身動きできなかった

南沢小滝で初のビレイで。体重差のある人をビレイするので、アンカーをとってもらったのは良かったのですが、そのアンカーの位置が前の滝ツボだったので、私は後ろに下がれず…ビレイしづらい。落ちたら、前に引かれるわけですから、アンカー(支点)は後ろにとってもらうのが良かったのです。

7)セカンドのビレイ点が悪く、確保しづらかった

支点は自分より上、と言われていたけど、尾根の上には、支点になりそうなものが足元にしかなく…でも斜面に降りると足場が不安定だしと思って…これはハンギングビレイを理解して納得しました。

8)アンカーに体重を預けずにビレイしていた

これは7)とほぼ同じです。セルフビレイを常にテンションしておくべし、というのが静荷重の意味なのだとは、分かりづらい。

9)リードクライマーのロープをひっぱってしまった

ホントすみません。これもセルフビレイのアンカーに体重を預けていなくて、やりづらかったので、下で整理している間に、先輩は結構登ってしまって、ロープが短くなったのでした…。最初からセルフにテンションしていれば、ビレイに集中でき、問題なかったことなのです。

10)ローワーダウンで出しすぎて、降りてきた人が尻もちついた

降りてくるところも安全な場所とは限らないので、出しすぎにしない。降りてきたら、降りた人は自分でしゃがむとちょうどよくロープが出ます。

11)ランナウトの意味を知らなかった

だってまったく確保理論を教えられず実践だったので。ランナウトは図がないと言葉では分かりづらい。

12)安環付ビナを中間支点に使う

友達ですが、ゲレンデしか知らない人だと、手持ちのビナならなんでもいいや、と使ってしまう。これ岩でやったら、同じ支点でも安全環付を中間支点で取ったら、嫌がらせです。

13)ゲートの向きが逆

中間支点のゲートはロープの進行方向と反対。 ぬんちゃくにはロープ側と支点側があります。

14)擬似リードで、トップロープのロープのほうをヌンチャクに掛けてしまう

全然わかっていない(笑)

15)カラビナの向きが反対

経験者は気になるようで、めっ!と手をバチンと叩かれましたが…私は?な状態。安全環を回す方向も、向きで一定になっているので、目をつぶってでも安全環を操作できるようになるくらい、いつもと同じ手順、同じ向きがよいそうで、それは、茶道のお点前を習う時と同じような感じです。 もう、ホント、カラビナの扱いなどは、お点前とおもったほうがいいかも?

16)確保器を落とす

ビレイループに掛けたカラビナに掛けた確保器を落とす人が多いです。これはものすごく多いらしく、かなり口うるさく言われます。私はカラビナから外さずにロープだけを掛けるように教わりました。エイト環の場合はロープをセットしてから、ビレイループにセットするらしいです。

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以上です。

逆クリップが良くないとか、色々本には書いてありますが、書いてある以前のこと&登る以前のことです…(^^;)

■ 対策?!まずはロープとカラビナになれる

ロープ自体に不慣れなのが初心者なので、ロープを触ることがいいのですが、現実問題としてみると
日常生活にはロープは限りなく縁がなく、無理です。

なので、心意気を書いておきます(笑)。

 ロープは赤ちゃんのように大事に扱う

 ロープは敬意をこめて扱う

ロープって絡まりやすいのです・・・なので、最初にぞんざいに扱うと後で面倒なことに。ここは、最初から、そぉっ~と~扱うに限ります。

講習会ではロープを踏むとげんこつ飛んできます(笑)。でも、重いロープに確保器などをセットするときは、先生は平気でロープを踏んでいます。弛みがないとセットしづらいからです。垂れているロープは重いし。足に巻きつけてもいいです。

カラビナは、ゲートを手で開かなくても、ロープに押さえつけるだけで、セットできます。それも分からないので初心者はカラビナを開こうと一生懸命握ります。でも、押さえつければ開くと言うことは、外れると言うことでもあるので…ああ~こわ~。だから安全環が付いているんですよね。

と、まぁ、ロープとカラビナに慣れる、ということについては、クライミングの教科書では最初から当たり前のこととして、ほとんど書かれていないかもしれません。

なので、やっぱり、いきなり岩場に行くより、公園などでロープワークを練習する機会を最低でも5、6回はもったほうがいいのではないか?と・・・

公園なら落としても拾えば終わりですが、岩場だと落としたら、懸垂で取に行かないといけませんし・・・(^^;)

← ラビットノットでトップロープのアンザイレンをしている例。

エイトノットが結べないクライマー向け。





は、スリングの取説。スリングにはテンションするように注意書きがある。 

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