Tuesday, March 5, 2013

3月23日24日 テント泊 金峰山バリエーションのお誘い


■ 金峰山に表参道から登ろう!

奥秩父の盟主金峰山…金峰山は修験道の山としてよく知られています。山頂の五丈岩は蔵王権現を祭っていますよね。
金峰山はいわれの多い山で古代のミステリーゾーン説もあります。確かに薬師岩などの岩の配置が、自然に規則的でストーンヘンジや巨石文明を連想させます。麓ではラジウム鉱泉ですしね(笑) 今は里宮、金桜神社パワースポット説があります。金峰山詣では金桜神社と常にセットですしね。

ただ残念なことに、過去にもっとも一般的であった表参道は、今は一般ルートではなくなってしまいました・・・。

一般登山者は歩けないじゃん~(涙) このルートは一般道ではないので普通の人は歩けません(><)
今の一般道は、3ルート、大弛、増富、廻目平からのルートはどれも裏道ですね。

現在最も良く登られているのは、最短でピークにつける大弛峠からの道ですが、それではピークのピストンになってしまい、この山のもつ歴史の奥深さや頂上に不思議に積みあがっている岩山をもつという地形そのものが持つ魅力が楽しめませんね。

金峰山好きなら、表参道から!ちなみに金峰山という名前の山は全国にあり、一般に金や鉱物が取れる山にこの名前が付いたそうです。

以下はウィキペディアからの引用です。山梨では、金峰山は、白峰、鳳凰、甲斐駒、などと並ぶ霊峰です。修験道の山ですね♪
ーーーーーーーーーーーーーーウィキペディア引用ーーーーーーーーーーーーーー
昇仙峡を含む奥秩父山塊には甲信国境に山岳信仰を受けた金峰山があり、古来から山岳信仰が広まり、甲府方面から昇仙峡を通過し金峰山頂に至る吉沢口など修験道の道として御嶽道(みたけみち)が存在していた。
金峰山信仰は近世にも展開され、御嶽道は甲府方面の南口のみならず東口・西口方面からも山口九所と呼ばれる登拝口が整備され、南口の吉沢・亀沢・塚原の三ルートはいずれも昇仙峡を通過する街道として整備された。
また、近世初頭には甲州街道が整備され甲斐には江戸から多くの文人が往来し、昇仙峡は地誌類を通じて山岳信仰のみならず甲斐の名所として広まった。江戸後期の天保5年(1834年)には長田円右衛門・勇右衛門が地元の生活道路として御岳新道を開鑿し、天保14年(1843年)には完成しているが、やがてこれが渓谷沿いの観光ルートとして利用される。 戦後には山梨県の産業として観光業が振興されるが、1972年には御岳昇仙峡有料道路(現在無料)が開通し、甲府市や山梨県の主要な観光地として整備された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
御岳道 って・・・”新”とはいうけれど、できたの1834年・・・(汗) どこが”新”やねん!と突っ込みたくもなろう、古えの古道ですね。

今回は”表参道から歩こう!”という企画なので、この御岳新道を訪ねます。と言っても登山道はエアリアの山地図にはあります。ガイドブックにはないだけ。なんでガイドブックにはないんだろう?

初日、登りは、マウントピア黒平から林道沿いに上がり、水晶峠から御室小屋を目指します。途中は「奥昇仙峡とも呼ぶべき岩峰群(byエアリア)」を見て、造林記念碑を通り過ぎ、カラマツ林を抜けて水晶峠へ。夏は水晶が今でも拾えるらしいです。そこから20分で御室小屋という廃屋につきます。そこで幕営です。往時は参拝者が多くて栄えていたらしいです。ここまでおよそラッセル込みで6時間を予定。この日はたき火ナイトです。この日のテーマは幕営技術と焚火です。

翌日は長丁場。なので、できるだけ早起きして、早々に金峰山山頂へ。五丈岩まで3時間の急登です。結構ラッセルが予想されます。岩とシャクナゲの急登は鎖場も一部ありますが、雪で埋もれているかもしれません。危険個所にはロープを積極的に出してもらいます。
この登山道は表参道だけに古書には面白い地名がいっぱい載っています。下記ご参考に。

 原全教 『奥秩父研究』より引用。
賽の河原、九ノ鳥居、五十丁石、御室、片手回し、勝手明神、天狗祠、八ツ嵐・・・ってどんなところでしょう?!
おなじみの五丈岩は、過去には御像岩と言われていたようです。ここには銀明水なる霊水があるのだそうですが・・・古い地誌の『甲斐国志』によると、五丈岩のテッペンには、日照りでも涸れなくて、大雨でもあふれない穴があり、そこに甲斐派美という水があるそうなのですが・・・同じなのかなぁ?

