Wednesday, February 26, 2014

私が見た山梨の山岳会事情 ・・・山の世界を考える その2

■ 山梨では山!なわりに乏しい環境

私は山梨では山!と断固として思うし、こちらでは登山して過ごす、という余暇の過ごし方が気にいったので、継続できる環境づくりを模索中です。道は落とし穴一杯!!

模索しているのは

 1)山岳会に所属する  → パーティで登る    ※雪稜
 2)師匠に弟子入りする → ザイルパートナー  ※ルート
 3)自分の仲間を作る  → クライミングメイト  ※ゲレンデ
 4)独学           → 単独行        ※地図読み、開拓、体力づくり
 5)新人に教える     → 連れて行く      ※ハイキング

■ リーダークラスが不足している山岳会の現状

私は山岳会を3つ検討しています。

 1)大手の登山学校付属の山岳会
 2)地元の山岳会
 3)地元の同好会

1)登山学校大手(東京)

大手の会は組織がしっかりしており、単位制です。24単位取得するのに2年かかり、その間は本科生と呼ばれ、これは一般の普通の登山です。いうなれば、誰でも登れるレベルですね。縦走でのテント泊、初級の岩登り、雪上訓練など。その後、研究生に進むと、易しいルートに登ることが出来るようになります。

 ≪魅力≫
 ・設計がしっかりしている
 ・例会が、机上講習とセットなので、常に入会希望者がお試ししやすい
 ・2年の期間の間に、淘汰が起こる。
 ・研究生になれば、味のあるルートに行ける
 
 ≪デメリット≫
 ・すでにルートに出ている人にはまどろっこしい
 ・敷居が低すぎる
 ・時間が長くかかる 
 ・24単位取るのにおよど20万円ほどかかる・・・

しかし、昨今では、一般ルートも自分で歩かない(歩けない?)ような人が入るのだそうです。

それはそれで岳人の資質として、どうなのだろうか?という疑問が否めませんが、2年も下積みだったら、その間に淘汰されそうで、このビジネスモデル?は優秀かもしれない。

でも、本科生は普通の登山に”慣れるレベル”のことみたいなので、お金の無駄かもしれません。

まずは日帰りの山から始め、小屋泊になり、テント泊になり、縦走になり、冬季テント泊になり…というくらいのステップアップ行程は、個人でも十分、設計できる。

それくらいでちょうど2年くらいは充実した期間が過ごせますから、この期間くらいは個人で済ませてから来てほしい、と言うのが山岳会のホンネなのではないかと。

それに 同じ20万円なら、自分で山行を企画した方が身に付きます。

難しいのは、クライミングが始まってからかもしれない。クライミングが出てくると、本番⇔ゲレンデを往復しないと、いけなくなりますが、このピストン活動がビレイヤーの関係でなかなかうまく行きません。

というわけで、私は今、平日に岩根山荘に同行できるビレイヤー募集中です。

2)地元の山岳会

≪問題点≫
・人材不足
・結果の山行不足

≪良い点≫
・クラシックな山屋の価値観が生きている(というか生きながらえている?!)
・新人は少ないので愛される(かも?)
・人材が不足しているので、多少能力不足でも、任されることができる

お見合い中の会は、リーダークラスが不足。なので、山行が企画されても結局、開催されないで流れてしまう事態が…(汗)

リーダークラスは、ハイキングの同行も請われるわ、新人の世話も焼かねばならなくなるわ、で、自分が行きたい高度なテクニカルルートには行けなくなる・・・。ホントにリーダーってありがたい方たちですね!

すべての問題の根源は、人材不足!!雪稜は特に人気がない分野みたいですね・・・

一方で、アイスクライミングは、昨今人気のようです。それはゲレンデというのは、新人もベテランもそれなりに満足できるからですね。

■ クライミングメイト ゲレンデで発掘するのはなかなかのむずかしさ

ただゲレンデのクライミングメイトから、ルートのパートナーを見つけるのは、なかなか難しそうです。私はルートに行っても、易しいルートしか行かないし、難しいピッチはリードしてもらうしかないので、そうなると、大事なことは、信頼できるビレイヤーになることです。

が、そのために何をしないといけないか?と言うと、バンバン落ちてもらって、確保の体験を積むということになり、結局スポーツクライミングを志向する会が合っているのかもしれない?と思って、悩んでいます。

となると、有力候補として浮上するのが・・・

3)地元の同好会

トラディッショナルなルートに行く若い男性が多い会。素晴らしい!のですが、テクニカルな要素が強すぎ、山の志向が少々違います。そんなすごい山行けない・・・(汗)

しかし、若い人もたくさんいます。よく分かっていない人もいます(笑)。

ルート名を聞いて、トラッドルートだと分かる人は、もうそれなりにアルパインのことをわかっている人なので、あまり先鋭的だと自分には無理だと思った人は来ない。

一方、ルート名を聞いても分からない人は、完全初心者なので、そういう人は参加する、ということで、両極端な人材が集まっている印象でした。

ただ昨今の高齢化の傾向から、若い人は消去法でここしかないから、という理由で来ているようでもあります。

≪得れるもの≫
・バンバン落ちるスポーツクライミングで確保が上手になれるかも?
・強いクライミング志向(トラッド)

≪デメリット≫
・同行できるルートがないかもしれない
・お荷物かもしれない


■ 楽しそうなマイナーピープル 甘い水はこちらに?!

そうなると、1)~3)のどこに所属しても、同行できるルートがない、という結論になります・・・(汗)

昨今の山岳会に何を求めたら良いか? 

それは、なかなか現状をみると、一つの会に所属して満足できる人は、いないのではないか?と思えます。

一方、楽しそうなのは個人でマイナールートを登るマイナーさんな人々です。

先日は、裏山を歩いていて、ヤマレコユーザーさんに遭遇!さっそくレコをチェックすると、健脚さんでした。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-407992.html#viewcomment

私はまだ登山4年目なので、こうした方の身の振り方(?)は、とても参考になります。

さらにこちらは去年の正月山行で会った方、自衛官の健脚さんですが、いつも楽しく山に登られていて、私もこうなるべしかなぁ・・・と。

http://blog.goo.ne.jp/osakahensyu05/e/e21ac3fc866fd7ce21fdd5c36aa1c23c#comment-list

■ ルートは一旦棚上げかなぁ・・・

正直、上から人が降ってくるような渋滞は勘弁です。

こないだ知人が阿弥陀南陵に行って渋滞だったらしく、待っていたら寒さで鼻が凍傷になってしまっていました…かわいそう。

残雪期の穂高で上から人が降ってきて、ヘリで運ばれる羽目になった知人もいます(汗)。

人気があるルートは平日以外はこんな調子らしいです。

私はまだ山で死にたくないなぁ・・・(汗)

ま、ルートに執着心があるわけではないので、機会が来たら登れたらいいなくらいにとどめておこうかなと思います。

私はずばりマイナールート好みですが、クラシックなアルパインのルート経験を捨ててしまっていいのかな…どうかしら?よく分かりません。 

敗退と言えども良い経験になるのがクラシックルート・・・トラディッショナルなクラシックのアルパインルートを知らずに、マイナールートに成長するのは、ゲテモノ食いの類に成長してしまいそうで怖いのですが・・・いいのかどうかよく分かりません・・・

が、現状は追い風ではないですよねぇ・・・

私は雪と沢をやりたいなって思っているだけなんですが・・・沢も癒し系の。

というわけで、結論が出ないんですよね・・・どれに属しても帯に短し、たすきに長し。


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