Thursday, May 22, 2014

小川山屋根岩2峰セレクション

■ 初の小川山

今日は、御坂山岳会の先輩が、小川山にマルチピッチに連れて行ってくれました☆

初の小川山・・・小川山はずっとガマルートが上がっていましたが、今回は

 屋根岩2峰



 セレクション

というトータル7Pのルートです。この何やら特別感を漂わせたルート名は、その名の通り、様々な要素が含まれる、良いとこどりのセレクションなルートでした!!

私にとっては金峰山廻り目平は、ちょっとした思い出の地…初めて金峰山に登ったのは、川上村から登るルートです。その時、焚火キャンプでクライマーに出会い、兄岩だか弟岩にだか登っている姿を遠くから見ました。 

廻り目平全体図 へGO !

その、ちょっと憧れだった?(か、どうかも当時は分からない)小川山にマルチピッチで来ることができるようになり、大変、自分でも驚いています。人の運命とは分からないモノですね。

■ アクシデントな朝

朝は、富士吉田から甲府の我が家に、ついたよコール7時5分前。

出てみると、3人パーティのうち一名が欠落・・・残念ですが仕方ありませんね。というわけで、なんと先輩を贅沢にも一人で独占する日となりました。

実は先輩は会社から休暇を取って、貴重な休暇を新人のクライミングに充ててくれているそうで、感謝感謝です!ホントに山岳会ってありがたい組織ですね!

私の車で移動の予定でしたが、いいよ、となり、先輩の車で移動・・・ギアの用意から何から何まですみませんねぇ・・・ 車は一応満タンにしておいたのですが。

甲府からだと廻り目平は高速を使うには区間が短くもったいなく、移動は高速を使わず、9時少々前に着。 先輩と、クライミングの話は尽きず・・・会話のネタは全く消耗せず。

平日の今日は空いていて、この大人気(らしい)ルートも、誰もいませんでした!

■ 屋根岩2峰

屋根岩2峰は、川上村から向かうと見えるゴツゴツした峰の一部のようですが、途中のアプローチからは見えない。

駐車場から北に進み、樹林帯の中を20分ほど行くと、姿を現します。一体どんな嶮しい場所かしら・・・と思ったら、なんとなく登れるのではないか?という感じだった。

師匠からは、初めてだとダイヤモンドスラブは怖いかもしれないよ、と聞いていました。確かに少々ビビりました。なにしろ、まだクライミングシューズのフリクションを信頼する気持ちが生まれていないので。 ボルジムには、ざらざらのスラブの面を歩く課題はない。

実際、ダイヤモンドスラブはもう少しスタスタと歩けるのだろう・・・慣れた人は、と思いましたが、取り付いた先輩が「予想以上に難しい」と・・・。

私的には、ダイヤモンドスラブよりも、取り付きの最初の一歩、そして5ピッチ目の立木をバックステップして上がるスラブがスタンスがなくて、苦労しました。

最初はランニングを外した後に、再度自分のA0用ぬんちゃくを掛けて突破。5Pの最初もスタンスがどうにも解決しづらかったので、テンションをもらいつつ、Aゼロ突破。 一瞬ですが、やはりあるとないでは全然違うヌンチャク・・・。ちょっとズルをしましたが、なんとか全工程がクライミングできました。

ふたりパーティなので、今回は写真が貧弱ですが・・・すごく楽しいクライミングデーでした。

やっぱり、同じようにハマっている人と出かけると、とても楽しい☆ 

帰りは温泉とケーキセットで締めて終了しました☆ ありがとうございました☆

■ 今日の写真

 ここが取り付き。今回はほとんどセカンドです。

短いクラックを登ります。最初の一歩が大苦戦。

早くもAゼロです(^^;) 

一歩を超えると、特に困らず登れました。

こないだの十二ヶ岳の岩場は立ちこみで登れましたが、こちらは岩の質が違い、花崗岩の粒が大きく、もっとザラザラしていました。

2P目はダイヤモンドスラブ。

ちょっと怖いと聞いていましたが・・・登れると思いました。が、実際、取り付いてみると、緊張。

なんとか登れました(^^;)。

実はリードのビレイ中、ロープがジャムって、繰り出せず。

先輩は苦しい場所で待つ羽目になったかもしれない・・・。自分が登って分かった。
 4ピッチ目。ここはラクラク。トラバースと、チョックストーンの下を潜り抜ける。

ここは探検気分だった。

ロープはダブルロープですが、アイスでも使えるツイン使用もOKなタイプ。新品!7mm・・・細ーい!
 5ピッチ目。ここは写っていないが左側の枝から壁に飛び移る。カムを回収して、枝に乗ったまではいいが、どうしてもスタンスが見当たらず、テンション掛け気味にしてもらい、ヌンチャクをAゼロ。

