Tuesday, July 16, 2013

七倉沢の講習会から帰りました


週末は講習会でした。写真は七倉沢の入り口です。七倉山荘前
今やっと洗濯を終わって濡れたツエルトを干し、グランドシートの汚れを取り、片付けモノがひと段落。
昨日、夜遅くに帰ってきたら、夫が一緒にご飯を食べよう、と言う感じで待ってくれていましたが…なんで食べておいてくれないんだろう… 私は疲れて、速攻でシャバーサナしました。
運転、高速道路は単調で眠いんですよね。寝てはいけないと思いつつも眠気というか物理的に目が閉じそうになる。
危ないので休憩はしますが、眠いのは基本的に寝ないと解消されないので…シャバーサナが一番です。5分で快適。
■ 七倉沢の講習会 緊急時の対応Ⅰ
座学と実践を組み合わせた講習会。沢であるのは単純に講習に手頃なゲレンデがたまたま沢にあったということでした。
講習の内容については、こちら。山岳総合センターでのリーダー講習です。
危急時対策ということで、山でピンチに陥ったら…という意味かとおもっていましたが実は、基本のスタカットの練習(リード・フォローワンピッチ)とフィックスロープを作る、懸垂の技術を学ぶ会でした。
私はネットで、先輩にあたる方の報告を見て、参考にしていきました。もし次に行かれる方へのアドバイスがあるとすれば・・・
1)沢靴より、水はけがよくて、すぐ乾き簡単な岩登りができそうな、底が滑りにくい靴が良い
2)ザックは小型で十分。 1泊二日。
3)ランチは行動食中心に多めに持って行くと良い
4)夜の宴会はタープが良い
5)ツエルト泊は、夏なので、タープ泊に近いものを考えると良い。寝るのは河原でも樹林帯でも。
6)とりあえず、虫はそんなに多くない。
7)濡れ対策もそんなには不要。沢登りではない。
沢でのツエルト泊は、私は雨の予報を知っていたのに、ふかふかそうな地面に騙されて、水がたまりやすい場所を選んでしまい失敗。 川上からは水は入ってこないのになぜか、川下から入ってくるので、さっさと寝る場所移動してしまいました。
ゴアのシュラフカバー、一枚で寝るのは大変でした。冬山ー17度より寒かった(汗) 単純に失敗は乾いたソックスを車において出たことでした。ザックに入れるのが面倒に感じたんですよね… 沢での講習だったので足元が濡れ、そのため、テント内で履く、乾いたソックスは必需品でした。
しかし、大雨の降る中で、増水しつつある沢の轟音のそばで、タープだけの元で転がる、寝袋入りの人間・・・の塊…はるか上空から見たら、人間がありんこのコロニーを見るように見えるのかもなぁ…。
人間だって必ずしもお家で寝なくても寝れるんだよなぁ… でも野外での転がり寝(?)になると一人で転がり寝はさみしいだろうなぁ(笑)
私は先生たちがアリのコロニーのように寝ころぶ横に開いたスペースで土の上にじかにマットを敷いて、テキトーに寝させてもらいました。そこのほうがうんと乾いていたのです。
今回のためにクローズドセルのリッジレスト
THERMAREST(サーマレスト) RidgeRest SOLite S 30206 
を買っていて良かったなぁ。これはモンベルのスリーピングマットより温かいですし、地面のデコボコも伝えにくいようです。
■ グランドシートは外か中か論争終結
どこかで読んだ雑誌に、グランドシートは中か外か論争が出ていました。私が夫とテント泊で出かけるときは外に敷いていて、特に問題がなかったのですが、聞くとグランドシートが中か外かというのは、喧々諤々の論争なのだとか…
でも今回の沢泊で結論が出ました。グランドシートはテントの中です。テント自体が防水なので、さらに中の床に水が入ると最悪ですので、お椀型に端を立ち上げて、防水地帯を死守するのが快適と思います。グランドシートが外だと水が入ってきてしまう。
今回の沢泊では一番快適なのはタープで、床は地面そのままで濡れても土間のようにすぐにしみこませてしまう、という方法のようでした。笊の上に住むように水はけのよいのがいいみたい。
■ 反省 ギア不足中
今回の講習では、ギアの不足を感じました。 ただのストレートゲートの単純なカラビナが足りない。
カラビナを買い足すようにと言われ、何を買っていいのか分からなかったので、カラファテのお兄さんのアドバイスもあって、安全環付を買い足したんですよね。むしろ、なしのカラビナの方が役に立った。
支点を取る時、アンカーの場合は、安全環付が良いのですが、ランニング(中間支点)だと、回収もあるので、単純なストレートゲートのが良いです。
そして中間支点って、結局、スリングとセットでビナが要るんです。基本的にはガースヒッチで立木にかけて、カラビナでロープをクリップって感じですから、2m置きに3つ支点を取ると、8mしか登っていないのにカラビナ3、スリング3必要になります。
