Thursday, June 27, 2013

ムンターヒッチ徹底習得会、 終りました☆

今日は、2回目のロープワーク講習会でした。

ムンターヒッチだけを徹底的に習得する会。狙いは当たったようで良かったです!

ちなみに用意した内容は・・・

1)支点になっているカラビナにムンターを作る(ローワーダウン、または引きあげ)
2)両手でムンターを作る (カラビナ懸垂の場合) 
3)ムンターの制動力を増したい場合 
4)ムンターのゲートオープン事故について ゲートとロープの位置関係
5)カラビナ懸垂で下降中の一時停止(両手を離したくなった時の一時固定の結び方)
6)応用: クローブヒッチ: 片手で作る、立ち木に固定する場合

でした。 時間がなくて、クローブヒッチを立ち木に作るのはできませんでしたが、やっていると盛りだくさんで、あっという間に時間がどんどん過ぎていく!

特に、ムンターヒッチの場合、ロープの内側から手を通すか、カラビナのゲートが右の時は左の時は?と、ヒッチができる向きがあって、一旦理解できるようになるまでがとても大変です。

両手で作った時は気にしていないのにね。

今日は、

1)クローブヒッチを支点になっているカラビナに片手で作る
2)その後、ムンターヒッチを同様に、支点になっているカラビナに片手で作る

3)ゲートオープンのリスクについて学ぶ
4)カラビナ懸垂で実際にゲートがオープンしてしまう体験をあえてする(コレ、怖かった!

5)正解のカラビナ懸垂を正しく行う。

6)懸垂下降中の途中停止(仮固定:ミュールノット+オーバーハンド) 

 たとえば、可愛いお花を懸垂中に見つけて、写真に収めたい時、どうする?

で、とても充実していました。

結構、一時停止は難しい! ムンター徹底習得会その2!が要るんではないか?くらいな感じです。

一筋縄ではできないことが分かるっていうのが講習会の良いところですね!

今日の成果

1)支点カラビナにムンターを作る時・・・

  右ゲート  上からロープを掛けたら、自分の側(ハーネスとつながっている側)のロープを右手で
ひねって掛ける。

 左ゲート  同様に手前のロープを左手でひねって掛ける

 
2)クローブヒッチは ムンターと手の動きは同じで、つかむロープが奥のロープになる。この時、手前のロープと交差する向きが重要。

3)一時停止(借り固定) 太ももに巻きつけるのは、斜面じゃないとできませんが、一番楽ということが分かりました(^^) ミュールノットは習熟が必要。


どこの講習会も最初はこうなる・・・

えっとえっと~ こうして、ああして・・・

あれ?どっち~?!












夕方からやっているので、暗くなってきた・・・

ヘッドライトつけてのロープワークの練習は、

見えなくても結べるようになるのにいいかもしれない?!









自分のカラビナが分からなくならないように、テープを張ってから行きましたが、結局とれちゃった・・・ なんかいい方法ないですかね・・・






Tuesday, June 25, 2013

観光客を登山者に育てる仕事・・・最初のツアーで非常識登山者を育てない

昨日は、初心者のためのロープワーク講習会を主催しました。

とりあえず、誰も来ない!という事態は避けれたようで、良かった~☆な感じです。

誰も来なかったら講師を務めてくれる人に申し訳ないので…。

■ ロープワーク ・・・ 観光客 と 登山者の境界線

登山観光客と、ちゃんとした登山者(”ちゃんとした”というのは誤解が生まれやすい表現ですが)の差を説明するのは、とても難しい・・・

まだ観光客の意識で山に出かける一般登山者にとって、登山の世界は、とても分かりづらいのです。

たとえば、


【シチュエーション】

 残雪の山で、雪の上にテントを張って寝る。

【観光客である一般登山者の気持ち】

 「なんで、こんな冷たい雪の上で寝なきゃならんのだ!!」「冷たいの最悪!」

【登山者の気持ち】

 「冷たいけど、おかげで水を担がずに済む!ラッキー!!」


実は残雪の山というのは、水がどこでも取れ、すごい自由で素晴らしい季節なんですが・・・それが分かりづらい。

こういう観光客目線の人を連れて行くと、ラッキーな状況で文句たらたらになるので、注意が必要です(笑)

たとえば、山小屋に泊まるにしても、稜線の水がない小屋で、「え~なんで歯磨きダメ?」とか言い出します。

いや歯は磨いてもらいたいんですけどね、下水道はもちろんないから歯磨き粉使わないですよ…

でもそこは説明してあげればいいだけ・・・ でも山の人は頑固者で、分からない人に説明してくれる奇特な人はいません・・・。


■ スタート地点は登山計画

観光客目線の人の、ブレークスルー・・・ 自分の殻を打ち破る瞬間は、登山計画を立てる、ということをやりだしてからです。

人には誰しもブレークスルーが必要です。 だって、新しい自分になるのは、どんな年齢になっても、素晴らしい経験です。自分に自信が持てる。

観光客目線の人が観光客から脱却できないのは…単純に、前後を知らず、ただ当日参加するだけだからです。

どんなツアーにしろ、山じゃなく海外旅行だって同じですが、何が大変って、前の準備なんです。

でも大変というよりも、ここが楽しいところなんです。

残雪の山がなぜ有利なのか分かる…

たとえば、登る、と決めました。


・一日何時間歩こうか?  ⇒ 自分の体力に合った行程は何時間だろうか?
・どこで宿泊しようか?  ⇒ 小屋泊なら食事は持っていかないで済むな…軽いけどお金がかかるな。テントなら、重いからもっとゆっくり歩かないとバテテしまうかもしれない。

・困った状況に陥ったらどうしようか? ⇒ 危険な個所はどこだろう?あらかじめ地図を見ておこうか・・・

・水はどれくらい必要だろうか? ⇒ コースガイドには水場がないな・・・となると水に困るな。
                        そうか!雪があれば、水を持ち歩く必要がないんだな


と、まぁこんな感じ。

この思考のプロセスを見せないと、観光客目線の登山者が、一般登山者のレベルまで持ち上がることはありません。

だって、観光客目線の人に合わせて、ツアーの人が全部お膳立てしてくれるのですから…

■ 北ア

観光客目線の登山で、一般的なのは、富士山&北アです。が…そんな北アルプスは、実は危険な個所が一杯…

鎖場もあれば、墜ちれば一巻の終わりっていう危険なエリアもあります。

だから、山を知っている人は、観光客レベルの人を見て、あぶないなーといつも思ってしまうのですね。

しかし、観光客の立場に立ってみれば、金さえ払えば、現地集合だけで良い、と言われたから、言われた通り、そうしているだけ。

事前の説明会もなければ、事後の反省会もないので…それで、非常識登山者扱いされても、困るよな。

観光客の人たちに、キチンとした資料なり、説明会なりをしてくれる手間を主催者の側はかけてくれません。

「朝 ○時に××集合」 それしか伝えないから、それしか伝わらない。単純・・・

私は誠意があるツアー主催者はきちんとした事前説明をする人たちだと思います。大体、

・雪山の講習会と言うから行ってみたら、雪がなかった…とか、

・アイゼン・ピッケルの基本を教えます、というから行ってみたら、ただ歩くだけだった

とか…「この雪質じゃできない」とかの言い訳があるだけで、

・アイゼンはどういう時に必要になるのか?
・なぜこの雪質ではできないのか?
・ピッケルはどういう場所で必要になるのか?

ちゃんとした説明がされたことはありません。 理解する努力をするのは、個人の努力に任されています。

そうなると、じゃあ連れて行くって言ったんだから登頂くらいはさせてよね、と思うのが人情…

ここに横たわるのは、巨大な擦れ違い…コミュニケーション不全症なのです。

■ 非常識登山者呼ばわり 

私なんて、1年目、2年目はツアーに参加せず、自主山行で登っているだけで、さんざん非常識登山者呼ばわりされました。

自分たちで行ける安全な山を選んで行っているにもかかわらず!です…どれだけ悪口を言われていたかというと、ほとんど会ったこともない知人に「○○なこと言われていたよ、大丈夫~?」と心配されるくらいです。

特に山梨は小さな社会で、そしてあまりニュースがない静かな生活。そういう場合、話題がないときの無難な話題が、共通の知り合いの噂話。

その場にいない人の話は、ネタとして、都合がいいのです。それも、最近引っ越してきた人だと友達もいないから、悪口言い放題にしても、本人に伝わらない、という安心感があり、悪口言い放題。

そして、その結果、私たち夫婦は、ツアーに参加しないだけでさんざん非常識登山者呼ばわりされていたのでした…。

ああ~ヤダヤダ・・・ 誰だって嫌ですよね。

しかし、ツアーに参加しないといけないのは、たとえば、北岳を例にとると、

・2万5千の地図も持たず、
・何キロ、何百メートル歩くのかも知らず、
・北岳がどんな場所か知らずに

参加する人たちだけです。

間違っても、健康で、山を歩く体力があり、地図を読む知力もあり、危ないと思ったら引き返す謙虚さもあり、北岳に行く前に、低山で足慣らしをするような人たちではありません。


ただ・・・その常識は、最初のツアーでもらうものなのです…

最初のツアーが一番肝心なのはこのためです。

私は地元の山ショップ、ストローハットがやっている、登山ツアーに最初は参加しましたが、2回だけです。

一回目は八ヶ岳の西岳。標高差900ちょっと。 二回目は三方分山。低山。

どちらも、自分でも登れるなって思いました。ただ低山は犯罪が怖いと思いました。山ではなく、人が怖い。山は密室ですからね。何をされても外に漏れないのです・・ああ~危険。