今日2度目のA0.「もっとずく出しなさい」と言われそうだが、ショートピッチではなく、マルチなので、ずくよりスピード。

これは、後でトポを見たら、左のフェースより、この直上のクラックが良いのかもしれない。

ここもじっくり考えたら、ムーブ解決できるのかもしれない。

このころには、つるべではない方法に慣れ、ロープは都度畳みなおす(^^;)ロープがこんがらがって繰り出せないと怖い。


6P目は立木から、3mほど下降して、ビレイ交代。

ここは本来はスリリングなトラバースだったが濡れていて悪く、回避。

ここでアクシデント発生。支点のギアを回収していたら、なんとビレイを解除して、ギアラックに掛けた確保器が、カランカランと良い音を立てて落下(^^;) 

はぁ~(ため息)


とりあえず、立木の上へ登り、山頂直下へ回る。

最後のピッチのみ、リード。ほとんどフリーソロが可能な場所だが、山頂への最後の一歩を先輩がゆずってくれた形。

先輩は単純にフリーソロできると思ったが、一応リードの務めとして、セカンドを確保。



確保器を落としたので、ムンターで。

2峰の山頂はこのようなミニ鳳凰のような感じ。

ここでお弁当を食べればよかったと後悔。

懸垂下降どうする?

先輩は、確保器をオファーしてくれたが、

一番危険が大きい人=最初の下降者が、一番安全な手段を取るべきということで、先輩はそのまま普段道理下降してもらい、私はカラビナ懸垂をすることに・・・。

まぁ生まれて初めてやったのがカラビナ懸垂なので、セットは問題なし。



 ただ、ここの懸垂、ほとんど垂直で、1ピッチ目の終了点は、岩の途中で足場がない。ハンギングなのです。

空中懸垂になる・・・上、ロープが新品のダブルで7mmと細く、流れすぎると嫌だと思ったので、不安になり、カラビナをもう一枚かませて、フリクションを増やしました・・・。セカンドなので、プルージックがいるほどではないと思ったので・・・。



 これも山頂。
  山頂の懸垂支点にした太い立木の傍のつつじ。















 懸垂下降は2P。

懸垂下降は、ロープを引くのが合図。知らないで、コールを待っていたりした(笑)。 おそいな~と。

おかげで写真は撮れました☆



 確保器は、一直線に落ちたようで、ザックの傍に都合よく落ちており、無くさないで済みました。 良かった~。

懸垂のセットで落とす人が多いが、なんでもない取り外しのシーンで落とすとは・・・。

落とさない保持の仕方を教わりました。

13:30 下降終了。

お弁当を食べる。と、天気予報通り、雨がぱらついていたので退却。



のんびり駐車場へ戻り、14:40. 下のボルダ―で少し遊ぶ。

15時撤収。16時温泉。18時解散。

今回は、次につながる自信がついたマルチになりました。

とりあえず、確保は大丈夫。

先輩に片手クローブヒッチを褒められる。褒め上手な先輩。 

クローブヒッチは練習というかじっくり考えたからなぁ・・・。


≪学んだこと≫

・スラブはもう少し練習があればいいなと。登れそうな気はする。

・落とさない確保器の保持の仕方。

・つるべより、リード・セカンド固定のスタカットの方が、ロープ裏返しでジャムってしまう。畳み直しがベター。

・カラビナ懸垂ちゃんと出来て良かったです・・・最初に習った技でピンチを切り抜けた。

2峰南陵は少し易しいのでいってみたくなりました。

≪予習≫
今回は予習して行ったものの、予習の仕方がうまく分からず・・・ネットの記事を読んだりした程度でした。

http://uriunohomepage.nomaki.jp/tozan12/0725/tozan120725.html

懸垂下降で亡くなっているベテランもいる・・・
https://www.facebook.com/freeclimbjp/posts/479582572129317

一応トポ持参しましたが、

何ピッチか?ピッチのグレード、それ以外にも支点を何でとる予定か?をよく考えていくことだと思いました。

次回はカムの支点の取り方の注意点などをよく知りたいです。