Sunday, January 6, 2013

バテの研究

■ 冬のほうがバテないような??? 

私たちはそもそも山登りを始めたのが冬で、それに初年度が震災で夏山はほぼ自粛したので、今年が山登り3年目、とはいえ、3回目の冬ということで、結局、夏山の経験は1年しかないです。 

そんな私たちが言うのも、なんだけど…夏より冬のほうがバテないかもしれない。 

 だからバテ(=体力度)という意味では、冬山が夏より上級というのはなんだか納得が行かない…(^^;) 

私たちだけでなく、冬山でバテた、というのはあんまり聞いたことがない。でも私も夫も夏はバテバテ…(--;)。

■ 雪山独特の歩き方

でも、実は冬山でバテないというのは、もしかしたら気がついていないだけかもしれない。 

冬山では行動を止めない。なぜなら体が冷えるからだ。ランチは立ちながら食べて済ませてしまう。もちろん、小屋があれば食べるんだけど、きちんと座って何かを食べるっていうのはほとんどしない。

結果、ペースが崩れないのかも?しれない?? 

今回の冬の鳳凰三山では、山火事跡から辻山ピークまでの間で少し歩調が落ちており、これは夏に同じところを歩いたときには起きていなかった。

結果ペースダウン。ちょっと休憩が不足。これは、山火事跡付近は風に晒されるので立ち止まらなかったから。

こんなことがわかってしまうGPSの記録ってのはすごくないですか?  

■ 遠まわしの自己主張? 

一方、下りがコースタイム以下でサクサク降りれたのは、なんだか”気分の問題”のような気がする…。 

特に夫は下山では私よりスイスイ降りていて、あの燕岳でのよちよち歩きはなんだったんだ?!って感じなのだ。 

それは黄緑さんというベテランがいたから? 夫は私と歩くと「早いね~」とやたら私に向かって早いを連発するんである… 

その度に私は「そうかしら?」といぶかしく思う…のは、私自身は早く歩いている気がないからなんだけど、その感触は多分、正しいのではないか?

実は夫は歩けるんである。たぶん。というか当然。なにしろ私より体力はあるはずなのだ。男性なんだから。 

ということは、「早いね~攻撃」連打…これは一体どう考えるべきなのか? 

ふむ。私が山に行きたくて行っているので、彼が「早いね~」と私に向かって頻繁に言うのは、実は恩着せ?! 

要するに彼の一種の自己主張なんではないか? 「僕は行きたくないのに行ってあげてるんだよ~」という…(汗)  

ということになると、私は山に登ったら夫をもっと労わねばならないって結論になるわけなんだな(笑)

でも、もし私が1人で山に行ってしまえば、彼は悔しく感じるんではないだろうか???


 ■ バテない工夫 

そんなことを考えて、毎度おなじみの町内の山の池上さんのサイトを読む。

私はこの人のサイトを読んで面白く思い、山の先輩にリンクを送ったところ、先輩に褒められた。 以来、池上さんには絶大の信頼を置いているのである(笑)。

以下池上さんのサイトから抜粋… 

バテとは…  
 ・体力とは直接関係はない  
 ・体力がない人の方がある人よりバテやすい  
 ・トレーニングをするというのは最低限の努力

 ごもっとも。
  
 ・コースタイムより早ければ偉いというものではない  
 ・ただし山ではスピードは安全のための要素の1つである  
 ・普通に歩ける人であっても、そのために荷物はできる限り軽くした方が良いのである。 

とバテではなく計量化の話になってしまった(汗) が…

登山者の荷物がでかくて重いのは、多分、重いほうがエライという価値観にあるんだな。 ザックは大きいほうがかっこいい。

 ■ 軽量化は得意かも? 

実は、私は出張なんかでもものすごく荷物が軽いほうなのだ。女性の持つバックとしては格段に軽い。 バレエの友人にも何でそんなに荷物が小さいの?なんて良く言われていた。なんてことはない、彼女達より荷物が 軽いのは自宅並みの化粧落としだのクリームだのを単に持っていないからなのだ。

温泉セットはショーツ一枚・タオルも一枚。夫と何も変わらない…で何でも済ませてしまう。 

さらには海外に行くときだって、空のスーツケースを持って行く。というか何か要る?お財布さえあれば、何でも手に入るのに? 

山ではコレはできないんだけど、最近は、実は山小屋が開いている山では本当に海外旅行並みに何でも小屋で揃ってしまう・・・それはそれで人間が鍛えられなくて良くないとは思うんだけど。 

というわけでバテないために必要なこと、その①は軽量化だ。

■ ペース配分 

そしてその②はペース配分。これは大体私たちはコースを予想してから出る、のでできているんじゃないかと思う。 

コースを予想するには、基本的に地図を読む必要があるので、地図読み、も広義のバテ防止技術に入るのかもしれない。 その上で、ペースは  
 
 1.暖機運転する  
 2.休憩はあまりしない  
 3.昼寝はしない 

ということになる…

昼寝は冬山では論外だけれども、結局、暖機運転&休憩をしない、ということから見るとまさに雪山の歩き方… だから冬山でバテるということがないのかもしれない。

■ 飲み水 

私たちが夏に感じたバテ…それは冬山ではめったに感じない、水不足だった。

そう、冬山を歩いていて飲み水が足りなくなるってことはめったにない。500mlのサーモスの紅茶だってあまり飲まないで済んでしまったりするくらいなのだから。 水を飲まなくても、あまりばてないのは結局、冬山では汗をかかないように登るからなんだろうな。 

夏は同じペースで登っても、汗をかかないなんてことは不可能に近い。

 というわけでまとめると

 《バテないコツ》  
①トレーニングする  
②標準コースタイムで歩く  
③軽量化する  
④ペース配分を事前に予想する  

⑤暖機運転する  
⑥休憩せずに歩く  
⑦昼寝はしない  
⑧充分な水分を摂る

 ①~④までは前準備。そして⑤~⑧が本番の山で行うこと。  

そして私の場合は、その⑨ 夫のフォロー、っと(笑)! 

山について来てくれるのも愛なんですから(^^)。

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