ガイドさんが全部背負ってくれるような、おんぶにだっこのツアーに最初に参加して、甘やかされてしまうと、甘やかされたってこと自体も分かりません。

それも、頼んでもいないのに背負ってくれて、後で「背負ってあげたんだよ、本来は自分で担ぐもの」って言われるなんて・・・じゃあ、最初からそうしてくれた方が良いと誰だって思うでしょう…

だからね・・・最初のツアーが大事なんです。 

一人一人が自分のできる範囲で自分のことはしようとすること。



 

Monday, June 24, 2013

外岩とボルダリング

今日は日差しが穏やかと洗濯ものを干したら、ものすごいスコールが来てしまいました。大気が不安定ですね。

洗濯をして、沢装備を干しています。沢、意外に水がきれいではない!ので、放置するとすぐに臭くなるんですよね。なので、沢の遡行は、帰宅してお洗濯、までが一つのループって感じです。

■ 前回の海沢との違い

奥多摩海沢は、ツアーでした。と言っても参加者は多くなかった。女性が3人。男性が4人。インストラクターは2人。男性と女性。

ツアーの良いのは、やっぱりきめの細かい配慮ですね。持っていくモノの案内から、パッキングの仕方、道具の貸し出し、行程の説明、直前のストレッチ、それから、最後は着替え用のテント。

フレームワーク化されている。これは初めての人に安心感を与えるにはとても重要なことですね。

・ウエアをどうすべきか?
・足回りをどうすべきか?
・食事は?
・パッキングは?

などなど・・・、詳細に聞かずに済む。 個人山行だとこうした情報があまり整理されないで、断片的に伝えられるので、知らなかった(><)、というケースが多くなります。

私はやっぱり海沢でデビューしておいて良かったなぁ・・と思いました。芦川横沢で生まれて初めての沢だったら、泣いちゃってたかも・・・初心者には濡れても、高さ的な怖さがない沢、技術がいらない沢でないとダメですね~。



 外岩とボルダリング


今回は、沢で初めての外岩だったのですが…今日は腕の付け根の胸筋が痛いです(><) どうも腕頑張ったらしい。


この沢では、ボルジム行っていて良かった~と思いました。


≪ジムと外岩の違い≫


   ジム         外岩

振りを使う    → じわ~とした登り方になる

ダイアゴナル  → 正対立ちこみ

スタンスは色々 ⇒ スタンスが小さい

ホールドを引く → ホールドを押す

振りを多用する ⇒ スメアリングを多用する

2次元的     → 三次元的

ルーファイ不要 ⇒ ルーファイ必要


外岩とボル壁では体の使い方が全然違う。 私は角っこの課題をやるときによく、角になっている壁を利用しちゃってインストラクターのおにいさんに、それは使わないで、と言われていましたが使っていいのが外岩。


私はボル壁はあんまり楽しいと思わなかったんですが、トラバースの課題で、ボコッとでっぱった垂壁を小さいスタンスでこなすっていう課題は、かなり有効なようでした。天でやった課題。 アレはやっといてよかった。


あとは小さいカチもち系の課題ですね。あとボルジムでは膝は使いませんが、マントリングは多用して良いのが外岩みたいです。というか、マントリングなしでもコンパス(足)が長いなら立てる・・・私は小さいのでどうしても膝で乗り込んでお尻を挙げてから立つ、になる・・・まぁ単にへたくそとも言いますが(^^;)。


ボルジムの場合、男性はランジを決めるとかそういうのが好きみたいで、私向きのロングでじわ~とした課題があんまりないんですよね… 


なのでウォーミングアップがてら、最初の一番やさしい課題から順繰りにいつもやっています。垂壁、ゆるいハング、

強いハング・・・と易しい課題を順繰りに上げて行っていますが、そうすると、腕が結構疲れてしまって、強いハングの壁は後のほうではもうできないので、基本垂壁に最後は戻っていることになります。




やっぱり、必要なのは指力と握力。指の力は要る。ピンチという持ち方の課題で、できないのがあり、薬指が痛いのですが、昨日の沢では人差し指を多用したみたいです。手が凝ってる~。






■ どこでもお着替え?






今回発見したバレエと沢の類似点は、”どこでも着替えられること”でした(笑)






バレエをしていると着替えには強くなります(笑) だってスタジオの片隅でレオタードに着替えるなんて、どこでもありがち。スタジオならいいけど、コンクールとかになると、廊下とかで着替えたりしないといけない…


ってわけで、困難な状況下?での着替えには慣れているのですね(笑)。






沢装備は、お着替えの”下山セット”が重要です。






私は濡れて、びしょ濡れの登山ズボンやその下のタイツ、上からかぶるだけのワンピースを着て、さっさと車の陰で着替えてしまいました。






このワンピースいい加減くたびれてきているので、新しいのを新調したいのですが…良いと思ったら価格も良くて

おと年くらいから一向に買い換えられていません。自分で縫っちゃうかな~。 頭からかぶるだけのワンピースはホント優れものなんですよね。






でも男性陣は着替えなしでフツーに帰って行ってしまいましたけど…お尻濡れなかったのかなぁ?






■ おススメ、tubtrugs 






タブトラッグスは、2~3年前からの流行でしょうか…。ゴムでできたバケツなのですが、これってホント沢なんかに

行く山で、ポーンと車の放り込んでおくのにおすすめ。









濡れたものを気兼ねなく置くことができる。車はホントに第二の生活空間ですよね。私の愛車ジーノ君は、買い物専用車ですが、いつもクーラーボックスがあるのは、甲府はすごく暑いので買ってきたものがすぐ悪くなるから。
それに甲府のスーパーは買い物袋を5円で買わなくてはいけないので、ショッピングバッグは必携です。

このタブトラックス、最初は畑用に使っていたのですが、最近思うのですが、カラビナなんかのガチャ類を収納するのにおすすめ。ゴムなので当たりが柔らかくてガチャガチャいいませんし、汚れは拭いたり、水洗いできるし、油にも強い。

浅めの黄色のチューブのを使っていますが、取っ手を閉じればバッグにもなり、水ももちろん運べそうです。

なんか使い勝手いいので、最近はカラビナ類の専用収納カゴになっています。


ああ、大変だった。

初の岩登りの反省 芦川横沢

また例によって反省をば…なので、今回の芦川横沢の反省を書きます☆

■ ロープワーク&セカンド

今回はロープワークが入った沢でした。本当に後ろをついて歩くだけの沢デビューとはまったく違う。

と言っても、先輩が提供してくれる安全・安心の傘の下。ロープワーク初心者の私は、フォローだけ。
3人パーティのセカンドです。

大体、どんな人数でもセカンドは一番弱い人の席と登山では決まっています(笑)2ndに並ぶ山行では謙虚に(笑)

今回先輩が用意してくれた沢は、ほとんど岩登りだったんですが…岩登りに行きましょうと言われたら、もしかして行かないかもしれないので、うまいことしてやられたな!って感じです(笑)基本、垂直壁には、嗜好性がないのがワタクシ…

しかし、タイムリーでした。というのも、ボルジムにも飽きて、もういらないかな~と思い始めたからです。

お山とボルジムの関連性が良くわからなかったけど、今回の沢ではボルジムでの経験がかなり生きました。

特に大きな出っ張りを正対で跨ぐケースとか。アンダーで取るガバとか、滝の中のごく小さなスタンスに立ち、これまた小さなホールドを指の先で持つとか。

一体どうしてこの山行に連れて行ってくれたんだろうなぁ…。神様はいつも私にちょうど良い山を用意してくれるようです。

■ 核心は8mチョックストーン滝のトラバース

私にとって一番難しかったのは、懸垂下降ではなく、8mのチョックストーン滝の右壁面のトラバースでした。

というのは、ツインロープで登っていたのですが、中間支点にかけたカラビナから自分のロープを外したとき、

・次の人のロープが交差してしまった

からです。

後で先輩から、くぐればよいと言われましたが、くぐるほどのロープの長さがなかったのですが…
ロープの交差に気が付いたのが、

・一時停止できない小さなスタンスでのトラバース中だった

ので、先へ行き、次のランニング(支点)がセットしてある靴一足分くらいのスタンスのところで、交差を直そうとしたのですが…

・一旦テンションがかかったエイトノットがほどけない!! 

それも練習の成果あってタイインループにとってもきれいに結んでしまい…きつい!