つまりロープの長さがあるので、ロープがまぁ30mとして、半分の高さ15m登るとしても、
・シングルロープの場合、15m÷2m= 約8 で8つの支点がいる
・・・とすると、カラビナ8、スリング8、必要になります。さらに開始点がアンカーで、そこを流動分散で処理すると、カラビナ2、スリング1、安全環付1要りますし、終了点の支点にも同じだけ要るとすると開始点と同じだけいる…。自己確保用の安全環付は常に一つ要ります。
と合計 カラビナ12、スリング10、安全環付2つ、となります。まぁパーティで持てばよいので、半分で良いのですが…
私は安全環付の方が多くて、普通のビナが足りなかった… スリングは大丈夫でしたが…
山岳での使用の定番、ダブルでいくとこの倍のギアが要りますね… カラビナって一個大体1000円以上ですからね…(ため息)
■ 良かったこと
良かったのは3分の1システム覚えたこと…自主練では、そこまで時間がなくて行けなかったんですよね。
フィックスロープを張る時にロープにテンションを掛けるのに、支点につないだカラビナには、ムンターを入れ、メインロープのほうにフリクションノットを作って、その先にカラビナをつなげ、メインロープを折り返し、引っ張ると引っ張る方向には動くが、ロープが弛む方向には動かないシステムが作れます。
これ逆に解除したい時の方法を覚えないといけないんですが…。ドスンと落としてしまうと悲しいですよね~(笑)
あとは予想通り、そんなに宿泊で大変なことはなかったです。寝るのが寒かった以外は、軽ーい装備で十分でした。
その他、自主練でやろうとして友人とやり方が違ったので間違っているのだと思ったのですが、実はあっていた技が二つ。
・ラストで登っているときにもメインロープでセルフを取る=ワンピッチで降りない限り、それでよし。
・確保器を使ったセカンドの確保も、目線より上に折り返し地点をカラビナで取り、ロープの流れを折り返してから確保
というやり方で正解でいました。確保器のセカンドの確保は二つやり方があり、ガイドさんが使うのは2人を同時に確保するやり方です。ATCそのものを上にセットしてオートブロック機能を効かせる。
この方法でなくても普通にバケツ型ATCでも、ビレイデバイスの位置より上でカラビナをセットすればいいんですよ。
■ 明日から五竜です
その後、帰りは、バッテリーを挙げてしまったものの、七倉山荘のご主人のおかげで無事エンジンもかかり、お風呂に入って
カモシカスポーツに寄りました。とっても親切に靴を合わせてもらえ、とてもうれしかったです。
結局、縦走用の登山靴は買わずに帰ってきてしまったのですが…
これでも6090円もかかった(汗)
カモシカでは、五竜山荘のTシャツを作っているのだそうです。そうだったのか~。あのTシャツ、私も着ることになるのかな?
山小屋で仕事することになろうとは、去年の今頃は考えもしていませんでした…実は大門沢小屋の繁忙期に人手が足りなくなったらしく、ひいきにしている山道具屋のおやじさんから、「行かない?」と聞かれ、断ったくらいでした。
ヨガを教えているだけとはいえ、毎週楽しみにしてくれる生徒さんもいるし、スタジオに迷惑をかけると悪いし…
その後、オーレン小屋でテント泊していたら、バイトに誘われたりし、なんとなく、「そうか短期バイトという手もあるな…と思い始めたところでした…」何しろ、今年は山岳総合センターで講習を受けていることもあり、山にお金がかかって仕方ない…(汗)
趣味で始め、単純に安全で自立した登山者でいたいというだけのことだったのに、なんでこうなっちゃったのか?!な感じではあるのですが、既に使ってしまったお金分くらいは働いて穴埋めしないと… 可愛いウエアが買いたいのですが、ギアにお金がやっぱりかかるので買えない(涙)
今日は残すところは明日の準備だけです。えーっとコーヒー豆一か月分と…(笑)
ただ昨日大町から帰ってきて、また大町…運転3時間…大町に住んでいたらいいのかな(笑)?
        ⇒決して贅沢とは思えないこんなギアでも6090円・・・
山小屋の仕事は初めてです。学生の頃、勝尾寺でバイトしたことがある…オイスターをたくさん食べすぎて腹痛になったのでした(笑)
箕面は実は大阪では景勝地だったのに、学生の頃は箕面の山続きの学生寮に住んでいて、サルがそれこそ残飯をあさりに来るような環境だった。けれど、それはネガティブな意味でした。
今ではわざわざサルがいるようなところに出かけていくようになってしまいました。人生分からないモノですね(笑)

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