Tuesday, May 20, 2014

ペツル ジンアクセス

■ 終にぬんちゃくを買いました 

今度の土曜に小瀬のクライミング試験を受けますが、その時に必要なので、クイックドローのセットを買いました。 ペツルのジンアクセスです。先輩たちが使いやすいとおすすめの製品。
    クイックドローのことをクライミングの俗語で、”ぬんちゃく”と言います。

 この道具は、中間支点用です。 

 クライミングは一般に二人一組で登ります。片方が先に行き、残りは下でビレイする。先に行く人をリードクライマーといいますが、リードクライマーが落ちないように、とりあえずロープを仮止め的に支点に掛けるのに使うのがヌンチャクです。登りながら自分の身長分くらいづつロープを掛けておくと、たくさんは落ちないですよね。そのためです。

なので、ぬんちゃくはリードクライミングをしなければ、基本的には必要ない道具なので、購入順序としては後回しになります。

クライミングの憧れが先行する人はエイトノットも結べないのにずらっとヌンチャク持っていたりして。これは恥ずかしいので辞めましょう。リードクライミングするようになったら買いましょう。

 ■どのヌンチャクを買う? 

ヌンチャクを買う必要はすでに一か月くらい前から感じていましたが、リード中にクリッピングのしやすさを考えられるほど、まだ余裕がなく、借りたぬんちゃくで、問題なかったのですが…

 私の基本方針は

 一回しか買わないのだから、手に入るもっともよいものを買う

です。

登山用品は非常に高価です。が、そうそう買い換えるものではありません。なので、自分の命を守ってくれる道具ですから、ケチるところではない、というのが私の意見です。 

ただ、ガチ山一年生が知らない価値観の一つに、”プアな道具立てで登る”というものがあるのも知っています。登山はできるだけシンプルな道具で登るべきだという価値観があります。

山に登るのに、便利な道具をどんどん進化させたら、終いには、自分で登らずに山頂までロープウェーに乗ればいいや、とエスカレートしてしまうのは想像できますよね? 

大事なことは、つたなかろうが、おそかろうが、自分の力で登ることです。

また、昔の山やさんはカラビナ一枚で確保でき、そういう時代は落ちて死ぬ人はいなかったそうですが、確保器や下降器が登場した今は道具のセットミスで墜落して死ぬ人がいるそうです。

 ⇒ こちらのサイトを参照。

しかし、私が考えるのは、

究極のシンプルを追求したら、使い勝手の良い道具を少数精鋭で持つ、

に収れんするのではないか?ということです。質が高く、数が少なく、です。

というわけで、命を守るための登山用品はあまり価格は関係ない、ですが・・・とはいえ、安く買える店と高い店があれば安い店で買いたいですよね。

一般に ペツル製品は高額、ブラックダイヤモンド製品はエコノミーです。

クライミング用品である限り、必要になるスペックはどれも満たしていますから、どれを買ってもいいといえばいいので、分かれ目は、”使い勝手の好み”です。

■ 好み = 自分をよく知る

私は、握力が弱い。一般に男性の平均が50kg、女性の平均が30kgですが、私は左手18kg、右手28kgしかありません。 これは小さいころからで、体力測定で、クラスメートより顕著に低い値を示すのでした。 ジャンプ力とか踏み台昇降とか、平均よりいいのに・・・です。なので、自分の弱点として、長年付き合ってきています。 でもまぁ、一般社会で握力弱いからってあんまり問題になることはなかったのですが、クライミングでは大問題です・・・(><) 生死にかかわります。

ので、私にとって起りそうなアクシデントは、岩をつかめない、という事態です。

その恐ろしいシチュエーションでありそうなのは、ヌンチャクをつかむことです。 

フリークライミングは言うまでもなく、何からフリーか?というと、道具からフリーと言う意味ですので、道具に頼らず登るのが重要ですが、落ちると道具に頼るでは道具に頼るほうがまだましです。

で、フリーなのにヌンチャクをつかんだりと、ちょっとズルすることをA0と言います。エーゼロ・・・、私はクライマーのプライドより、命を取りたいので、頻繁に発生しそうです。

そして保持力がないので、もともと少ない力は大事に使いたいので(省エネ)、クリッピングなどで無駄な力を使いたくない、ので、クリッピングのしやすさを重視。

≪私のヌンチャク選択基準≫
1)スリングが太くて握りやすい (細いスリングは握りにくい)
2)クリッピングしやすい
3)軽さ
4)価格
5)ブランド

あとは軽さがネックでした。 ヌンチャクは1個ではなく、5~10くらい使うもの。1個100gを5個、腰にぶら下げたら、500g。 というわけで、一番軽い68gのペツルアンジェだと、半分まで行かなくてもかなり軽くなります。

軽いヌンチャクは大概、軽量化をワイヤーゲートにすることで計っています。 片方がワイヤーのと両方がワイヤーのがあります。

ワイヤーゲートは、ロープが外れやすいという欠点が。さらにクリッピングもしづらい。

参考サイト

ワイヤーゲートは雪山でいいのですが・・・。

軽量化を考えると、ペツルのアンジェがありますが、これを先輩に行ってみたところ、口をそろえて「使いづらい!」と。現在のところ、もっとも高額なアンジェ・・・使いづらいのならパス決定。

というわけで、ジンアクセスになりました。 

ヌンチャクは、カラビナの形状の他に、スリングがナイロンかダイニーマか、というのもあります。

長さですが、支点の遠さ次第なので、これは各種の長さを持つしかなく、最初のヌンチャクセットとしては市販されている標準的なもので妥協するしかありません。

参考サイト: http://www.yamanakama-sirius.org/oyakudachi/karabiner.pdf

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