そして、その支点がカムだったので…私は

・カムに体重を預ける、という信頼ができず…

だって

・カムに体重を預けたことがない

んだもん…その中間支点にセルフビレイを取ったものの、タイインループのエイトノットをほどいてロープの交差を直し、さらに結びなおすために、両手を開け放す勇気が出ず…

・ビレイループに直接結ばず、カラビナを掛けていればよかった

と思いました。 下で結ぶときどっちがいいかちょっと考えたんですよね。でも情報がなかったので適切な判断ができなかったので、基本通りタイインループに直接メインロープをエイトノットしたのでした。

結局、岩場のトラバース、そこは片足分のスタンスしかなかったので、片手はホールドから離すことができなかったので、かなり無理のある体制で、作業をする羽目になりました。

さらにロープが鋭利な岩角にひっかかっていて…ドキドキ、自分をテンション気味に先輩が引いてくれているので、岩角から外すのも大変…。ホールドに長い時間くっついているだけでも、腕力がいるので、ボルジム行く意味がありますね(笑)

というわけで、時間がかかった…先輩が心配して見に来ようとしたくらいです。

それにしても、リードで行ける人はエライですね。だってトラバース、確保してると言ったって、ホント、墜ちたら下まで行きそうです。

■ クライミングシステム

このトラバースでのツインロープの使い方は、3人で登るシステムのことでした。まだクライミングのシステムは、きちんと座学で教えてもらったことがなく、断片的な知識を寄せ集め、本でその不足を補う感じなので、3人で登るときにツインでロープを使う方法をよく知らなかったんですね。

ちなみにロープの使い方には
・シングル
・ダブル
・ツイン

があります。シングルはトップロープのスポーツクライミングで、ダブルはアルパインで、ツインはアイスや沢で、良く出てくる使い方ですが、ツインとダブルが混同しやすい。ダブルは2本の個別のロープを使います。ツインは1本を2列にして1本のようにして使います。

で、ツインは今回が初めて、でした。

この使い方は、たぶん、後続の二人のビレイが、念のため、ではなく、積極的にテンションを掛けるビレイが必要だったからではないかと思います。

このトラバースは助けにいけない場所でした。そういう場所では、テンションを活用して、墜ちる前に止める、のが重要ですね。

2本のロープを使う場合、難しいのは、ロープが交差してしまうことだということを身を持って体験した次第… 昨日は運動量的には少なかったので、そんなに疲れていませんでしたが、今日は右の肩関節が痛い…結構腕で維持して登ったからですね。前腕の内側も非常に凝っています…

■ 懸垂下降 素早く降りたい時

懸垂下降は、どうしても懸垂で降りないといけない場所は2か所のみでしたが、私が初心者なので4回ロープを出してもらいました。

残りの2回なぜロープを出したのか? それはゆっくり降りるよりさっさと降りたかったからです。

沢では落石の危険があります。特に樋上になっているところやゴルジュのところ、さっさと通過すべし。

実際、3回石が上から落ちてきました。ヘルメットは山では自己責任の究極の形ですが…もっていないで、落石に当たったら最悪ですね!

懸垂で新しく学んだ技は、ロープを投げずに、自分で持って降りること。ロープバッグが欲しくなりました。

傾斜が緩い場合や、ブッシュがある場合はロープを投げても引っかかるだけなので、ロープを繰り出しながら降りる。

≪ロープを投げる前の考慮≫
・緩斜面 :ロープが流れて行かない
・障害物: ブッシュなどの引っかかる
・風:風に持っていかれる
・距離: 遠い
・段差: 降りる壁に段差(バンド)がある

対策としては

1)投げずにロープを繰り出しながら降りる
2)ロープバッグを使う
3)ロープを後から降ろす 上のひとが繰り出し
3)最初はローワーダウンで下してもらう。ロープの流れができてから、後続が降りる。

です。

あんまり大変ではありませんでしたが、こういうのは大変でないというより、素早くできるということが要のようです。

山はよく知っていても沢のリスクは勉強不足…資料も少ない。もう少しリスクについての勉強が必要だな、と思いました。

≪今後の課題≫

・クライミングはあと少しはできるようになったほうがよい
・用具への慣れ
・片手でのロープ操作
・沢のリスクについての勉強

Saturday, June 22, 2013

明日は楽しみな沢☆

明日は楽しみな沢です♪

沢靴、デビュー! でも、この本でチェックしたら、今から行くところは、中級の沢になっていて・・・



 だいじょうぶなんかいな!あたし!! って感じです・・・(汗)

まぁ先輩と行くから大丈夫でしょうが・・・初級でいいのに、初級で。

ブログも何年もつけていると、去年の今日の記事などがブログ運営者から勝手に送られてきたりするのですが・・・ なんだか一年前との成長に自分でもびっくりです・・・。

まぁ、登山以外にないってくらい、集中していますからねぇ・・・。

登山のために捨てていること・・・

その① キャリアアップ (登山というか、山梨に来たらキャリアアップはありえないな~って感じですが)

その② バレエ (バレエはすっかりやめて、山一色です・・・。都会はバレエ恵まれていますよね~ 友達からバレエの話を聞くとホントにうらやましくなっちゃう!)

その③ 美白(笑) バレエでは日焼けはご法度なのですが、気にせず日焼けしまくっているような?

その④ 体重(笑) 山で遭難死しちゃう!を言い訳に高カロリー食をパクパク・・・反省しています。

その⑤ 英語 仕事で使わなくなったので、めっきり英語力衰え中・・・(汗)

その⑥ おしゃれ 山の道具にお金がかかるのでこのところ、服買っていませんねぇ・・・まぁイラナイし。

その⑦ 畑  最初は畑を頑張るつもりでしたが、めっきり後回し。

その⑧ ヨガ ヨガのワークショップと登山では登山を優先している今日この頃・・・アレ?

その⑨ ダーリン ダーリンと温泉旅行に行くついでが山だったのに、最近は、山>ダーリン>温泉の順になっているような???

その⑩ ベランダ菜園 ベランダ菜園は、本物の自然を前に、色あせました・・・

このまま私は山に吸収されていくのでしょうか・・・(^^;) なんだか、今年の夏は山小屋バイトまで
入って、ますます山女に変身しつつあるワタクシ・・・

これまでバレエで培った脚力や、一本足で立つ方法は、雪上でのアイゼン歩行に100%生きていると思います・・・うーん? 人生、何がどう役に立つか分かりませんね~。

しかし、ホントに年をとっても人間は変われるものですね~

私は人は変われるもの、自分で自分を変えていくことができる、というのが一つの信念で、その信念を支えている経験は

1) 非常に困難と思われた自立を成し遂げたこと (18で独立!)

2) バレエで体を改造したこと (体重10kg減!)

3) 英語をマスターしたこと(TOEIC925、IELTS7.0です) 

でしたが、山も入るのかもしれませんねぇ・・・だって、大阪時代の友人などがみたら、ホント今の私は超別人でしょう・・・

服装もクラッシーなものは着ていませんし(都会ではお仕事するなら必要です)、忙しさが何より違います・・・(笑) 都会の時は、多忙な人の中でも多忙な方に入っていたかも?

でも、まぁ基本的に核になるところは変わっていません。

・非ナチュラルなことが嫌い
・ホンモノ志向
・質を重視
・効率も重視
・合理主義
・国際志向

格になるところが、アートマン(その人らしさの本質) なんだろうな。

明日、晴れるといいなぁ・・・ さて、どんな遡行になるでしょうか?! 楽しみです♪

【参考】

去年の記事: 山と人のアレヤコレヤ 去年の今頃はアツモリソウのボランティアをしていた
 

Friday, June 21, 2013

わくわく沢、準備中♪

今日もしくしく悲しい雨です… まぁ降ってくれないと困りますが…雨の日の山もきれいですよね♪

今週末はどこのお山に行こうかしらと思っていたのですが、山の先輩が沢に連れて行ってくれるって!超ラッキー!

せっかく沢装備揃えたので、使いたくって堪らないんですよね~(笑)

装備の使い心地チェックにどこか行きたいっ! けど… 一人じゃどこも行けないのが沢。

ってわけで、なんという渡に船。ルンルン気分で準備しています♪ 

去年は、沢、初めて行きましたが、沢には沢の準備が必要です。

■ 防水パック

大型のビニール袋と小型のビニール袋の多用で、防水します。 ザックは大きくなく小型がいいです。

本当は引っかかる箇所の無いシンプルなザックがいいんですが、私は持っていないので、28Lのハイキング用パックで行きますが…

中が問題。バックパックの中身全体を包む大型のビニール袋、さらにその中に小分けしたビニールで完全防水です!

というか日帰り、半日なので濡れていいようにしていくっていうのがむしろ、ミソかもしれませんが…

ともかく、ザックの中はビニール袋大小複数使いで多用して防水です。

去年、小型のザックは外ポケットが複雑な形をしているので避けようと、冬山用のパック、ヴァリアントで行ったら・・・バリアントの生地って水を含むと堪らなく重くなる・・・てことを発見しました(ーー;)

やっぱり雪山用だしなぁ・・・。今回は、時間もちょっとだし、初心者用に簡単な沢と思うので、そんなにざぶざぶ濡れることはなさそう、なので、普通に日帰りパックで行こうっと。

■ウエア

ウエアは沢でどれくらい濡れる予定か?に寄りますが…去年は完全に泳ぐ系の濡れる沢でした。

その場合…下着は水着です(笑) そうウエアの思想全体が、夏のプール仕様!です。

夏のプールの完全制覇術としては、まずは水着は着ていく。さらに帰りは濡れたものがすぐ脱げるように誰もが工夫しているでしょう。

それと同じ作戦なのです。

沢登りの場合、

1)下着は水着
2)速乾性の化繊ウエア(普通の登山の服)
3)さらに、寒いときはレインウエア

です。

で、ドボン、と水に入って濡れてしまったら…? 帰りは濡れたままで車を運転するのは悲しい…(><) ので、ドライなウエアを車に用意すべし!

