Sunday, May 19, 2013

初のビバーク体験


今、針ノ木雪渓から帰りました。


 大快晴

ふきのとうがいっぱい

 こんな雪面でした

 雪の状態は2週間前よりズブズブ。

 このような斜面で、スタカット、つるべ方式で互いをビレイしてやってみます。

 こういうふうに拳骨を作って引っ張ると、中の空間が大きくなる。 ツエルトの張り方

 初めてにしては上手に張れた☆ 実は仙丈ヶ岳で、4日にツエルト泊のKumadaroさんに会っていたのでした☆ お一人だけツエルト泊で色々聞いちゃった。

 これじゃビバークじゃなくて普通のツエルト泊だな(笑)

ビバークの訓練というから、てっきり本当にフォーストビバークの状態を体験するのかと思ったら…蓋を開けてみたら、シュラフを持ってきていないのは、私だけでした…(汗)

私は、本当にピンチに陥った時に、体験していないことはできないので、普段の日帰り装備で臨んだのですが…

・防寒着(ダウン)
・お尻マット
・ビビィサック
・銀シート1m×1m 一枚
・山食袋入りパスタ(朝・夜)

今回妥協したのは、ダウンパンツを持っていったこと。これは普段持ち歩いてはいません。が、雪上だし、腰を冷やすのは
女性のカラダには大変悪いだろう、ということで、妥協して持っていきました。

これらの装備で、フォーストビバークを想定して、ツエルト泊をやってみたのですが、なんとかなりました。

①ツエルトの張り方

ツエルトを生まれて初めて張りました。とりあえず、見よう見まねでなんとかなった。あとで先生が来て、スリングを丸めて
中の空間を拡大する方法を教えてくれました。

ツエルトって床がないテントだと思っていたら、実は床はあった。ないのはホネだけなのでした。なんだ~。
じゃ、骨組みを何か工夫すれば済むことなのかも?

②意外に寝れた

ビビイサックはアメリカ版のレスキューシートですが、優れものでした。普通の登山服(ファイントラックのアクティブメッシュ、
夏のアンダーに、R2のベスト)、その上に暴風用のフーディニを着て、さらにナンガのダウンを重ね、さらにその上に滑落停止訓練用
に買ったワークマンの雨具の上下をきたら…結構大丈夫でした。

脚は靴を履いたまま、ザックに体を入れると私は背が低いので腰まで隠れます。お尻あたりには、お尻パッドを敷きました。

ただ…横寝で寝るので、腰と肩が当たっていたく、そこだけとても冷たくて目が覚めました。起きて、下に冬用のグローブを敷いたら、今度は頭のあたりの高さが変わってしまい(汗) まぁもう起きたら3:40だったので、そのまま起きていることにしました。
もう少し寝ていても良かったのですが、山は朝が良い時間帯。夜明けを眺めながら、さっさと朝ごはんを食べてしまいました。

やはり、寝るときはパッドが重要です。実は一人分だけブッシュの中に雪上ではない場所もあり…でもそこが寝るのに快適な場所だとは分からず、それを選ぶことができませんでした。講師の方が「なんでここに寝るヤツがいないんだろう」と言っていましたが…
うーん…普通の人は、どんな場所が快適にビバークできる場所か?それ自体がワカラナイわけで…そういうところから教えて欲しかったなとおもったり…。

ただ私は講習会で「安心安全の傘の下」ではできるだけ厳しい条件で体験しておきたかったので、自分で条件を厳しくしたのは正解だと思いました。

なんだか雪の上であれで寝れたので、普通に枯葉が敷き詰められたような場所なら、どこでも寝れるかも…ビビィサックより、ちょっと上等の個人用のシェルターが売り出されているので、軽量化したかったらそれでもいいかもしれません。
安心できるテントサイトでアレコレ試してみることですね。沢もある、金峰山の御室小屋跡など最適かも・・・。

ビバークに近い体制でも快適に過ごせるようになれば、行動の自由になる範囲が広がります。何しろ、行動を制限しているのは重さですからね(笑)

今回は訓練自体の運動量はそう多くなかったのであまり肉体的には疲れませんでしたが、初日も3時起き、翌日も4時起き。

運転して帰ってきたのが20時半。連続の行動時間が16時間と、運転がちょっとシビアでした。意識ははっきりしていても眠気が襲ってきてしまいます。

大町の帰りはなぜか悪天候が多くて、今日も高速道路は雨。前回は暴風。なんだか、帰りの運転がいつもシビアな講習会です。

③葛温泉

今回は、帰りに葛温泉を友人が紹介してくれ、とっても気に入りました。今、山麓は美しい新緑。中でゆっくり温泉に入りとっても良い湯で癒されました。ああ~南アルプスにも行きたいな!とそんな感じ。

温泉、とっても良かったので、次回は夫と温泉を味わいに来ようと思いました。

■ 次回は岩登り

私は、山登りについては、安全に行動できる術を得たいのに…なぜか危険を伴う活動が増えている今日この頃…うーん、この方向性は私が歩きたい、人がいなくて静かな山で、稜線をつないで歩く、というのとは、ちょっと違うような気がするんだけど。

なんで歩きたいのに、壁に登ってボルダリングしているのか分かりませんが(^^;)まあとりあえず、一応の形が付くまでの辛抱って感じです。

しかし…一般登山者には、ホント、ATCだの、スタカットだのは要らないと思いました。アイゼンとピッケルについては使い方に習熟する必要はあると思いましたが…今日は滑りやすい雪の斜面で、シリセードで制動を掛けるのを少し練習しました。

が…うーん、実際、尻セードできても、少しでも滑落の危険があるところでは、尻セードしない派なので、出番はほとんどないんですよね。

まぁよほど制動をかけるのが上手で自信があれば違うのでしょうが、そういう風になるほど、一般登山者に習熟を期待するほうがおかしなことですよね
何しろ余暇で楽しむのが登山で、登山で生活しているわけではないのですから…

登山で生活している人たちはどうもその辺を混乱しがちで、「こんなこともできないの?」ってのは、正直、私がパソコンをいじれてプログラムも組め、英語で話せる、のをそれらの学習経験や機会がない人に向かって「えっ?!英語もはなせないの?」っていうようなものかもしれないな、って思いました。

岩登りの講習会は沢だそうです…沢のシューズが必要になる…次から次に出費続き。はぁ~(ため息)


 

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