Sunday, January 6, 2013

標準コースタイムの謎

■標準?コースタイム・・・

今回、黄緑さんというベテランと歩いたからという理由もあるも、下山のコースタイム大幅短縮でゆとりの山行となった鳳凰三山。

あまりにも意外だったので、少々不思議に思い、ガイドブックと山地図のエアリアでのコースタイムをチェックしました。

夜叉神からの登山道は緩やかなアップダウンなので、そんなに大きく登りと下りでは速度が変わるわけがないと思っていたんだけど・・・でも、今回は登り6.40、下り3.47・・・。 半分までは行かないけど、だいぶ下りが早い。

そんなにラクに下れるなら、山頂での稜線歩きをもう少し楽しむべき、ということで、次回の企画に向けてまとめておかなくては。

・・・が、下山に掛かるコースタイムって、ホントガイドブックって頼りにならないんだなって感じています。それにグレードも頼りにならない。

私たちは、基本的に健脚ではないです。フツーにお勤めしていて、あまりハードな運動は日頃していない。そんな人はガイドブックの標準では5段階評価の3ではなくて、4か4.5くらいには入ってしまう・・・(汗) 一体どこに”標準”を置いているんだ?!

アルペンガイド10 南アルプス (ヤマケイ・アルペンガイド)によれば


下山のみ・・・

観音岳→ 薬師小屋   0.40

   → 南御室小屋  1.10
   → 苺平     0.40
   → 杖立峠    1.10
   → 夜叉神峠小屋 1.10
   → 登山口    0.40
          計 5.30

と5時間半を下山に要する。がこれは観音岳も含むので、-40分すると、4時間50分。 これでも半日以上かかる計算。

一方山の地図の定番エアリアの「日本アルプス総図」によると

薬師小屋→ 苺平   1.50
      →  登山口  3.10
          計 5.00

と5時間掛かる。 これだと私たちは8掛けで降りれることになる。

ヤマケイアルペンガイドには モデルコースが出ており、それは冬季のバリエーションで出ているのである・・・コースのグレードは「技術上級、体力上級」の体力度5、技術度5。 同じコースは夏なら、体力度3、技術度3. 冬になっただけで大変になる?技術体力と言うより、ちゃんと予習したり天気を見たりするかどうかの違いのような気がするんだが・・・(汗)

ヤマケイ 積雪期 2泊3日 ヴァリエーション
    一日目  南御室小屋 6.40
    2日目  三山縦走 6.40   ※垢抜け沢の頭まで。地蔵岳なし
    3日目 薬師小屋から下山 5:50

これでも5時間50分も掛かることにされてしまっている・・・うーん?

それも実は地蔵岳まで行っていない。垢抜け沢の頭で終わりなのだ・・・で”上級”で”技術度5”. なぞだ~

■ 本格山屋さんの山

一方で添付してあるのは、夜叉神峠駐車場で配布されていたチラシ・・・ によると厳冬期鳳凰三山は、”入門コース”(^^;)




画像が見づらいので、簡単に内容を紹介しておく。

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鳳凰三山: 日程にゆとりを持って 待つ好天 (三山から御座石OR青木鉱泉OUTの縦走、またはピストン)

北岳: 引き返す 勇気で生まれる 友との絆 (定番の池山つり尾根コース、ピストンまたは三山縦走(って白根?汗))

仙丈ケ岳: もう一度 ふさわしいかな 足と山 (北沢峠からのピストン)

甲斐駒ヶ岳: 手柄より 家族が待っている 笑顔の下山 (北沢峠からのピストン)

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はあ~(溜息) 分かります? このレベル感の差・・・ 一体どう考えていいものやら・・・

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