その際は、着替えが楽なもの(たとえばかぶるだけのワンピース)がおすすめです☆

あまり濡れそうにないので、今回は山でも愛用のファイントラックのアンダーウエアで行くかな~。

■ その他

その他、沢登りに必要な装備・・・

・ヘルメット 沢は要するに谷間なので、落石が…リアルな危険。マジ、石、落ちてきます。

・ハーネス 怖いところでは確保してもらうため。

・足回り 沢登り三点セット。 沢靴、ソックス、すね当て。 去年は、地下足袋草鞋、すね当てなしでしたが何とかなりました。

・ランチ 絶対カップヌードル。 寒いから温まるモノが良いのです! アツアツの湯をサーモスに詰めていくべし。


■ 廻り目平

金峰山の麓、川上村には廻り目平のキャンプ場があるのですが・・通るたびに美しい沢にウットリします。

沢って言ってもホントに川を歩いて遡及するだけの、ゴルジュとかがある場所ではなく、日当たりのよい川辺です。

今年は沢を歩く練習に、たき火でキャンプしつつ、ハイキングも交えつつ・・・川上村でのんびりキャンプするっていうのをやりたいな~。

ある人はキャンプを。ある人は沢を。ある人は山を。ある人は岩を。とあらゆるアクティビティが可能そうな廻り目平。

なんかポテンシャルを開拓したくなる場所なんですよね~♪

Thursday, June 20, 2013

ボルジム通い・・・ 迷走中

 ■ クライミングジム天

今日はボルジムの日でした・・・たぶん、10回目くらい。

今日は人が多く、あんまり課題にじっくり取り組むことができなかった・・・

ハングしている壁はあんまり長いこと張り付いていられないし・・・

スラブ壁で頑張りたいのですが、人が多い。

とりあえず、前来た時より上の課題ができたから、良しとしましょう・・・

クラックが新しく設置されていました・・・

カムとか持ってきているお兄さんがいた・・・





 奥に見える木の板は中が空洞になっていて、ぶら下がる系のクラックです。

でも、私はルーフはやりたくないし・・・

筋肉ムキムキのお兄さんにお任せしたい・・・

こういうの、やれたら何が山で役に立つのかしら?
これに足を入れて、腹筋・・・

うーん。 私は山でしそうにないからなぁ・・・


ボルジム、一体、山の何で役に立つんでしょう???


最近、なんだかますます分からなくなってきているような?


私はちょっと飽きてきたのですが・・・と言っても、対して登れないのですが・・・

なんかボルジムに行ってもあまり筋力トレーニングの効果も感じないし・・・

ただボルジムに置いてある本には、私が日ごろヨガで教えているポーズと同じポーズが大体載ってるんですが・・・

ヨガは、ボルダリングする人にはとても良さそうです。


Wednesday, June 19, 2013

Alpine Near Miss-survey 海外のひやりハット事件アーカイブサイト

Alpine Near Miss-survey という大変面白いサイトを発見してしまいました。

ここではニアミス・・・ひやりハット事件と日本語ではいいますね・・・を見ることができます。

興味深かったのがデナリ(マッキンリー)の報告… 6月のうららやか陽気の雪山で、一転して悪天候、本来するべきでない場所(PoloField)でビバーク・・・疲労と寒さによりクライアントが指を凍傷・・・・という流れ。

これはPoloFieldはビバーク地としては適さないということなのか、もうダメと言ったクライアントの力不足を示唆しているのか・・・

雪山に登る者としては、興味深いです。 

サイトはこちら。http://alpinenearmiss.org/features.php

番号をクリックすると詳細が見れます。(が英語です・・・)

デナリのヒヤリハット事件、PDFで読めます。
http://alpinenearmiss.org/includes/reports/1362185003.pdf


興味深いのが、どう考えても、エクスペディション(高所登山)と言えるような活動だと思えるのに、分類では、

Guided or organized recreational activity =ガイドされ組織化されたレクリエーション活動 

とされていることです・・・・レクリエーションなんだ・・・(汗)

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14000フィート(約4200m)のキャンプ地を午後出発・・・ 時は6月中旬・・・そして天候悪化、1、5mもの季節外れの積雪・・・視界はホワイトアウト、GPSを頼りに歩く・・・PoloFieldと呼ばれるあたりに入ったところで、クライアントの一人が「もう歩けない!」 そこはこんな天候の時に停止するには最悪の地帯だった・・・(ポロ競技場というくらいだから、ポロができるように広い開けた場所なのでしょう。調べたらありました・・・ここ。 ウエストバットレスルートらしい。) 着替えたり、食事したりして、体力回復し、出発。すると同じようなパーティが同じ場所で停滞しようとしていた・・・同じ理由で・・・。

Squirrel Hilの終了点近くで天候回復し、夜中に11000フィート(3300m)のキャンプサイトに着いた。
着くとクライアントが指が変だと訴え見ると凍傷であった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

というような内容です。

ウエストバットレスルート・・・って調べてみたら・・・・こんなツアーサイトがあった。

ツアー料金はたったの$6500!!

さらに条件を見ると・・・・

Prerequisites

  • Intermediate snow climbing ability 雪山中級
  • Glacier travel skills  氷河を渡る技術
  • Experience with backcountgry winter camping バックカントリーでの雪山テント泊経験
  • Excellent cardiovascular condition 心肺機能が良好なこと
  • Ability to carry a 60lb pack while pulling a sled そりを引きつつ、60パウンド背負えること
うーん?60lbって、たったの27kgなんですけど・・・(汗) こんな緩い条件だったら、基本誰だって登れちゃうんでは・・・・デナリ・・

6500ドルも払わず、普通にタダで雪山登山できる日本に住んでて良かった・・・

■ I have to stop

余談ですが、英語で どうしても○○しなきゃダメ!というニュアンスを伝えるのは

I have to・・・

です。 have to は主観を表す。 I have to stop とこの遭難未遂では クライアント1が言っています。

I must だったら 客観を表す。 

この状況でMustを使うなら、You must go on (もっと先に行かなきゃいけない) ですね。

ガイドも I have to と言われたから停止したのです。 もうこれ以上歩けない・・・停止してくれなきゃもうダメ・・・

ダメかダメでないかは主観が決めることなんだなぁ… 奥深い示唆のような気がしないでもないですね。

ムンターの研究2

難しくて、記事を書いても良い出来にならないため、ずっと後回しにしていたムンターの研究…(汗)

もういいかげんプロクラスティネーションはやめにして、やってしまわねば…ということで、えいや!とやっつけます…(はぁため息)

■ムンターヒッチの難しさ

ムンターヒッチの難しさは、基本的に、ロープに結び目を作るのに方向がある…ということだと思います。

そういう意味では、懸垂下降で必要になるムンターヒッチはあまり方向性を考えなくて良いのでラクラク。間違ってもカラビナのほうを架け替えたらよいのです。

ムンターの用途である、

1)引き上げ
2)重いものを下ろす



・降ろされているモノとの方角がある
・カラビナが固定されている

ので、結び目事態はちゃんとできても、カラビナとの方向性があり、向きが違うとロープのほうを訂正しなくてはならない・・・・ちょっと頭がこんがらがっちゃう…いまだに良くわかりません(汗)

出来たり、出来なかったり・・・(汗) 研究するのも、やになった(--;) 出来るけど、なんでできるのかワカンナイ・・・
 
■ 多様な作り方がある結び目

ムンターヒッチの作り方には
 ・アメリカ式
 ・ヨーロッパ式
 ・日本式?簡単として紹介されているもの
 ・指に巻く
 ・両手でメガネを作ってから作る スタンダードなもの

があり、どのやり方でも作れたらいいのですが、重要なのは、両手だけでなく、片手でも作れることです。

またカラビナがオーブンになる事故があることは必須の知識。また、制動がカラビナに巻き付いているだけなので、制動力を増やしたい時の方法、そして、半固定であることから、途中で停止したいい場合の結び目も必要です。

≪ムンターヒッチ これだけは≫
・カラビナの向き(ロープの向き)
・片手で作る
・ダブルムンターヒッチで制動力を増す
・ムンターで下降中の途中停止 ミュールノット (これはこれだけでややこしいので後述)


 これは引き上げです。

自分が引きあがると仮定して、ロープをカラビナに掛けます。

ちなみにこのカラビナはsimond(シモン)のゴリアテというタイプ。

確保器専用のカラビナとして買いました。基本的にハーネスのタイインループに着け、その先に確保器がある、という使用状況を想定して選んだもの。

ソフトウェア業界もだけど、○○システムとか勝手に命名してくれても、その略語がわかんないんだよね

BLCシステムって何の略~?! 

 ↓のほうのロープをねじってカラビナに掛ける。

ムンターはロープがキンクしやすいというのが実感できる・・・

すぐカラビナが回ろうとするんだな。


めがねの基本形を思い出して、閉じる方向にロープを掛けるとデキる。

間違うとただロープがかかるだけか、クローブヒッチかのどちらかになる。
















■ 
 これはなぜだか、反対側にできちゃった例・・・
  制動力を増したい時はループをもう一つ増やす。

 内側に増やさないと制動力は増えない・・・

 これがなぜか外側にできたりもする・・・
外側にループが増えただけの悪い例・・・

 これは懸垂下降時の制動力を増やした例。

外側にもう一回ループができている。とこんな風にほどけた風になる・・・

懸垂下降の時はこれでもよいのらしい。


 ■ 超おススメの2冊 

このロープレスキュー技術は超おすすめです! たぶん、カラビナの解説非常に詳しい!、登山で必要な各種結び目の作り方も、非常に多種多様なやり方が載っており、また、世界の情報も入っていて、もっとも詳しく、なおかつ情報が新しいのではないかな? 登山の技術書はえてして古い情報が峻別されずに載っているので、要注意です。 かなりおすすめ☆



終に沢装備ゲットしました☆

■ 終に沢装備ゲットしました

大峰 11500円

ネオプレンソックス

同じくすね当て・・・


7月の講習会まではまだ間がありますが、終に沢装備をゲットしました♪ 

悩んだんですよねぇ・・・。 山の先輩によると、「好日のスターターキットでいい」のでしたが、知人によると、







≪沢靴購入のポイント≫

・苔付き沢の懸垂下降は、ゴムよりフェルト。

・ネオプレーンのソックスは、渓流よりモンベルの方が滑り止めのボツボツがあり、良い。

・スパッツとセットで買うお徳用は!ソックスがブカブカで、水がたまり、チャプチャプ水あり状態になり駄目

・ソックスサイズは、たいていSML、2センチ刻みなので大きい場合、ウール製ソックスをネオプレーンの中に履き調整。

・地下足袋足裏ゴムは、指割れしていて岩に当たり痛い時あるみたい。

・大峰はフェルトも13ミリで厚いのも買いの選択ポイント。


確かにベテラン沢ヤさんからも、フエルトの厚みがポイント、と聞いていました。ので、5000円ほど高額にはなりますが、大峰で揃えました。 大峰はキャラバンの定番の品です。

というか、初心者は全員大峰らしく、大峰以外の製品は店には置いてありませんでした(^^;)。

ソックスは私は、モンベルのウィックロンが履きやすいと思ったのですが、ICIには沢で履けるソックスはおいていない。

まぁネオプレンならいいか・・・というわけで、ソックスは妥協です。

ああこの靴履いて、キレイなお水の中をちゃぷちゃぷしたいな~! 