山梨県人は地形の面白さに昔から魅せられた人たちなのか、甲斐国志はしょっちゅう色々な場面で言及されます。正直、門外漢にはだから何かわからなかったりもするのですが(^^;)、古い書物なのに、意外にも地形的に正確なのが魅力なのだそうです。要するにガイドブックってことなのかなぁ?
ただ、今回はピークは単なる通過点です♪ 二日目の核心はまだまだ先で行程も6時間も!残っていますので、ヤッホーをしたら今回のメインイベント八幡尾根を下ります。

まずは7人業者もとい・・・七人行者から!200m急降下だそうです・・・(汗)大丈夫かな~ちょっと心配です。と思ったら、ここは通らないのだそうです。
良かった~。この岩場は八幡尾根の東にあるのだそうです。

八幡尾根は、五条岩から南西にのびる長い尾根です。八幡山を通り、2035のピーク、さらにチョキ(猪牙)を通り、コレイ坂、木賊峠(木賊ってなんか怖い・・・ごっつい木製のこん棒とか持ってそう?!)、大野山、黒富士峠(黒富士がちゃんと富士山の形に見える唯一のポイントらしい・・・)を抜け、枡形山をまたいで、林道に降りる、という長い長い尾根です。

これは長すぎるので途中で黒平に降ります。降りるところが核心部!

■ 核心部 無名支尾根の下り
八幡山の先、2035のピークとチョキの間にある支尾根ピークから、無名の支尾根を降ります。ココは全くの原野。登山道はありません。なので、地図読みとルートファインディングが非常に重要です。ここが今回の山行の核心部です。ちょっと一般人には手に負えない(汗)。

地図を見ていただくとわかりますが、結構小さなピークとコルが方角を変え、入り組んでいていて、地図読みは上
級編になります。そのため、今回はガイドをしている三上さんをリーダーとしてお願いしてありますので、この山行は有料です。が、ツアーではありません。メンバーシップが重要!案内というよりリーダーで判断など初心者にはできない部分をお願いしてあります。

ただ、このような山行はめったに実現できるものではなく、
*テント泊の実践。
 *八幡尾根での地図読みの実践。稜線からの半分は簡単。八幡山を過ぎて林道どの尾根を使うかはかなり難しい!
*絶対にトレースはないわけだし、トータルで山力が着くこと間違いなし!
 
という企画です。 今回は季節柄、歴史だけでなく、雪山も楽しんじゃおう! というわけで、3月23日24日あたりは、まだ冬です。が・・・でも、寒いと言っても厳冬期を過ぎ、藪もなく、水を背負う必要もなく、テントさえ持っていれば、どこでも歩くことができる。ただまだ冬の範疇なので春の嵐で荒れたら、厳しいので単純にテント泊山行だけになるかもしれません・・・。

というのも八幡尾根、夏はかなり難しそうな藪山です。 さまざまな困難が雪の下に埋もれる時期のほうがむしろ楽なんじゃないか?!というわけで 実は積雪期しか体力・技術的に歩けないかも?!

最初はテントが、2人用1張りしかなかったので、私たち夫婦と友人、われわれ3人とリーダーの4名の予定でしたが・・・、ところが良く考えてみると、もう一張りゴアのテントを友人から借りて持ってた♪ ので、あと2人は行けます! もしテントをお持ちなら、テント持参であればもっと大丈夫そうです!大体6人パーティくらいだと楽しそうですね!負担も4人と6人ではそう変わりませんし!

焚火を囲む夜は人数が多いほうが楽しい!それにラッセルも交代だと楽です。こんな楽しそうな山、ひっそりやっていてはもったいない!ということで、この山の趣旨が良く分かって、積雪期のバリエーションルートでのテント泊を楽しめそうな健脚者を募集します!

と言っても、私も夫もまだ健脚者の領域にはいない・・・(^^;)くらいのレベル人たちなので山初めて!とかではなく、この山行のすごさがわかる人ならOKです。 体力は普通でも、初心者でなく、地図を読み、自分の力でルートを見出していくという登山に共感される方なら大丈夫だと思います! 私たちは、冬の登山道を夏タイムで歩くので、同じくらいの人で、ロングルートにもへこたれない気持ちを持ち、地図とコンパスをいつも持参しているけど使う機会がない人、テント泊をしてみたい人。参加できる体力の目安は、初日6時間、二日目9時間の行程を雪道ラッセルありで歩ける人です♪

参加費は25000円です。これは一般的なルートガイド料が最低でも一日3万円であることを考えると一泊二日でテント泊も学べての料金はかなりお得です。食事は人数に寄りますが夜朝は共同です。寒いのでアルコールは各自持参で。 
雪質はおそらく踏まれていないパウダーですが、南面なので腐りかけもあり得ます。雪質によって行動時間が大幅に変わりそうです。どんな場所かなぁ?今からワクワクしています☆ もし悪天候でしたらごめんなさい!テント泊で宴会に切り替えです(笑)

特に、奥秩父Loveな方、ぜひご連絡ください☆ 

 山頂から。表参道と富士山が見える。昔の人はやっと登って振り返ってこの景色を見たのかなぁ~。
今回予定しているルートです。
行程は長いが距離は長くないです。17km。二日ですので、体力的にシビアなわけではありません。けど、結構急ですよね。
ご連絡はこのブログのコメントに連絡先をご記入くださる(コメントは非公開ですのでメアドは第三者にはもれません)か、こちらからどうぞ。 

金峰山 山行の結果。

反省と学び

No comments:

Post a Comment