去年はせっかく沢デビューだったのに、そもそも悪天候の日で、とっても寒かった・・・ 

今年こそは、キラキラと水面が光り輝くような暑い日に、冷た~い水の中を歩きたいです!

しっかし、次の講習会は、岩登り講習会なのに・・・なんで沢でやるんだろうなぁ・・・はぁ・・・。

≪参考サイト≫
町内の山

沢ぐつ悩み中  しかし、まぁこれだけの店に行って、それらの商品を比較し、専門店で買わないとすれば、専門店は商品の価値を説明できなかったってことなんだろうなぁ・・・。 

山の世界は、ホント、商品を売る、という努力は他業種と比べ、あまり熱心でない。

沢シューズのこと

初の沢登りの感想

Tuesday, June 18, 2013

面白い山の見つけ方 その2 山をブレークダウンする方法

■ 百名山は個性がない目標

深田久弥さんは、文学者であった妻の盗作で名を成し、その後初期の苦しい時代を支えた妻を捨てた、女の風上には決しておけない嫌な奴

私は尊敬もしていませんし、そもそも一番楽なルートからピークハントして山を知った気でいる百名山的な山登りが嫌いですが、

「どの山に登っていいか分からない登山者に分かりやすい指標を与えた」

という功績は甚大なものがあると思います。

そう…登山者の皆さんは、色々聞いてみますと…どこに登ったらいいか分からないみたいなんですよね(汗) なんでだろう???

■ 山をブレークダウンする方法

たとえば 私は家から甲斐駒が見える。あの美しいシルエットを見て、登りたいな~と思わない人はいないでしょう。

登りたい!理由は単純!!家から見えるから!!!

というワケで、甲斐駒がひとつの目標になります。

甲斐駒で一番難しい山と言えば、無論、積雪期甲斐駒。 ああ、登りたい!

コレをたとえば、ガイド登山で行ってしまうと、山がつまんなくなる。

 ”目標を達成するために手段を選ばず”とはガイド登山のこと…あっけなく一発で登れておしまいです。山頂付近の危険個所では、登るあなたのアイゼンワークが心もとないという理由で(つまりスキル不足という理由で)ザイルを出してくれるでしょう。

脈絡もなく、いきなり達成してしまった山には愛着も湧かず、達成感も湧かないでしょう。

しかし、私なら、甲斐駒はこうします。

甲斐駒は南アの中では難しい山に入りますから、まずは、南アデビューからです。

1)無雪期 仙丈ヶ岳で南アデビュー お花畑とカールを楽しむ
2)無雪期 北岳  
3)無雪期 鳳凰三山
4)無雪期 甲斐駒 北沢峠から(一番やさしいルート)
5)無雪期 甲斐駒 黒戸尾根から
6)積雪期 夜叉神峠・高谷山

 ここで一旦お休み。積雪期の入門山岳エリアは八ヶ岳のため、八ヶ岳で雪山修業… 冬天狗まで。

 冬天狗をやるには…
  1)無雪期 天狗岳
  2)残雪期 北八ヶ岳
  3)積雪期 北横岳
  4)厳冬期 北八ヶ岳
  5)厳冬期 天狗岳

 くらいのステップが必要となります。ここでやっと、本流南アに戻れる。

7)残雪期 仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳 
8)厳冬期 鳳凰三山

9)厳冬期 甲斐駒

パチパチパチ~! 9つのステップがあるのです。その上、5つのステップがある。ので、甲斐駒一つ登るのに合計14の山をこなすということになる。

こういう風にしないと無理なく登れるようにはなりません。

だって、足と山が揃っていないでしょ。

さらに、これらの9ステップの山はすべて本番のため、足慣らしの山、つまりトレーニングの山が要ります。

ということは南アの前衛の山に行くべきでしょう!ズバリ…

1)櫛形山
2)荒倉山
3)入笠山

じみ~なところで、無名の里山 八頭山、などもありますが、地図が読めないといけない山なので、これはこれで、別の意味で本番になってしまうので… こういう山は、料理に例えるなら、胡椒とか七味みたいな存在です。

登山と言えば、やっぱり、あくまでメインディッシュは中級山岳です。

中級山岳(日本アルプス系)がレストランで食べる食事とすれば、日帰りのハイキングの山は、いうなれば、定食屋かビストロで食べる日々の食事…栄養はココで取っているのですから重要ですが…
こういう山は何度も通って、自分のホームグランドとするのがよろしいです。

■ 山をビルドアップする方法

私の場合、ホームグランドは茅ヶ岳です。

理由は単純。甲府市北部に住んでいるから。一番近い日本百名山。

ホームグランドなので何度も登っています。最初は一日がかりで登っていましたが、今では往復3時間の山です。

茅ヶ岳は奥秩父の前衛の山です。 ということは…奥秩父ともお親しくしたいですね♪

奥秩父を知る…と言えば、主稜線くらいは歩いておきたい…ということで、主稜線は?というと、金峰山・甲武信岳の稜線です。

最近、達成しました♪ ちなみにこの稜線は分水嶺でもあります。

たとえば、登りたい山は甲斐駒のようにブレークダウンするのではなく、ビルドアップすることもできます。 

つまり演繹法ではなく、帰納的に山行計画を作るってことですね♪

1)茅ヶ岳 (ホームグランドの山 起点)
2)金峰山 大弛峠から   理由:2時間半だから
3)瑞牆山 次に優しい山 
4)金峰山 廻り目平から
5)金峰山 瑞垣ルートから
6)甲武信岳 千曲川源流から
7)金峰山 黒平から
8)甲武信岳 十文字峠から
9)金峰山~甲武信岳縦走

こうなると、今度は、雲取・笠取山の方から全山縦走 が視野に入ってきます…すると

1)雲取山 ピークハント
2)笠取山 ピークハント
2)雲取・笠取縦走
3)雲取山~金峰山全山縦走

これらの前座となると浮かんでくるのは、乾徳山。ピクニックなら西沢渓谷。

1)乾徳山
2)西沢渓谷

これだけでもう結構1年のシーズンが終わりそうですね(笑)?

おっと、その前に、金峰山では五条岩に登りたい?すると多少の岩登り技術が必要に。というわけでボルジム通い(笑)

乾徳山が見えてくると、奥秩父最高峰の北奥仙丈ヶ岳などにシャクナゲ新道から登るというのもおもしろそうだな、とか見えてきますよね? というわけで来年の山は決まり!です。

さらにホームグランドの里山茅ヶ岳といえば、兎藪。地図が読めないと行けない。

さらに金峰山の前座は、茅が岳一座ではなく、他にもあるでしょ、というわけで、中津森とか、ハイキングの山なら、昇仙峡付近の山、藪山ならチョキ…などと色々と登っておくべき山が出てくるわけですね♪

奥秩父は別名東アルプスなので、滝子山まで続く稜線も気になりだします。そうすると、御坂山塊が見えてきますし、御坂山塊が見えたら、富士山が見えてくる。富士山が見えたら、箱根の山も・・・というわけで・・・

そうこうしているうちに、百名山なんて、なんだか蚊帳の外の話になるんですが…? 

なんだか近場でも十分忙しくないですか?

みんなはならないのかな~? それが不思議。


Monday, June 17, 2013

面白い山の見つけ方

本当は、山友と聖と光にいく約束があって、聖光小屋から一周してきたかったのですが…友人とスケジュールが合わず…残念なことにお盆明けになってしまいました。 ああ~今週末台風とかで、山が流れたからな~・・・

■ 山のシーズンと概要

山って、ベストシーズンがあります。 大体こんな感じ。もちろん、8月が繁忙期。

4~5月 残雪期の山 厳冬期は登れない北アの高山 腐った雪を味わう
6月   梅雨。 お花の山。八ヶ岳。沢シーズン開始。
7月   南ア、中ア ベストシーズン
8月   北ア、中ア ベストシーズン
9月   初秋 空いているアルプス満喫 縦走シーズン  
10月 紅葉の山 高山から初めて低山へ
11月 登山閑散期 どの山も空いている 下手したら雪 日が短く日帰りしづらい
12月 初冬 易しい雪山で足慣らしシーズン
1月  厳冬期突入 お正月以外はシビアな雪山 または 冬枯れの低山、藪山ハイシーズン 
2月  厳冬期 かなり寒いシビアな雪山  冬壁のチャンス到来
3月  厳冬期~残雪期 雪が落ち着き、雪山ベストシーズン 雪のロングルートチャンス到来
4月  残雪期&花 

・・・と、一年は巡る訳です。 大体、山の雑誌もこのような感じで回しています。

ので、こういう流れでいくと大体混んでいる山に当たる・・・(汗) 

混んでいない山が好きな人は、
 
 ・比較的知られていない場所にいく
 ・季節を外す
 ・時間帯をずらす
 ・マイナーなルートを取る
 ・一日ずらす

かですが、混んでいる季節は、やっぱり山の表情も素敵なことが多いのです。ので作戦は、
マイナールート狙いです。

■ 気になる場所 

先日、金峰山に登り、去年から気になっていた金峰山小屋、やっぱり気になりました。 






















去年、ちらっと泊まりたいな~と思ったんですよね。Kikiさんがヒュッテという雑誌の表紙にコタツに入っている姿で出ていました。 

金峰山小屋・・・とっても居心地良く、細部にまで手が入っている感じなんですよね。

丸いテーブルがトレードマーク。

我が家のテーブルも丸いです♪












たぶん、管理する人がマメな人で、あちこち手入れするのが好きなのでしょう。

これは特注のストーブ囲いだそうです。 床も上手に仕上げられていて、快適そう!



















避難小屋?自炊小屋?


ただ、金峰山小屋は、小屋の地理的な位置的に、山梨からだと、フツーに十分日帰りできてしまう場所・・・

なので、イマイチお泊りする必要性がない…

のが悩み?です。 だって、日帰りの山だし・・・

でも、お泊りしたーい!


■ 月齢と山


どうするか? 

ラクラク過ぎるというわけで、楽しむためには何らかの工夫で、難易度を上げたい。

作戦は、
 ・ロングなルート
 ・紅葉
 ・雪の時期
 ・ナイトハイク
 ・小屋のイベントに参加

というわけで、夜のナイトハイクは楽しいかな~と想像しました。おりしも週末はスーパームーン。

私は金峰山山頂の五条岩と満月を眺めてみたいんですよね~ 夜にあの稜線を散策したいな~

月齢を調べてみると、今度の土日は、すてきな満月~。うーん夫もこれなら一緒に行ってくれるかなぁ?

ああ・・・でも満月に近いなら、鳳凰三山も山上の花崗岩の突起と月を見たい・・・ステキ・・・ ああ困ったなぁ・・・。


 

 これなら月夜でも歩けそうだし・・・
 晴れれば五条岩と丸い月がみれないかな~   南中が18時ごろだから期待できる?


余談ですが、星の観察には、月がない新月の夜の方がおすすめです。




 
















■ 日本登山大系 8 『奥秩父・八ヶ岳・中央アルプス』

そして、面白い山発見のガイドブック、日本登山大系で、図書館で研究です♪

奥秩父は、”幽玄” ”情感” ”思索と漂泊” ”スポーツ的というより、沈思黙行”・・・

いいですねぇ~。

読んでいたら、

積雪期全山縦走 雲取~キンプ 

が出ていました!

烈風なし、雪崩の恐れなし、雲取山ロープウェー起点(笑)。これなら私にもできそう?! 

1日目 雲取小屋泊まり 
2日目 笠取小屋 テント泊
3日目 甲武信岳 泊
4日目 富士見平小屋泊 ハイライト もっとも美しい原生林
5日目 富士見平 瑞垣ピストン

■ 行ってみたいバリエーションルート

木賊山 鶏冠尾根
戸渡尾根(近丸新道) 下山に最適 
十文字峠道 白康山
北奥仙丈ヶ岳ヶ岳 シャクナゲ新道
国師 天狗尾根 明るく静か 


足が揃わない夫婦登山

■仙丈ヶ岳で

今年のGWは仙丈ヶ岳と甲斐駒をダブルでというのが私の希望だったのですが、夫と出かけて大変な精神的挫折を味わいました…
今年の仙丈ヶ岳

登山に詳しくない人のために言うと、仙丈ヶ岳なんてたった4時間の山、雪山と言ってもGWは、季節柄寒くもなく、歩くの夏より簡単です。だから甲斐駒とダブルなんですよね。

山はその人の本性を暴く、といいます。この事件がそれに相当するかどうか…でも、そうかもしれません。

というのは、夏道より歩きやすいような残雪の仙丈ヶ岳で、唯一の危険といえるホワイトアウト…、その日、5月4日は、北アは遭難者が出たほど。実は知人も遭難していました。

仙丈ヶ岳でも、季節外れに一瞬の吹雪きがありました…まぁ30分続いたかどうかで、大した時間は続かなかなかったのでしたが、ちょうど小仙丈ヶ岳のピークでドキッとするほど、白くなった…

登山のオーソドックスな考え方としては、当然リスク回避です。つまり止まらないで樹林帯までさっさと歩く。折しも、それはサクサク降りれるラクラク雪山の下山、登りは1時間でも下りは10分の道でした。吹雪に巻かれる前に、方向が見えているうちに、安全地帯の樹林帯までまで逃げ込むべし、これがオーソドックス。

夫に「休憩しないで歩いて!」と私。ところが、彼の反応は

「僕歩けない」 = 仮病

だったのです…。 

NOというメッセージを伝えるのにも色々な方法がある… 

私なら「心配しないでいいから先に行って」と言っておしまいのところ。

私も大きな声を上げたのですが、それにはちゃんとした理由がありました。  

この事件は、夫の精神の弱さを象徴する出来事として、私の心に大変大きな傷跡を残しました。

彼、ほんとうにヘタレだったんだ…

本当のピンチに陥った時に、この人は頑張るのではなく、むしろ頑張らない選択をする。これまで他の人が夫を、ごまめ扱いしても、私は夫のことをごまめとは思わないでいました。(ごまめとは大阪の方言です。)

でもこの事件で、夫はごまめなんだと理解しました。 

本当のピンチの時にも、ヘタレになってうずくまり、逆に頑張る人のお荷物になってしまうだろう…ってことが一瞬にして分かったのでした。

■ パーティで一番弱い人にならない 

登山というのは、常に一番弱い人に合わせます。それぞれのメンバーが自分の力をアップさせようと頑張っていることが前提。

こんなイメージ…
                            Cさん
               Bさん     ーーー上限ーーーー
            ーーー上限ーーーー    ↑  
                 ↑
   Aさん                                Dさん
ーーー上限ーーー                     ーーー上限ーーーー    ← --☆ 頑張ればココ
   ↑             ↓                     ↑
           ーーー下限ーーーー                ↓
                             ↓    ーーー上限ーーーー
                         ーーー下限ーーーー
   ↓
―――下限―――                                      ← --★ 頑張らなければココ


登山では、一番弱い人に合わせますから、一番弱い人が遭難したら全員遭難です。登山中止。

一番弱い人がリスク要因なのです。けれども体力差があるのは当然なので、このリスクは頑張ることを前提で受け入れられています。

この場合だとBさんが頑張らない選択をしても、パーティ全体のレベルを押し下げることにはなりませんが、もし、AさんやCさんが頑張らない選択をすると下限はさがってしまいます。

逆にみんなが頑張る選択をすると、このパーティのレベルは☆の位置にきます。

という事情で、Aさんが頑張るということを前提にAさんの弱さと言うリスク要因は受け入れられているというのが、登山をグループで(パーティで)登る時の前提です。まぁ昨今ニュースをにぎわす生活保護と同じですね…どうしても頑張ってもダメだから…が前提。わざわざサボろうと思ってもらう人が多いのが昨今。

一番弱い人は大抵の場合、新人とか年齢が一番上の人、あるいは女性、なので自分が相当してしまったら・・・もう頑張るしかありません。それしか誠意の見せようがない。

Bさん、Cさんにとっては、ゆとりがある山であっても、Aさんにとっては実力ギリギリの山です。

本題に戻りますと、つまりAさんの下限がアップすることが、このパーティの全体のボトルネック。

パーティで登るとき一番重要なのはそのパーティで自分が一番弱い人(=ボトルネック)にならないことです。

だから、「足が揃っている」っていう言い方するんですよね。

■ 足が揃っている

足がそろっているというのは、2つのことを意味します。

1)歩ける能力が大体同じくらいの人が寄り集まってグループになっている
2)山のレベルと歩く人のレベルが同じくらいで無理がない 「山と足が揃っている」とか言います。

この仙丈ヶ岳は、登りやすく、たったの登り4時間、下り2時間、合計6時間の山。

体力が下降気味とはいえ、まだ40代の私たち夫婦にとって、2)山のレベルが歩く人のレベルと同じくらいで無理がないという条件は、当然ながら十分満たしています。

ついでに付け加えるなら、林道歩きは1時間ほどで、ザックはよそのご夫婦が夫20kg妻15kgほどを担ぐのが通常の中、軽量化していき、私たち夫婦は、2人そろって11kgほど。軽い。定着テント泊なので、山そのものは空荷に近く、4kgほどもないくらいで登っている。というわけで、山のレベルは、本来のレベルより易しく難易度を下げられているのです。

要するに、夫がヘタレとなり、歩くのを放棄するような、厳しい山ではないのです。

仙丈ヶ岳が厳しい山であるのは厳冬期だけです… その印象に彼は引っ張られたのか?それともどうしたのか私には分かりませんが・・・原因が何であれ、はっきり問題になったのは1)です。

この仙丈ヶ岳の山行が、私に突き付けたのは、1)でした。それも、厳しく。

夫とは足が揃わない…。

揃わないのではなく、意思の力でもって揃えない、という選択を彼がしたのです。もう彼とは山には行けない…

私にとって、夫と山に行くのは、日ごろ日常生活の中で不足している二人だけのクオリティタイム(質が良い時間)を補うデートの意味がありましたから、これは、彼からデートの否定、ひいては結婚生活自体を否定されているような気がしました。

それで落ち込んでいたのです…。 山がダメなら、他の手段で。

■ 新しい山友ゲット

…というわけで、山に夫と一緒に行けないのなら、平素の日常で欠如しているクオリティタイムを補う、別の手段が必要です。夫婦の時間と絆を作る活動が要ります… どうしましょうか…。

ちなみに夫が山パートナーの地位を去った仙丈ヶ岳の後、メジャーな山行といえる金峰山・甲武信岳で本当にゴキゲンで素敵なパートナーをゲットしました。心強い!

神様は本当に必要な時に必要な人を与えてくださるもの・・・という気がします。


Sunday, June 16, 2013

ムンターの研究 1

はぁ・・・やっとムンターヒッチまで、たどり着きました・・・。

私のTo Do Listは、登山、精神生活、家事、ヨガ、食事…みたいなカテゴリーなのですが、そのうち優先順位が高いもの、緊急度が高いものから、こなしています。

で、最近のリストは

・冷蔵庫 整頓
・野菜 下ごしらえ
・懸垂下降確認
・ブーリン
・戸棚整頓
・ドーシャ
・図書館 返本
・沢靴
・ムンター
・読書リスト
・夏山研究
・セーターを洗ってしまう
・ANZの口座を閉じる

などといったリストが並んでおり・・・ ムンターはかなり重要度が高い結び目にも関わらず、簡単な結び目なのに、すぐ間違う・・・なぜか難しい・・・という結び目なので・・・なかなか、取りかかるのにたどり着けないのでした・・・。

ムンターヒッチ なんかホントに何が良くわからないのか分からないのですが、できたりできなかったりする・・・

■ クローブヒッチとムンターは双子

クローブヒッチとムンターヒッチ、もっとも初心者に分かりやすい作り方は、まずメガネをロープで作る作り方です。

メガネ → 重ねれば クローブヒッチ 
     → 閉じれば、ムンターヒッチ

重ねれば固定。
閉じれば半固定。

分かりやすい。 けど、これがまた奥が深いんです。
メガネを作る
閉じる

 出来た輪にカラビナを掛ける。


 カラビナを返すとこうなる。 下のロープが安全環にかからない向きなのが重要。 (参考:ムンターのゲートオープン



■ ムンターヒッチ=半固定

ムンターヒッチの用途はたくさんあります。 それは半固定、半分くらい摩擦がある・・・という性質から。

≪ムンターヒッチの主なる用途≫
 
 ・カラビナでの懸垂下降
 ・ロワーダウン
 ・引き上げ
 ・重いものを下ろす

です。

これらのうち、(ロワーダウン)(引き揚げ)、(重いものを下ろす)、は、3つとも、基本的に自分を移動させるのではなく、相手やモノを移動させることなので、リーダーでない限り必要ではありません。

さらにロワーダウンと引き上げは、同じシステムで、下ろすか、上げるかだけのことなので、同じ。
ロワーダウンと重いものを下ろす、のは、対象が人か?モノか?の差だけなので、同じ。

というわけで、結局は

1) 自分を下ろす: 懸垂下降
2) 相手を動かす: ロワーダウン、引き揚げ、重いものを下ろす

の2種しかないことになります。 

一般登山者の立場では、自分がリーダーではない、ということが前提なので、ムンターヒッチの出番は、さらに減り、1)の自分を下ろすシチュエーションが唯一、となります。

■ 自分を下ろす方法

さらに自分をロワーダウンさせる(つまりラッペル、懸垂下降)方法としては、

1)確保器を使う方法
2)エイト環を使う方法
3)カラビナとムンターを使う方法
4)腰がらみ、肩がらみ

などがあり、現在の主流は1)の確保器、ビレイデバイスを使う方法で、エイト環も古い技術に入るくらいですので、カラビナ+ムンターの登場出番は、かなり後ろのほうです。

これが、どんな時も最初に出てくる、自己確保(セルフビレイ)に必ず使うクローブヒッチが出番が一番バッターくらいなのと比べ、ムンターヒッチが後回しな理由です。

けれども、確保器やエイト環を持っていない状況というのは考えられるので、知らなくても良いということにはならず、必ず知っていなくてはなりません

余談ですが、ムンターヒッチは半マスト、半固定、イタリアンヒッチ、などとも呼ばれるそうです。

■ 指に巻く作り方

ここまで 解説してやっと作り方に来るわけですが・・・まず第一の要素はカラビナとムンターヒッチでのラペル(懸垂下降)ですので、両手で作って構いません。

先ほどの一番簡単な閉じる、という作り方の他に、指に巻くという作り方もあります。どぢらでも結果が同じなら、好きなほう、やりやすいほうで構いません。

どちらにしても、ポイントは、

★ 変D型ではなく、HMS型カラビナを使うこと

★ ロープの流れの向き カラビナのゲートを押し開ける向きにならないこと

★ 安全環付カラビナを使うこと

です。
 






 で、指の代わりに カラビナを掛けるとこうなる。
  縦にすると、メガネで作った場合と同じ。

 やっぱり指より、メガネが分かりやすいとお思いますが・・・

 さらに分かりづらいのは、

 A)両手で作ってカラビナにかける

のではなくて、

 B)カラビナに直接片手で作る 

ケース・・・ 


ムンターは手ごわいので、B)は記事を改めます。


ムンターマスターへの道のりは遠い・・・。あ~疲れた。

Saturday, June 15, 2013

登山者が覚えるべき 結び目

■ 初心者が覚えるべき結び目

登山に必要なロープの結び目は 重要な順に

≪入門編≫
1.エイトノット (これができないとアンザイレンできない)
2.クローブヒッチ (固定。ロープを流れないように固定する。メインロープの自己確保用)
3.ムンターヒッチ (半固定。 これができないと、カラビナでの懸垂下降ができない

です。

さらに実は誰にでもできて、名前を知らないだけの結び目があります。これらは、改めて覚える必要はなく、単に名前を聞いたら終わりです。

≪入門以前 ≫ 既知の結び目

4.ガースヒッチ (立木にスリングを掛けるときに使う。セルフビレイをするときに使う)
5.オーバーハンドノット 
            (普通の一つ結び。 ロープを連結するときにダブルフィッシャーマンで使う。または、懸垂下降での末端すっぽ抜け防止に2個連続して結んで使う)

この5つの結び目をマスターする、というのが、ビギナーのまず第一歩目の課題となります。

■ 非常にむずかしいムンター 

しかし、これら3つの結び目の中で、一番難しいのは、ダントツに ムンター です。 

ムンターはそれだけで学ぶのに半日は少なくともかかりそうな結び目です。

というのは、ムンターに関しては、ロープの流れの向き、というものがあり、結び目の作り方も各種あります。

というわけで、ムンターをマスターするだけで一苦労なのです。

■ 初級編 

次に知っておくべき結び目は、

≪初級編≫
 1.ブーリン (もやい結び。自分をロープに片手で固定する。立木にロープを固定する)
 2.ラビットイヤーノット (自己確保で、先に二つカラビナをつけることができ、鎖場の通過に使う)

です。 これらは、

ブーリン → スリングのガースヒッチ
ラビットイヤー → デイジーチェーン もしくは、スリング2本使い 

で、代用することができるため、知らなくても何とかなる、という意味で、必須ではありません。

固定(クローブヒッチ)と半固定(ムンターヒッチ)は、知らないとどうにもなりません。

というわけで、登山では、少ない道具(資源)でやりくりする、という価値観が生きている、ということがわかります。

この価値観を身に着けるのが、まっとうな?山ヤ?への一歩?

■ 中級編 フリクションノット各種

ここまでは、ピンチに陥っていないケースに念のための安全確保に使う結び方でした。

中級編では、ピンチの脱出に必要な結び目です。

(念のための技術)から(ピンチの克服への技術)へと橋渡しする結び目は・・・各種のフリクションノットです。

フリクションノットは、懸垂下降のバックアップ(落ちたときの保険)として最初に登場しますが、結局はロープの登り返しに使う技です。

≪フリクションノット≫
1.プルージック
2.マッシャー
3.オートブロック
4.クレムハイスト

があります。 これらはぜんぶメインロープに単にロープをぐるぐる巻きにする、ということで、結び目というよりはぐるぐる巻きです。 

全部用途は一緒です。ただ、それぞれ、メインロープとぐるぐる巻きに使う紐の相性によって、効きの良さが違う。 効きの良さというのは、やってみないとわっからない。

これには、プルージック用に作られた径の細いロープ(6mm以下)を使うか、スリングを使うか、など、工夫の余地があり、各登山者の好みや創意工夫が現れるところです。

これはこれで一つの領域になる。

■ 上級編

結び目は 用途とセットで覚えるのが大切です。と誰しも言います。

・・・が、基本的に用途を概説した本はなく、クライミングの本は、アンザイレンならコレ、という書き方しかしていません(汗)。

大体、登山の世界って、ベテランが言っていることと、初心者に手に入る情報の乖離が大きいんだよな・・・(ため息)

ので、エイトノットを一つ覚えて、他にどんな用途があるのか? を知ることは、上級編になります。

しかし・・・一般にビギナーは多彩な用途が必要な山に行くことがなく、行ったとしても、おおよそはベテランと同行するため、用途を考え、結び目を選び、自己解決する、という状況に陥ることは、きわめて少ない。

そのため、ある用途(ニーズ)があって、それを解決する結び目は・・・?と考えさせられる状況が置きません。

よって空想の範囲をでません。ここらがベテランの知識と経験の披露どころかなと思ったりしますが・・・

≪エイトノットの別の用途 (空想)≫
1)ロープとロープの連結
2)ロープの中間に作って握りやすくする (インラインフィギュア・エイトノット
3)ロープ末端のすっぽ抜け防止 (でも、普通にオーバーハンドで問題ないよな~)

一体エイトノットはハーネスと結ぶ以外、何に使えるんでしょう?? だれか教えてください☆

■ 追記

初心者のためのロープワーク講習会やります。全5回コース!

不遇のブーリン&『生と死の分岐点』

■ アンザイレン用

ブーリン結びは、日本語では、もやい結びです。

もし、大雨や津波で自分が流され、ヘリで空中から投げられたロープに自分で自分を連結しないといけない、となると必要になる結び目です。

というのも、ブーリンは片手で結べるからです。

ロープと自分を結ぶことをアンザイレンと登山では言いますが、登山で使うアンザイレンのスタンダードは今、エイトノットです。

でも、エイトノットを片手で結べる人はいない。 片手で結べるというその一点において優位があるのがブーリン。

≪アンザイレン用≫
 
 ブーリン  → 片手で結べる
 エイトノット → 片手で結べない

というわけで、非常用・緊急用として、知っておいた方が良い結び目としては、ブーリンの勝ち。

■ なぜブーリンは登山で使われなくなったのか?

ところが、登山では、ブーリンはアンザイレン用の結び目としては追放されてしまいました。

なぜか?

それを勉強して、愕然とした・・・ 

・・・というのも、このために亡くなった人がいると思うと…なんとも人間の愚かさや稚拙さを感じずにはいられなくなったからです…

それは 【リング負荷】という言葉で 『生と死の分岐点』では表現されていました。

こういうことです・・・(汗・汗・汗)

リング負荷がかかったブーリン 

1) ブーリンで作った輪にカラビナを掛ける。 

2)そのカラビナを引っ張る。

3) さて、どうなるでしょう~????

⇒ ほどけます!! 

考えてみれば、 そんなの当然じゃんかね~!! 

写真の矢印を見てください。カラビナを引っ張れば、結び目がほどける向きに力がかかるのは、当たり前、当然しごくのこと・・・。

ところが、これで登山の歴史の中では、何人もの人が死に、重要な訴訟が起き、何人もの賢い人が膝を突き合わせあって、議論し、今のエイトノットへとシフトしてきたのです。

詳細は『生と死の・・・』に詳しいです。 





← ちなみにこれだとブーリンは、ほどけず、締る方向にしか、力はかからない。

登山の世界でも、当然使えます。 

つまり、生半可なロープワークはむしろアブナイ、と私が思うのは、このような理由からです。

登山界は、間違った使用法を、事前に教えておくことにはあまり積極的でなく、むしろ後回しのようです。

というわけで、ロープワークを勉強する人には、自衛する姿勢が必要です。


■ 必読 『生と死の分岐点』

このようなありがたい話が書いてあるのが、『生と死の分岐点』です。


もう、必読!!

ところが・・・ ここにも ハードルが・・・。 なんと『生と死の分岐点』は、書庫 にしかないのです。

■ 知的水準

私は学生時代の4年間を司書として過ごし、もっぱら図書館の専門書に埋もれて過ごしたので知っているのですが、本が閉架におかれるか?開架におかれるか?は、基本的に、人気で決まります。

人気があれば、開架。 けれども、閉架におかれると、目につくことがないので、ますます人気がなくなるということに・・・

そこで、その図書館の良心、あるいは、知的な意味での、水準の高さ、というものは、いかに人気に左右されずに、良書を開架に並べるか?ということになります。

(間違いなく、『生と死の・・・』は良書ですよね?! ココで意見が分かれたら、もう目も当てられませんが・・・)

ちゃんとした有能な司書がおり、選書委員会が優れている、そんな図書館では、良書が手に取られる位置つまり、開架にある。

また、読者層のレベルというものも、どのような本が開架にあり、どのような本が閉架に追いやられるか?で推し量られます。

この本、甲府県立図書館にあります。ぜひ借りてきて読みましょう!! 

ちなみにアマゾンでも売っています。続編も出ています。こちらは図書館にはない・・・これが示唆するところは…(言うまい・・・--;) 




これはオマケ。 マイロープバッグ? 大阪 空堀の、クリームパンが激ウマのパン屋 イエナの袋(笑)









Thursday, June 13, 2013

懸垂下降体験会 @夜・・・(><)

昨日は世話になっている山の先輩に、懸垂下降の確認をお願いしていました。

私がお願いしたのは

・各種の方法の制動力の違いを知る
・ロープのセットの仕方
・手順の確認

でした。だって懸垂下降、怖いんですもん・・・。何が? って事故がですよ~。

懸垂下降そのものは別にむずかしいことはないのですが、事故になった場合に大きな事故になるのが懸垂下降。

自分でも公園などで復習したいのですが・・ロープ、結び目の練習用に短いのしか持っていないので、懸垂下降は、できないんです(><)

だってね、降りようとする距離の倍の長さ要るでしょう?懸垂下降・・・やっぱり買おうかしら・・・?
といっても、買ってどこへ持っていくんだ?!ロープ・・・ 生半可なロープワークは、本番の山では、ベテランと一緒でないと出番なし!です。 

っていうわけで、講習の復習をしたいわ、ロープワークは身に着けたいわ、なんですが、ロープをもっていないからできないという、言い訳はこれくらいで、本題。 昨日の復習!!

腰がらみで下降中
・肩がらみ
・腰がらみ
・カラビナ+ムンター(半固定、半マスト)
・エイト環
・ATC

・垂直の下降
・ランニングの取り方
・宙吊りからの脱出
  (バックアップ=フリクションノットからの派生)

をやってくれました。 私はエイト環で加工したことがなかったので、上のほうしか期待していなかったのですが、垂直の足場がないところでもぜひ降りてほしいということで・・・ああ~暗いし怖かった!

ランニングと言うのは、中間支点のことです。

肩がらみ
中間支点を縦に取れば、プロテクション。マルチピッチで上に登るのとロープの操作としては同じですが、同じことを横に取れば、危険な崩落痕などを通る時のトラバースに使えます。

それでも一緒に行く人にロープワークというかクライミングシステムの理解がないと、ビレイしてもらえないので、先頭を行く人は、確保がないフリーソロの状態になってしまう…のは、考えたら、恐ろしいことですね~!!








■ 正しい心配の仕方

 懸垂下降の場合は、鉄の柵に直接ロープを掛けても良いですが、固定した例。

支点にはちゃんと安全環付が良いわけですが(命を預けるので)、持っていない場合は、2枚カラビナを使う。

さらにゲートの向きが互い違いにしておけば大丈夫。

よくリスクを理解していれば、正しい心配の仕方、ができるという例。

個人的に重要だと思ったのは、

   最初に 体重を預けるところ

です。降りるのは何ともない。

セルフビレイのスリングの長さより、メインロープと下降での制動がかかっている点が近くないと、体重がかかっても制動が効いているかどうか確認できません。

← 普通は、懸垂下降の支点はこうはなりません。

・・・のは回収が前提だからですが。

手前のスリングは自己確保支点。
 ムンターでゲートが開く可能性がある、という指摘にこたえてくれました。 

カラビナがこの向きだと、ゲートが開く可能性がある。
 しかし、反対側にセットすれば、安全環付でなくても、ゲートが開くことはない。

ムンターでのゲートオープン事故を知っていれば、こう使うのでしょう。

でも、誰も教えてくれなかったよ?私は本で勉強して知りました。(『生と死の分岐点』)

とりあえず、ムンターのときは、私は安全環付を使い、さらにゲートの向きに注意したいと思います。

カラビナとムンターでの下降は、エイト環や確保器を落としてしまったときに使えるので、ぜひ覚えておかなくては。

 次はエイト環での下降。エイト環は穴が大小あるので、ロープとの相性をあらかじめ見て、制動のかかり具合が良いほうを選ぶ。

ロープの径などもありますが、実際に使って降りてみないと、制動力の大小は分からないのです。

このセットの仕方はかなりすべりがよく、すっーと
降りれてしまうので、エイト環が熱くなっただけでなく、手も熱かった。

ビレイグローブが要ります。

エイト環は落とさないセットが重要。
 この制動のかけ方だとそんなに滑らない。

安心感がある。
 この掛け方は知りませんでした。

ATCと同じ屈曲ですね! これは非常に安定感があり、私は気に入りました。

でも、制動手が離れてしまったら?

ロープはあっという間に上向きになって、流れそう・・・。

なので自分のハーネスにカラビナで、エイト環の向きを固定すると安心感がある。
 これは実際は垂直にロープに宙づりになっているんですが、上にバックアップのマッシャーを作ってしまうと、解除にてこずるという話の実演。

結局、バックアップというのは、あって安心なのですが、バックアップが効いた後・・・

「あ~落ちなくて良かった~」のその後が問題

です。

墜ちなかったはいいが、効いて固く閉まったフリクションノットをいかにしてほどく(解除する)か???

登り返すしかないのですが、どうやって?

これもまたフリクションノットでなのです・・・。これはもう夜遅くなり、まるでロープでユマーリングしているのと同じことになってしまうので、体験はなし。 

これは再度別の機会を設けてもらわないとできるようにはならないなーと思いました。

っていうか・・・要するに、宙吊りからの脱出 なんですが・・・・ そういう目だけには合いたくないものです・・・(汗)

アセンダーも持っておいた方が良いってことですかね・・・。